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あさ氏(27年度合格)の体験談!

2014年7月に東大編入合格した、あさ氏から体験談第1号が送られました。

今年は、天候の影響で面接が延期になるなど去年の英語面接同様、ちょっとした波乱もあったようですが、あさ氏はそんなもんではビクともしませんね。
というか、英語面接がないって面接日程が変わって先生方の都合が合わなくなっただけな気もしますね。

なんでも、26年度編入のたかと氏の後輩だそうです。

2014.08.07 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

あさ氏:
Subject: 小山太郎先輩 <-なんかいいなこれ
こんにちは!明石高専の者です。 今年度の東京大学編入学試験に合格しました! このサイトには昔からお世話になっており、感謝してもしきれません。 本当にありがとうございます。

小山太郎:
おーーーー!!! 明石高専の者氏!!おめでとうござんっす!!! 今年は面接日が変わったようだけど、影響はなかったようで。 明石高専の者氏(呼び方これでいいん?^^) それにしても、明石高専という名はもはや定番校ですなぁ。

あさ氏:
ありがとうございます。 面接はまさかの日本語だけで、良い方の影響があったと思います。 名前は、、、あさ でお願いします^^
今年度東大に編入したタカト氏の、部活の後輩でございます!

--中略--

小山太郎流は全国の受験生達にとって、情報収集モチベーション維持のために死活的に重要なので、僕も体験談を投稿したいと思います。よろしいでしょうか?少しでも誰かの力になりたいと常に願っておりますので。

小山太郎:
素晴らしい!その心意気!!
送って来なさい!と思ったら本当にすぐ送ってきて、編集する小山太郎でした。


【きっかけ】  

私が低学年だった頃、部活の先輩達が東大や東工大に編入していくのを見て、すげーwwwと思ったのがきっかけでした。あんな風に輝きたいとずっと憧れながらも、東大を本命に決めたのは4年の夏頃です。
志望理由としては、優秀な学生と共に恵まれた環境で、高いレベルで学問を修めたかったからです。タカト氏が受かった事も影響しています。


【1〜3年】 

学校生活の中心は部活動でした。結構頑張っていたのではないでしょうか。タカト氏と一緒に全国大会のリレーを走ったこともあります。
勉強もそこそこ頑張ってました。クラスでずっと1番でした。2年の頃、先輩達に触発されてDUO 3.0 を始めるもすぐに挫折しました。3年になってからは地道に覚えていき、夏休みにやりこみました。その後受けたTOEIC公開は820(L395,R425)でした。
また3年の夏休みはDUOのみならず、高校の数学と物理もやりこみました。編入試験のためというより、普通校の友達が受験勉強に励んでいるのを見て、何もしなくても許される自分が情けなくなったからです(笑)
思えばこの時期に基礎が身に付いたのかもしれません。冬には工業英検3級をとり、DUOとネクステでコツコツと英語学習に力を入れました。


【3年の春休み〜4年夏休み】

ニュージーランドに2週間の語学研修に行きました。学習が目的ですが完全に旅行気分でずっとヘラヘラしてたと思います。劇的に力が付いたわけでは無いですが、何かと良い経験になりました
4年に入ってからはDUOとネクストをダラダラ。TOEIC IPで力みすぎて途中気を失うという珍しい経験もしました(笑)スコアは470(L465,R5)でした。数学は授業を活用してラプラスとフーリエを固めました。


【4年夏休み】

インドネシアのガジャマダ大学に1ヶ月間の研修に行きました。向こうの学生達と共に、デザインソフトで何か作ったり電気回路の実験をしたり、英会話の授業を受けたりと、充実した内容でした。非常に楽しかったです。英語力も少しは伸びました。インドネシアの魅力については割愛させてもらいますが、とりあえず、驚くくらい親日国家でした(笑)。


【4年夏休み〜12月】

部活を引退し、本格的に勉強に取り掛かりました。将来は資源開発などに携わりたいと思いながらも、東大の物理工学科計数機械系の3つ全てに興味があったので物理もしっかりやりました。

【物理】
新・物理入門 (駿台受験シリーズ)新・物理入門問題演習 (駿台受験シリーズ)

【数学】
大学編入試験問題 数学/徹底演習(第3版)-微分積分/線形代数/応用数学/確率-編入数学過去問特訓確率・統計 (理工系の数学入門コース 7) をそれぞれ2周くらい。 その後明解演習 線形代数明解演習微分積分 。7割程理解した後、良問や難問を何度も繰り返しました。

