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うえ氏(24年度合格)の体験談!

2011年7月に東大編入合格した、うえ氏から体験談が送られました。

合格発表時の写真も送ってくれました。
なんでもMARCH氏の後輩だとか!

てか、高専入った時から編入学を考えていたという、うえ氏。
いや、このHP見て刺激受けたって嘘っしょ(笑)

まぁ、それは置いておいて、早速いってみますかい!

2011.07.29 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

うえ氏:
はじめまして。うえと申します。 ちなみにMARCH氏の後輩です。 今日は1次試験の発表と面接でしたが、なんと1次試験通過しました!
まずはお礼を言いたいと思います。このサイトがなかったら受かってなかったと思ってます。本当にありがとうございました。体験談についてですが、学校の課題が忙しいので一段落ついてから書こうと思っています。
おそらく今月末になると思います

小山太郎:
おぉ!!!第一号!!!!!!
うえ氏、おめでとう!!
面接で変なこと言わなかったんなら、100%受かってますよ!!
このサイトは小山太郎だけでなく、他数十人の先輩方が これから受けるであろう高専生にと作られたものなので、 先輩のMARCH氏にもぜひともお礼を!!
体験談は二の次でOKっすよ!
まずは自分のことをやりましょう^^

と、書いてから2週間以上経ったが、何の音沙汰もなし。
学業が忙しいんだろうな、きっと♪
と思いつつ、今年は体験談ゼロか!?と思ったら来ました^^

いやーーあせったぜ。マジで(ふうーー)


【きっかけ】  

もともと筑駒から東大に入るつもりでしたが、高校受験で見事に滑って高専に来ました。そのため高専入学当初から編入学という進路しか考えていませんでした
4年の5月頃、小山太郎流の体験談を読んで刺激を受け、また、同じクラスのS君が東大編入に向けて受験勉強をしているのを見て、自分も本格的に受験勉強に取り掛かりました。


【初期状態】 

1年から3年まではネットゲームやギターに没頭していて、学校の課題や定期試験直前の勉強を除くと全く勉強していませんでした。定期試験では全教科9割以上を目指していましたが、結局オールAだったのは3年生のときだけでした。席次は以下の通り。

小山太郎割込:
そんな状態で何故にこんな良い成績を取れるんだ!?
いやー世の中不思議なことばっかだよ・・・

1年:2位
2年:2位(まさかの微積でB)
3年:1位
4年:3位
3年の12月に初めて受けたTOEIC IPのスコアは400でした。


【4年前期】 

【数学】
数学の勉強を始めたのは5月頃で、『高専の数学 3 問題集 (第2版) 』のB・C問だけをだらだらと解き、分からない部分があれば「Give and Take〜高専の数学〜」を参照していました。また、5年生対象の数学や物理の編入対策の補講に出席してみたのですが、まだまだ自分には難しいという印象で、結局数回しか出ませんでした。

【英語】
3年の12月から英語は全く勉強していませんでしたが、5月受けたTOEICのスコアは515(L:255 R:260)と上がっていました。2回目だから少し慣れたのかもしれませんね。
英語の勉強を始めたのは6月頃で、『英単語ターゲット1900―大学入試出る順 4訂版 (大学JUKEN新書) 』で単語を覚えていました。1日に50単語覚えて、200単語以上復習するというスタイルで、各単語何十回も復習していました。通学で片道100分かかるので、電車内の時間を利用して英語の勉強をしていました。


【4年夏休み】

夏休みのインターンシップは3週間もありましたが、暇な時間が多く「自習してていいよ」と担当の人に言われたのでインターン先でも勉強していました。インターンシップのない日は1日10時間程度勉強していました。

【数学】
引き続き『高専の数学 3 問題集 (第2版) 』をだらだらと解いていました。

【英語】
英単語ターゲット1900―大学入試出る順 4訂版 (大学JUKEN新書) 』や、Smart.fm(現在はiKnow!)というサイトで単語や熟語を覚えていました。


