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ひよこ氏(27年度合格)の体験談!

2014年7月に東大編入合格した、ひよこ氏から体験談第6号が送られました。

今年はなんか凄いですねぇ。忙しいのに体験談を書いてくれるなんて、嬉しいじゃぁないですか。時間差で来ると、こっちもコーヒー飲みながらゆっくりと・・・って早く編集しろってな(汗)
無意味なコメントは置いといて早速見てみましょう。

2014.08.28 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

ひよこ氏:
はじめまして。 今年度の東大編入試験で計数工学科に合格いたしました、「ひよこ」と申します。
編入試験勉強の間、小山さんのサイトには 勉強の方針を立てるとき、勉強がつらくなったとき、過去問を解いているときなど、 何度もお世話になりましたし、参考にさせていただきました。 誠にありがとうございました。
そこで、合格発表から間は空きましたが、小山さんや過去の受験者への感謝来年以降の後輩への激励の意を込めて、 体験談を送らせていただければと思うのですが、よろしいでしょうか。

小山太郎:
今年はなんかいいですなぁ。合格報告も多いし、体験談も! 決して見やすいとは言えないこのサイトだが、コンテンツは皆さんのおかげで濃く、素晴らしいものになってますな^^ いつ見やすいようにリニューアルするんだって話は置いといてですね・・ 体験談は冬でもいつでも受け付けてるんで、まずは自分の事優先でお願いしまっす。

ひよこ氏:
体験談を書き終わったので送信します。 自分なりに体裁は整えたのですが、見にくくて編集が大変かもしれません。 申し訳ありません。編集よろしくお願いいたします。 体験談が私で6人目のようで、今年は本当に多いですね(他人事みたいですが)。 あともう1人誰か投稿すれば合格者の半分が体験談を投稿していることになるってのはすごいことだと思います。 それだけ小山さんのサイトが受験生にとって役に立つし励みになるということだと思うので、 これからも是非、東大編入受験生の背中を支え続けてください!

小山太郎:
というわけで、東大編入受験生の背中を支え続けろとの命を受け、ますます止めれなくなって四方八方塞がってきましたね。
多分近々「このサイトデザインは今の時代に合ってなく、コンテンツはいいのにその点のせいで見るのが辛いです。可及的速やかにデザイン変更してください。」と来るんだろうな・・・なんて冗談は置いといて(マジで冗談)


【きっかけ】  

高専に入ったころは、特に進路のことは考えていませんでした。 進学のことを考え始めたのは3年生ぐらいの頃で、 最初は東大の2年次編入が嫌で東工大を考えていました。 4年生になって、2年次編入がメリットであると思えるようになったこと、 東大計数工学科のカリキュラムと研究に惹かれたこと、 プログラミング系の大会で知り合った高校生が東大に多く進学していたことなどから 東大を志望することに決めました

【初期状態】
クラス内での席次は、1年のとき以外はずっと1位を維持していました。 また、数学が好きだったので、 授業で使ってた大日本図書の教科書と問題集 (基礎数学・微分積分I・微分積分II・線形代数)を 3年生のときまでに1周ずつしていました。


【4年夏休み〜】

先輩の体験談などを参考に教科書や問題集を購入して編入試験勉強を始めようとしましたが、 高専プロコンの準備などでほとんど勉強できませんでした。 結局この時期やったことは、総合英語Forest 6th editionDUO 3.0 を1周したぐらいです。 ちなみに、9月末に受けたTOEICの結果は570点でした。


【4年冬休み〜】

本格的に勉強を始める上で、まず4年分の東大の過去問を時間を計って解きました。 これで、求められる知識レベルがどのくらいなのか大体把握できたので、やってよかったと思います。 この時期の勉強時間はそんなに取れておらず、1日3〜5時間程度だったと思います。

【数学】
過去問を解いてほぼ知識は足りてると思ったのですが、 一応基礎を押さえておこうと思い、学校で教科書として使っていた 解析学概論 の微分方程式の章と、 線形代数学(新装版) の線形空間に入るまでをやりました。 後から振り返ると、数学はあまり基礎にこだわらず、 さっさと問題演習に入ったほうが自分には合っていたような気がします。

