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アキミツ氏(31年度合格)の体験談!

2018年7月に東大編入合格した、アキミツ氏から体験談第2号が送られました。

僅差の第二弾!あと少し早ければ第一弾でしたが(って煽ってどうする)、第二弾はアキミツ氏です。結構好きなタイプです。あ、いや、体験談のタイプがであって、ホモとかそういうたぐいのではないぞ笑
東大編入選ばない理由に、2年次からで実質1年留年というのをチラホラ見かけますが、それ以前にアキミツ氏は○○ですね。

はい、あとは体験談を読んで下さいな。

2018.08.03 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

アキミツ氏:
お世話になっております。呉工業高等専門学校建築学科から今年の東京大学編入学試験を受験し、建築学科に合格したアキミツと申します。いつもかなり頻繁にサイトを閲覧させていただいておりました。とても濃厚な情報源を提供していただき、感謝しております。 さて、合格することを信じて、2次試験終了後から既に早速体験記を記しておりました。お忙しいとは思いますが、お手の好きにでもぜひ取り上げていただけませんでしょうか。

小山太郎:
アキミツ氏、おめでとうござんっす!!
今年は合格報告&体験談寄稿メール多いな。 まさか、管理人の休日を無くそうと皆で企んでいたとか・・はないですね。はい^^ もちろん体験談お待ちしておりますよ! 最近の体験談に似た時系列で書いていただけると 読む側も見やすいかと!
ところで、災害は大丈夫でした? 呉市相当被害を受けてるみたいだけど・・・

アキミツ氏:
ありがとうございます!バレちゃいましたか。。(ウソです笑) ほぼ全員お世話になっていたようで、東大受験者にとって本当に大きな存在であると感じました。 学校自体は大丈夫ですが交通手段がなくなったので、早めの夏休みに入っちゃいました。復旧までしばらくはかかりそうです。
文章力がないながら重要な情報だけコンパクトにまとめてみました。原型が無くなっちゃっても大丈夫なので鬼編集期待してます…!笑

小山太郎:
さて、体験談ですが僅差で2番目となります。 鬼編集・・止めなさいよ笑 あれはあれで結構大変なので、今年は体験談寄稿メールも多いので ほぼそのまま載せることにします(やる気よりも自分の時間が大事by管理人)


【きっかけ】  

呉高専建築学科から東京大学工学部建築学科に合格。 アメリカとニュージーランドに合計2年間留学

2年間という長期留学をする中で,何人かの東大生と出会う。彼ら,そこで情報交換をしているうちに,魅入られたのに加え,なんと高専からの編入が可能であることを知る。調べてみるとなんと受ける科目は「数学」「英語」そして「面接」だけ。留学してるから英語は大丈夫だろうし数学は好きだから詰め込み勉強も苦じゃない。将来的に海外に飛び出すかもしれないならある程度有名どころ行っとかないといけないし,これは,やるしかないと思ったところから。


【1〜3年】 

かなり適当に過ごしていた。定期試験もあまり思いを入れずに望んでいたこともあり,大好きな理数系だけで成績をカバーしてだいたい10位前後。 3年後期から定期試験を頑張ったこともあり,最終的に5位あたり。


【4年】 

4年の成績は進学・就職に使われるとどこかで聞いたことがあったので定期試験にはかなり注力3年のうちに自分の勉強方法を確立していたこともあり勉強方法には困らず,席次は常に1位に。 この時点では進路については全く何も考えておらず,就職・進学以外の選択肢である留学を見つけた。
10月くらいに申し込んだ「トビタテ!留学JAPAN」に2月に合格。ここから2年間留学することに決まる。ちなみに筆者は,受けたものには全て受かるだろうという前提で物事を考えてしまう超危険な思想を持っているので,合格通知をもらった2月の時点では留学のすべり止めにあたる進学・就職の道は何も考えていなかった。危ないのでマネは厳禁。
この時TOEIC600くらい。


【試験10か月前(留学2年目9月)】 

就職でなく進学することを決意第一志望を東大に。同上の危険な思想により,すべり止めは大阪大学工学部だけ。わけあって専攻科の受験資格がなかったので,本当に阪大だけ。危ないのでこれもマネ厳禁。

【数学】
勢いに任せて数学の参考書(後述)の基礎問題を1巡。
編入数学徹底研究: 頻出問題と過去問題の演習
大学編入のための数学問題集

【英語】
ちなみにこの時点の純粋な留学での成長度を知りたかったので何も対策せずにTOEICを受けると930だった。留学すごい。2か国目の留学先であるニュージーランドではTOEICの受験料が2万円ほどかかったのでそれっきりで,これが提出スコア。


【試験9〜4か月前(留学2年目10月〜3月)】

実質留学が終わるまでずっと,今やってもどうせ頭に残らないなと気づき,試験対策を完全にやめる。というより,単純に留学が忙しくて何もできなかった。。ただ,この日常が英語の試験対策になりうると考えていたので,全く焦りはなかった。 帰国から学校が始まるまでの1週間ほどは,2年越しの専門の授業についていけるように今までの授業の復習に充てていた。


【試験3か月〜1日前(5年4月〜6月)】

本格的に勉強を開始。呉高専から東大を受ける人はそもそもいないのでかなり優遇され,エアコンや冷蔵庫,ソファーなどの装備がついた部屋を自由に独占的に使わせてもらっていた。勉強のルーティンは超単純なものを受験前日まで毎日繰り返すだけ。細かいことは後述。