【4年後期開始〜冬休み前】

勉強時間は1日4〜8時間程度でした。あまり好ましくないことですが、授業中はほぼ全て内職していました。 11月には駒場祭に行ってきました。ガイダンスのフリートークで1年生や計数工学科の4年生(not編入生)の方から色々と話を聞けたので良かったです。
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駒場祭のフリートークについてですが、駒場祭の公式サイトから知りました。
本来は高校生向けなのですが、友人2人と共に勇気を出して行ってみました。
まずは理Tの1年生の方と話したのですが、
・その時習っていた内容(早い段階からε-δ論法とかジョルダン標準形とかやっているらしいです)
・クラス分けの仕組み(第2外国語によって分けられること)
・進振りの仕組み
・シケタイやウェブ担について
など話していただきました。次に計数工学科の4年生の方からは
・編入生は優秀だから自信を持ってという話
・他学科の雰囲気
・他大から東大院入ると学部の単位を取らなければならなかったりして大変で、研究も就活も中途半端になるという話
・(友人が計数工学科志望だったので)計数工学科のカリキュラムの話などを聞きました。詳しくは覚えていません…。
因みに編入生が優秀だという話は五月祭に行ったときもよく聞きました。
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12月に手帳を購入して、毎日の勉強の計画をそこに書きこむようになってからはかなり勉強が捗るようになりました。この方法はおすすめです。

【数学】
9月末に『高専の数学 3 問題集 (第2版) 』を終えた後、その問題集でカバーしきれない線形代数や応用数学、確率を補強するため、10月に『演習・線形代数キャンパス・ゼミ―スバラシク実力がつくと評判の 』を1周、11月に『応用数学 新訂 』(大日本図書)をラプラス変換の章を除いて1周、12月に『細野真宏の確率が本当によくわかる本―数I・A (1週間集中講義シリーズ) 』をS君から借りて2周しました。応用数学に関しては、ベクトル解析やラプラス変換、フーリエ変換は出題される可能性も低いし、出題されてもどうせ簡単だろうと甘く考えていました。(自分の本番の試験ではベクトル解析が出題されて、難易度も高かったのですが…)

【英語】
文法が弱いと感じたので『ALL IN ONE 』を読んでいました。12月からは『英語長文問題精講 新装版 』をはじめました。11月末に受けたTOEICのスコアは555(L:270 R:285)でした。

【物理】
受験勉強を始めた当初から電子・情報系学科群を志望していたので物理も必要だと認識していたのですが、12月までは何もしていませんでした。そろそろやらなきゃまずいと思い、12月に『名問の森物理 (力学・波動) (河合塾SERIES) 』『名問の森物理 (電磁気・熱・原子) (河合塾SERIES) 』をはじめました。
高校範囲ですが、力学や電磁気学は東大編入試験の類題もあったので役に立ちました。原子については過去11年で1回しか出ていないので今年も出ないだろうと考えて全く手をつけなかったのですが、これも自分の本番の試験で出題されてしまいました。


【4年冬休み〜春休み前】

【数学】
冬休み中に『演習・線形代数キャンパス・ゼミ―スバラシク実力がつくと評判の 』の2周目と『応用数学 新訂 』の複素関数の章の2周目を終わらせ、『大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) - 微分積分/線形代数/応用数学/確率 』をはじめました。徹底演習は、問題を解きながら良問だと思った問題に印をつけていました。

【英語】
引き続き『英語長文問題精講 新装版 』をやって、春休み前までに2周しました。それから、『DUO 3.0 』で語彙力を鍛えていました。DUOは初め1日1セクションやっていましたが、なかなか進まないことに苛立って、一気に最後まで進めて何回もまわすというやり方に変えました。DUOを1日1周していた時期もありましたが、10回ほどまわしたら飽きました。  
1月に受けたTOEICのスコアは630(L:260 R:370)でした。ALL IN ONEやDUOのCDは毎日欠かさず聴いていましたが、リスニングで思うような結果が出なくて悔しかったです。