【英語】
秋にTOEIC公開で895(L475,R420)を獲り、その後受けたTOEICIPで925(L480,R445)でした。また過去問を2年分解き、添削してもらいました。英作とスペルミスが酷かったです。それ以降はTOEFLテスト英単語3800 をやりこみました。使えそうな例文なんかも覚えようと努めました。


【冬休み〜2月】

【物理】
新・物理入門問題演習、力学と電磁気の問題集(名前忘れた)。東大過去問にあった問題がいくつか載っていました。

【数学】
過去問をひたすら解きました。敢えて時間を測らず、解けるまで考えるというスタイルで弱点を見つけ出しました
その後、明解の総復習。並行して、苦手だと判明した確率や漸化式を高校生レベルから勉強し直しました。使ったのは、坂田アキラの確率、青チャート、ハッと目覚める確率。授業でベクトル解析と複素関数もやっていたのでその辺の問題集で理解を深めました。

【英語】
TOEFL3800をダラダラ。また過去問を10年分添削してもらい、最悪この状態でも勝負できそうだと感じました。その後はTOEFL(R) ITPテストスピードマスター完全模試 に切り替えましたが放置気味に。


【春休み】

春休みということで勝負を決める勢いで勉強しました。1日最長14時間程、少なくても8時間位していたかと。

【物理】
大問3の対策。図書館の本を漁って、量子、光、波なんかをやりました。過去問も時間を測って解きました。出来は平均して七割くらい。

【数学】
徹底演習(三版)、大日本図書の新訂 微分積分 1

【 英語】
スピードマスターを諦め(フレーズを暗記するという作業が強烈に面倒でしたw)英字新聞で多読を始めました。


【5年4月〜6月】

募集要綱が発表され、二科目と三科目の学科を併願できないと分かり、志望を機械系に絞り物理の勉強を封印しました。二年前までまたがった受験が出来たのに。。。
【数学】
マセマのスバラシク実力がつくと評判の確率統計キャンパス・ゼミ (大学数学「キャンパス・ゼミ」シリーズ)弱点克服大学生の確率・統計弱点克服 大学生の複素関数/微分方程式高専の数学 3 問題集 を大事な所だけ2周ほど。

【英語】
英字新聞オンリー。ほぼ毎日1〜2時間読んでいたかと。興味のある記事だけをチョイスするのがコツです。

【5月】
心身共に疲れてきてペースが一気に落ちました。睡眠を重視するようにしました。
【数学】
大学院入試問題集@Aオンリー。気に入った問題集、出そうな問題は何回も解きました。
【英語】
英字新聞オンリー。中旬に受けたTOEIC IPで910(L440,R470)でした。

【6月】
練習で香川大学を受けました。やはり本番に備えてどこか受けておくというのは非常に有意義であると思います。
【数学】
総復習(明解、徹底演習、過去問特訓、大日本図書などなど)。試験1週間前から、過去問や院試問題集の好きな問題を適当に選んでA3の紙に解答を書く練習をしました
【英語】
英文表現力を豊かにする例解和文英訳教本 自由英作文編 で英作対策を始めました。始めるのが遅すぎたと後悔しながら多くの時間をつぎこみました(´Д`)この本はオススメです。一次終わってからも使ってましたし(笑)


【試験前日】

前日は東大近くの湯島天満宮に合格祈願に行きました。またタカト氏にゴーゴーカレーというお店でバカでかいカツカレーを奢ってもらいました。ここは「受験に勝つぞー♪就活で勝つぞー♪」といったPVがひたすら流れています。僕が泊まったホテルはフォレスト本郷という所で、東大まで歩いて1分です。部屋は快適で、朝食も最高なのでオススメです。


【試験】

朝は早めに起き、高揚感と緊張を感じながら散歩とストレッチで試合モードに切り替えました。試験会場は案の定ピリピリしていましたが、不思議と雰囲気を楽しめました。ずっとキョロキョロして私服とスーツの受験生数を数えたりしていました(確か半々くらい)。