【英語】
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法 が英文法書として良いという評判だったので、Forestと併用して英文法を学びました。 これを読むことで、英文を感覚で捉えるコツをつかめたような気がします。
また、2月くらいに英語上達完全マップ(通称マップ)というものを知り、自分に合っていると思ったため、 DUOによる単語学習はいったん止め、みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK) を購入して実践してみました。 最初の内は効果はよく分からなかったのですが、 徐々に英語をスムーズに使えるようになってきました。 12月末に受けたTOEIC IPの結果は690点でした。

【物理】
基礎物理学演習 (1) で力学の章を1周しました。 このとき、学校の教科書である 詳解物理学 を時々参考にしました。


【4年春休み】

3月の頭に関東八大学合同編入説明会があり、 そこで先輩の話を聞きやる気を出しました。 また、2月末辺りから勉強時間の記録を付けるようにしました。 この時期の勉強時間は週毎に増えていき、最初は1日5〜6時間、 最後の方は1日8〜10時間ぐらい勉強していました。

【数学】
解析学概論の複素関数の章をやりました。 これで基礎は大体カバーしたということで、 大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) - 微分積分/線形代数/応用数学/確率 で演習を始めました。 どうでもいいのですが、これを8月に購入した後に第3版が12月に出版され、 悲しい気持ちになりました。

【英語】
上記のマップを引き続きやっていました。 英語をどんどん感覚的に捉えることができるようにはなっていったのですが、 単語を全然覚えていないことと、 東大英語の肝である英作文の練習を全然やっていないことに不安を感じていました

【物理】
基礎物理学演習 (2) で電磁気学の章を1周した後、 現代物理の章を量子力学の井戸型ポテンシャルのところまで一通りやりました。 電磁気学をやるときには、学校の教科書である電磁気学 (専門基礎ライブラリー) を併用しました。 現代物理に関してはこなしただけで、理解できているかはちょっと微妙です。 それが終わった後は基礎物理学演習Iに戻って熱学と波動の章を1周しました。


【5年4月〜6月】

授業が始まってからレポートや課題で忙しく、 この時期の勉強時間は1日4〜5時間ぐらいでした。

【数学】
徹底演習を1周分終わらせました。本当はこの後に編入数学過去問特訓―入試問題による徹底演習 をやりたかったのですが、 時間が足りないと判断し過去問解きに切り替えました。 また、得意科目である数学に比べて他の2教科がヤバかったので、 試験直前1か月くらいはまったく数学の勉強をしませんでした。

【英語】
英語はマップを続けていました (教材は ぐんぐん英語力がアップする音読パッケージトレーニング 中級レベル(CD BOOK)もっともっと英語力がアップする音読パッケージトレーニング上級レベル (CD BOOK)スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング を使いました)。 それと共に、大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ) を始めたり、DUOでの単語学習を再開したりしました。 4月に受けたTOEICの結果は715点でした。 これ以降TOEICは受けていません。

【物理】
過去問を再度解いて知識が足りていることを確認した後、 知識の定着を図って、基礎物理学演習I・IIの必要なところだけ2周目をしました。


【試験間近】

基本的には今までの勉強をそのままやっていました。 専攻科を滑り止めのために受けたくらいで他の大学は受けてないので、 若干の緊張感を抱きながら試験当日を迎えました。


【試験】

筆記試験の会場に他高専の友人もいたこともあってあまり緊張せずに受験できましたが、 机が前後に狭く、解答を書くのがやりにくかったです。 試験内容の詳細は他の人が詳しく書いているので省きます。

【英語】
例年通りの難易度だと感じました。 自由英作文のテーマが書きやすいテーマだったのがありがたかったです。

【数学】
これも例年通りの難易度だったと思います。 大問1問をほぼ丸々捨てましたが、他を完答したので何とかなるだろうと思ってました。

【物理】
難しかったというか、小問が多いと感じました。 問題を解ききることができず、 しかも試験終了後に単純なミスをいくつもしてしまったことに気づき、 落ちるなら物理が原因で落ちるだろうと思ってました。
 