【物理】
春休み前までに『名問の森物理 (力学・波動) (河合塾SERIES) 』を1周、『名問の森物理 (電磁気・熱・原子) (河合塾SERIES) 』の原子以外を2周しました。


【5年春休み】

この時期で全てが決まると思ったので、死に物狂いで勉強していました。睡眠時間をしっかり管理し、飯・風呂以外勉強していたので、1日13〜16時間勉強していました。基本的に午前中は英語12時〜18時は数学18時以降は物理をやっていました。途中、震災によりペースが乱れましたが、なんとか軌道修正しました。  
過去問は春休みの終わりごろから手をつけました。

【数学】
大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) - 微分積分/線形代数/応用数学/確率 』の1周目を終わらせた後、2周目にマークしておいた良問だけを解きました。2周目は4日で終わらせました。また、『高専の数学 3 問題集 (第2版) 』を、§1〜§4を除くB・C問のすぐに解法が思いつかない問題だけ3周しました。その後『新編高専の数学2問題集 第2版 』の微分積分以外のセクションを1周しました。

【英語】
『英語長文問題精講』の3周目を終わらせ、『基礎英文問題精講』を問題は解かずに文章を読むだけで1周しました。また、『ENGLISH EX―Grammar & Usage 』を読んで文法を固め、定番の『灘高キムタツの東大英語リスニング (英語の超人になる!アルク学参シリーズ) 』でリスニングを鍛えました。シャドーイングやディクテーションもやりましたが、すぐに挫折してしまいました。
英作文対策として『英作文のストラテジー (河合塾SERIES―英語入試問題解法の王道) 』を3周、『大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ) 』を自由英作文の章以外2周し、『工業英語ハンドブック 』の500例文を暗記しました。工業英語ハンドブックは英作文で使える表現が多くて役に立ちました

【物理】
基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1)) 』(サイエンス社)の力学と熱の必要だと思った部分だけを2周、専門で使っていた教科書『これからスタート!電気磁気学―要点と演習 』を1周、『名問の森 力学・波動』と『名問の森 電磁気・熱・原子』の編入試験で出題されそうな問題をそれぞれ1周しました。


【5年春休み後〜】

授業が始まると実験のためにかなり忙しくなりました。
震災の影響で前期が短縮され、土曜授業もあったので尚更でした。時間があまりないので、5月以降はなるべく参考書より過去問を優先させていました。過去問は11年分あって全て2周しました。1周目は時間を計って実力を調べ、2周目は時間を計らず完璧に解答しました。 5月には五月祭に行ってやる気を補充してきました。

【数学】
4月以降はほとんど過去問しかやりませんでした。去年(22年度実施)の過去問は5、6割程度と悲惨でしたが、それ以外は大体8〜10割の出来でした。
過去問以外では、他高専で使われている院試の問題を集めたプリントを先生から頂き、出そうな問題を何問か選んでやりました。数学の編入対策の補講は簡単すぎて面白くなかったので、ほとんど出席しませんでした。

【英語】
この時点で数学と物理は大丈夫だと思ったので、英語に多く時間を割きました
語彙力をアップさせようと思って『速読英単語(2)上級編 [改訂第3版] 』を一通り読みましたが、さらっと読んだだけなので、結局単語はほとんど覚えられませんでした(笑)。
リスニング対策として引き続き『灘高キムタツの東大英語リスニング (英語の超人になる!アルク学参シリーズ) 』をやり、和訳・英訳対策として工業英検2級3級の過去問を図書館から借りてきて、和訳・英訳の部分だけそれぞれ5年分ほど、『熱血教師キムタツの東大英語基礎力マスター Vol.6基礎英作文実況講義篇 (講談社の学習参考書) 』を2周し、読解対策として『ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式 』を2周しました。  
過去問の英語は時間内に完答できることがほとんどなかったので相当危機感を抱いていました。大問1つ白紙だった年度もあったり…。先生に添削してもらったところ、5〜8割の出来だったので落ちる可能性も否定できない状態でした。  
5月に受けたTOEICのスコアは735(L:340 R:395)でした。