【英語】
1.リスニング 穴埋めと丸バツ。著しいイギリス訛りの男性と綺麗な発音の女性が交互に環境問題について話していました。
2.全文和訳 エネルギー関連の話。所々訳しづらかった。
3.英訳 確か抽象的な問題だった気がします。
4.長文読解 自動制御とかの話。人によっては予備知識だけでも解けそうな問題。
5.英作 研究者の"勘"とスパコンを関連させた問題(?)。掴み所のない内容で、かなり時間がかかりました。

【数学】
1.微分方程式 誘導付きの、ロンスキアンを用いる問題。明解演習で鍛えたロンスキアンラッキーwwと思うもすぐに答えを出せず時間をかけてしまいました。
2.確率(コインを投げてn枚の時にどうのこうのっていう問題) 前半が確率の漸化式、後半が期待値の漸化式に関する問題。 後半は答えに辿り着きませんでしたが、方向性は示せました。
3.幾何学(サイクロイド) 前年度の幾何学と似たような問題。接線の傾きをタンジェントで表して三角関数を変形していく...という流れも同じ。
4.複素関数 多くの誘導を経て、sin(x^2)の0〜∞の積分を求める問題。院試問題集に同じのがありました!
5.代数 高校の数Bの問題でした。ただ3×3行列の成分がベクトルの内積で表され、ボールド体ではなく矢印タイプのベクトル表記で、更に添字まで付いていて、書くのが大変でした。一番最後は時間に追われて殴り書き状態です(笑)。

英語は、例年よりかは簡単だと思いますが、手応えは微妙です。前年度のような辛口採点では6割無いかもしれないと感じました。 数学は限られた時間の中で力を出し切れました。ほぼ全ての問題に手をつけられたので、良くて9割届くかな?くらいです。
英数共に同じ解答用紙でB4
です(1週間使い続けたA3より小さくてA4より大きかったので、恐らく)。罫線は太め、線の間隔は広め、と好き嫌いが分かれそうだなーとか考えながら試験を受けていました。縦方向に使うのですが、机が狭くて難儀しましたね。
 
【面接】
まさかの日本語だけの面接です。
以下、面接で受けた質問。
・東大志望理由
・どんな研究がしたいか
・将来就きたい仕事
・流体力学と熱力学がどういう風に資源開発に繋がるのか
・機械工学で興味のある分野、技術
・どういう意識を持って英語を学んできたか
・インドネシアでの研修内容、参加理由、(細かい質問が続く)
・部活頑張ったんだね?
こんな感じでした。どの質問も無難に答えられました。卒研の事を聞かれなかったのは驚きです。


【試験結果】 

無事に二次試験も突破し、第一志望の機械系に合格することができました。


【思ったこと】 

長い道のりでしたが、友達や先生に支えられて最後まで頑張ることが出来ました。僕は、クラス内外関わらず優秀で意識の高い友達が多くいましたので協力しながら、かつ楽しみながら勉強を進められました。先輩達も仰るように仲間の存在は大きいです。問題を教え合ったり、励まし合ったり、情報交換や問題集の貸し借りをしたり。また先生も頼めば協力してくれます
思い返してみると、僕が当たり前のように過ごしていた環境は非常に恵まれていたと思います。頼る人が居なければきっと苦労していたことでしょう。後は、勉強スケジュールやモチベーション維持などの個人の問題ですね。
僕の体験談が、今後受験される方達にとって少しでも役に立つなら嬉しいです。

小山太郎:
さーどうでした?
ここ最近明石高専という名を聞かない年はないほど定番化してきた感がありますね。学校の環境が文章上でも想像出来るくらいいいですね。この環境下に居られたのも、あさ氏が持つやる気を更に発揮出来た理由の一つだと思えますね。
勿論、いい環境があってもそこに入るかどうかは本人次第。体験談見てると、その環境を引っ張っていたように見えます。素晴らしい!

数学に関しては弱点を逃さず克服しているところがいいですね。英語はちょっと違うようで、その辺はTOEICの天数や外国での経験が少々緩んだというところでしょうかね^^;そうは言っても合格ラインは余裕という。

あと、4年になる前にニュージーランドに行くというのは非常に良いと思います。ニュージーランドでなくても受験勉強始める前に一度英語圏の国に行くと、英語の勉強に対する姿勢も大きく変わるし、なにより日本との違いを何かしら感じることが出来ると思います。
東大編入を考えている人は今からでも遅くはないので、2週間でもいいので海外を訪れる+語学学校(単なる旅行ではないと言いたい)、もしくは学校がそういう制度を設けているなら利用することを本当に薦めます。


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