【面接】
面接の前に他の受験者の方々と話す機会があったので、 そこでTOEICの点数を聞いて「おおー」となったり、 卒業研究の内容を聞いて「すげー」となったりしていました。 面接で聞かれた内容は、ほとんど出願時に書いた志望調査書からのものでした。


【試験結果】 

第1志望:計数工学科
第2志望:電子・情報系学科
で出して、無事に計数工学科に合格することができました。 面接が易化したこともあり、あまり緊張せずに結果を待つことができました。 むしろ1次試験の結果発表の時の方が緊張していたかもしれません。 参考までに、1次試験の得点開示の結果は

英語:389/500 数学:418/500 物理:203/300

でした。予想通り物理が一番危なかったです。


【思ったこと】 

私は勉強を始めたのが遅く、特にTOEICの点数が先輩方と比較してすごく低かったので、 筆記試験の結果が出るまでずっと不安でたまりませんでした。 これから大学編入をしようという後輩には、 ぜひ、早いうちから勉強を始めることをお勧めします。 また、私は怠け者なので勉強をサボってしまいがちだったのですが、 勉強時間の記録を取るようにしてからちゃんと勉強できるようになりました。 なので、特に怠け者の人には勉強時間の記録をすることをお勧めしたいです。

あと、関東八大学合同編入説明会は、 情報という意味でも、先輩と話ができるという意味でも、 ライバルがどれくらいいるのか把握するという意味でも(笑)、 参加してみて損はないと思います(今年もあるのかは分かりませんが)。 ただ、4年の春休みに進路を変えるのはなかなか大変だと思うので、 3年生の内に参加してみるのがいいと思います。

小山太郎:
さーどうでした?
というか、関東八大学合同編入説明会なる素晴らしいものがあるんですね。先輩の生の声を聞けるチャンスということもあって、これは素晴らしい!!ちょっと見たけど300人参加とか、それだけ編入の中身をもっと知りたいという想いがあるわけですね。正直、かなり感動しとります。ひよこ氏の言うとおり、早めの参加が良いですね。次回もあることを希望!(って俺が希望してどうする)

確かに本人の言うとおり、少々勉強を開始するのが遅かったようにも見えるけど、結果を見るとそんなことはないですね。この辺は普段の学業でしっかり吸収しているからでしょう。怠け者と最後に書いてるけど、ひよこ氏はそんなこと全くない!怠け者ってのは、小山太郎の高専時代をごにょごny。・・はい、怠け者なんかになっていいことは一つもありませんね。あるのは後悔だけですよ。なので、自分を怠け者だと思ったら、怠け者にならない行動しましょうっと人には言えるんだなぁ^^;

あと、ひよこ氏含め出来る人っていうのは、勉強を勉強と思わないで趣味の1つとして「好きな事」が数学であったり英語であったり(その他も)するので、こういう感覚を持てるのは本当に強い。好きな事は例え壁にぶち当たっても、やっていて苦にならないという。
それじゃ、どうやったら勉強が好きになれるか?というのは答えが難しいが、若い時は外見を磨けばモテるが大学生にもなると一番モテるのはデキる人。 小山太郎&男目線すぎて参考にならないかもだが、小山太郎のモチベーションは「モテるためならなんでも出来る」というのが大部分を占める(実話)。実際モテてるかは微妙だが(涙)、少なくとも勉強して慣れてきたら「勉強」ではなく「趣味」となってくるのは間違いないので、なんでもいいから自分に都合のよい理由をつけてみるのが良いと思いますね。


参考書一覧

物理

補助として。

こちらも補助として。この本はE-H対応なので大変でした。

編入物理の範囲は抑えてますし、説明も分かりやすいと思います。時々問題の解答が間違っているのが玉に瑕です。

Iに同じく。この問題集は電磁気がE-B対応なので教科書と比較しにくく大変でした。

英語

英語を感覚的に捉えられるようになりました。賛否はあるみたいですが良書だと思います。

英作文のテクニックが学べました。自由英作文のところも非常に参考になりました。

数学

最初は読みにくいフォントだと思いましたが、使っていくうちに慣れました。いい教科書だと思います。

東大の編入数学の範囲であれば線形空間までやる必要はないと思います。

第3版が出版されていますので、これに関する評価は控えます。

 


〜小山 太郎流〜