【物理】
4月に『基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1)) 』の波動を1周し、『基礎物理学演習 (2) 』(サイエンス社)の電磁気の章の編入試験に出そうな問題だけ1周しました。 数学と同じく物理もほとんど過去問しかやっていませんでした。過去問の出来は6〜9割ほど。たまに時間が足りなくなることがありました。  
物理も編入対策の補講があったので、東大と東工大の過去問を解説している回だけ出ました。


【試験間近】

最後に時間を計って過去問1年分を解き、数学と物理の定理や公式、テクニックをノートにまとめました。また、New York TimesScienceなどで震災・原発関連の記事を読み漁っていました。  東大の編入試験の2日前に練習として首都大学東京システムデザイン学部の編入試験を受験してきました。  
試験前日は自宅から試験場までのルートを確認するために東大本郷キャンパスまで行きました。地下鉄の駅で迷いかけたり、間違えて農学部のキャンパスに入ってしまったりしたので、下見しておいてよかったです。


【試験】

【英語】
第1問:リスニング。技術の発展とともに余暇が減った云々。リスニングの音声はかなりゆっくりで、問題文中の英文をそのまま話していた。1回目の放送では焦ってしまいほとんど聞き取れなくて、2回目で持ち直した。
第2問:和訳。科学雑誌の起源や役割について述べた英文。簡単だった。
第3問:英訳。日本が直面する資源問題についての文章。これも簡単だった。
第4問:読解。炭坑労働をテーマとした英文。難しかった。
第5問:自由英作文。マイケル・サンデルが東大での講演で問うた『米国大統領の40倍稼ぐプロ野球選手がいる。この野球選手の報酬は適切か』という問いがテーマ。(1)は「大統領」(the President)と「稼ぐ」(earn)の意味についてそれぞれ簡潔な英語で説明、(2)はこの問いの「米国大統領は〜選手がいる。」を英訳、(3)はこの問いに対する自分の意見を4〜6行程度の英文で書くという問題。(3)で3行書いたところで試験終了。  
和訳→リスニング→英訳→自由英作文の(1)と(2)→読解→自由英作文の(3)という順番で解いた。ほぼ解答できたが、おそらく7割ぐらいの出来。

【数学】
第1問:微分方程式。特異解をもつベルヌーイ形と、非斉次1階線形微分方程式。場合分けを間違えてしまい無駄に時間がかかった。
第2問:確率。2点差開くと勝負が決まるゲーム。最後の問題以外は簡単だった。
第3問:ベクトル解析。ガウスの定理を用いて体積を求める式を導出する問題と、円環の面積素や表面積、体積を求める問題。体積の式の導出で一旦諦めたが、それ以降の問題はほとんど解けた。
第4問:複素関数。(1)留数定理の証明、(2)(3)普通に解く実数積分、(4)複素積分から解く実数積分1問。(3)の実数積分は複素積分から解くものと誤って判断し飛ばしてしまった。(4)も解かず。
第5問:線形代数。交代行列と対称行列、正則の判定、固有値、行列式など、行列の基本的な性質を知っていれば解ける問題。完答した。  
全体として6〜7割の出来。数学で大きく稼ぐつもりでいたが、あまり満足できる結果ではなかった。

【物理】
第1問:力学。滑り台と側壁をつけた円盤の滑り台から小球を滑らせたときの運動の様子。かなり難しくて最後の問題は解けなかった。
第2問:電磁気。3つの電極を持ち、誘電体を含む可変容量コンデンサについての問題。これも難しいがなんとか完答できた。
第3問:現代物理。特殊相対性理論とコンプトン効果の問題。特殊相対性理論の問題は式変形だけだったので解けたが、コンプトン効果はさっぱり。 5〜6割の出来。
受かったとしても、物理のせいで第2希望の機械系学科群になると思った。

【面接】
志望動機
・なぜ情報工学に興味があるのか
・なぜ留学したいのか(志望調査書に大学院で留学したいと書いていたので)
・どこの大学院に留学したいのか
・軽音楽部ではどんな音楽をやっているのか,またどんな楽器をやっているのか
・高専の英語の授業はどんな感じか
・試験の出来


【試験結果】 

2011.10.07 更新

うえ氏から試験結果を送っていただきました。(成績開示請求

英語383/500 数学328/500 物理183/300


【思ったこと】 

色々な人の支えがあってこそ合格できたのだと思います。特に、共に東大編入を目指したライバル(S君)の存在は大きかったです。東大の出題傾向について議論したり、参考書を貸し借りしたり、勉強法などで相談したり等、お互い色々と協力しあっていました。そんな彼もめでたく東大に合格しました。
 また、MARCH先輩やその翌年に東大に編入した先輩自分の高専の後輩のために書いた体験談や東大の出題傾向の分析、過去問と模範解答、テクニック集は非常に役に立ちました。

受験勉強とは、小山さんが言うように、根性比べなんだと思います。私は中学受験も高校受験も大した努力をしてこなかったので、「今努力しなくていつ努力するのか」とか「ここで怠けたら一生ヘタレだ」と自分に言い聞かせながら日々勉強していました。

また、受験勉強も大切ですが、その先にある将来の目標をはっきりさせるべきだと思います。そうすることでやる気も出てくるし、受験が終わっても堕落しないためです。編入学はゴールではなく通過点です。

小山太郎:
さて、どうでした?

まず何と言っても「ライバルの存在」は大きいですね。
いや、ホントに。お互いを高め合える仲は相乗効果により、一人でやるよりも全然はかどります。自分も東大入ってここは強く感じたところです。クラスメートは皆、協力し合う。自分も提供するが、相手からも提供されるので、結果一人でやるより効率がいいし、よりいい結果になっているのは明らかだからですね。

手帳に書き込むことにより、自分の状態を振り返り、より深く知ることが出来たみたいですね。あと、一番気になったのが「2周目」。使っていた参考書はほぼ2周以上しているように見えます。さて、ただ2周しただけでは力になりません。うえ氏はどういう計画で2周やったのでしょうか?聞いてみました。

うえ氏:
「ある参考書を1周目で完璧に理解するのは結構大変です。
2周目、3周目でやっと細かいところまで気づけるし、記憶にも定着するので、反復は大切だと思います。
例えば数学の場合、1周目では解き方はなんとか覚えられるのですが、 何でそういう解き方になるのかという本質の部分は2周目以降に理解することが多かったです。 ただし、部分的には1周目だけで十分理解してるところもあるので、 2周目以降は理解が曖昧なところだけやることが多かったです。
もちろん、なんでもかんでも2周以上すればいいわけではありません。 参考書にも良し悪しはありますし、使える時間も限られていますから、 どの程度やればいいかというのはよく考える必要があります。」

小山太郎:
東大の学園祭に2回行ってるのは非常にいい!
学園祭でなくても、平日入ってみるのもありです。あ、授業とかあって無理か・・・
でも、平日の雰囲気を知るというのはモチベーションもより一層上がると思います!
遠くの人は土日に東京に向かい、月曜学校休んで、1日駒場と本郷キャンパス入り浸り、とか。あとは先輩にうまく話し通すことが出来れば、ちょこっと案内してもらうとかね。
とにかく、受験前に一度はキャンパスに行くのをおススメします!


参考書一覧

量が多いのでおすすめの参考書だけ載せます。

英語

これ1冊で語彙・文法・リスニングの学習ができる。特に文法解説は素晴らしいのでおすすめ。携帯版もあるがそちらはCDがついていないので注意。

数学

定番。問題の選定はあまり良くないが、高専の数学問題集などでカバーできない範囲があって役に立った。

2項分布や漸化式に強くなれる。大学範囲の確率は徹底演習などで補う必要あり。

物理
 

 


〜小山 太郎流〜