【時間配分】
07:00 - 08:30 ・・・ 電車で英語
08:30 - 21:00 ・・・ 放課後に学校で数学
21:00 - 22:00 ・・・ 電車で英語
22:00 - 07:00 ・・・ 家では自由。勉強は絶対にしない。

【勉強内容】
●英語
留学を2年もしていたので,それを維持する程度。 基本的には参考書(後述)を電車で終わらせてゆくだけ。和訳英訳もすべて頭の中でやる。

●数学
1日のほとんどの時間は数学に費やした。後述する参考書の解けなかった問題を何巡も解いていき最終的にそれでも残った問題はノートにまとめるということを繰り返した。そのノートは試験目前に復習することに意味があるので,試験3日前から見返し始めた。
編入数学徹底研究: 頻出問題と過去問題の演習
大学編入のための数学問題集
大学編入試験問題 数学/徹底演習(第3版)-微分積分/線形代数/応用数学/確率-

●面接
教授陣についての情報を仕入れたり本を読んだり。前日には留学時代のアメリカ人の友達に会って,いざ英語面接があったときのために英語の感覚を取り戻した。

【スタンス】
勉強する気分でないとき,そして家では絶対に勉強をしない。これに反すると勉強に対しての苦手意識がついてしまったり家がリラックスする場所でなくなったりしてしまう。 他にも,眠くなったらしっかり昼寝する,お菓子は無制限,休日の登下校時間は気分でなど,ストレスをためないルールをたくさん作っていた。(ちなみにお菓子代は3か月で5万円ほど(笑))


【試験】

「水道橋グランドホテル」というホテルに宿泊。机は小さいが勉強に不便はしない。会場から徒歩20分くらいと少し遠いが,朝の散歩にはちょうどよい距離だった。

【英語】
大問4の都市計画に関する長文問題をよく理解するために2回読んだ。他の問題は例年通りの難易度。個人的には和訳問題を済ませてからリスニングに向けての準備をすると時間配分がちょうどよくなるので本番でもそうした。

【数学】
大問ごとに,微分方程式,確率,楕円球,複素数,行列に関する問題が出題。 前年度の問題が度を越して難しかったからか,今年度のものは全ての問題が単純な問題で固められていた。 ちなみに配られた解答用紙はまさかの横罫。B4用紙を縦に用意して1行15mmくらいの横罫を引いたもの。例年そうなのかはよくわからないので参考までに。

【二次試験までの期間】
建築学科を受験する人は建築設計製図作品集(ポートフォリオ)という冊子を作成して持参する必要がある。正直,合否が分からない状態で作ることになるのでかなりツラい。 ちなみにちょうど広島県が豪雨の被害を受けたため,この期間は学校に行くことが出来なかった。教員に直接会って推敲の相談をすることも巨大な紙を美しく印刷する手段もなくなったため途方に暮れたが,結局家庭用のプリンターでA4サイズ(笑)で済ませた。もしもの時を考える必要があるが自然災害ばかりは本当にどうしようもなかった。

【面接】
「上野ステーションホステルオリエンタル1」というところに泊まった。集合時間がかなり遅いので実際どこに泊まっても同じ。ただ,面接14時,チェックアウト11時などとなると時間をつぶす場所を探さないといけなくなるので,どうせだからその日の夜も泊まっちゃうのがおすすめ。

しっかりした受けごたえができるのであれば問題なく受かるはずなので,あまり重く受け止める必要はない。 面接官は8人ほどで,そのうち数人が専門教員。自分からの距離はだいたい2メートル。 聞かれたことは以下の通り。
・志望理由
・留学中何した?
・留学2年&2年次編入で3年下がることになるが抵抗は?
・将来的に海外には行きたい?
・第2希望はなぜ?
・この研究室に入りたいんだ?
・今回の土砂災害への有効な予防策は?

【合格通知】
結果が発表されるまでに1週間ほど空く。この期間は生きた心地がしないが別の作業をして気を紛らわせていた。結果は,2次試験を受けた全員が無事合格。最終的に用いた紙(A4ミスプリントの裏)の量は,積み上げた高さがA4用紙の幅に等しくなる程度であった。


【思ったこと】 

ここ10年以上うちの高専から東大に受かってなかったと聞いたのですが,そもそも「誰も受けてなかった」だけで,少し努力して受ければ受かっちゃうんだって感じですね(笑)まさか自分が3か月間毎日10時間以上も勉強できるとも思ってませんでしたし,それも含めて「やればできる」って言葉がぴったりだと思います。これを皮切りにぜひうちの高専の後輩にはもっとチャレンジしてもらいたいです!
それと,高専からの編入だと通常の入試よりも倍率が高いらしいです。それだけ聞いたら選ばれしもの感はありますが,よく考えたらこっちは2教科しかありませんね。2教科だけでもつらかったのに,何教科も受けてきた東大生たちは本当にすごいです。尊敬します。。
そう,編入試はそれに合格したら終わりじゃなくてこれから先そんな人たちと一緒に勉強しなきゃいけなくなるんです。今回のテストは東大で生きていくための最低限以下の頭脳を問われているだけと考え,授業に置いていかれないように頑張ろうと思います!

【豆知識】
・東大から公式に手に入る試験過去問は4月にその前年度の過去問が追加された状態に更新されるので,余裕を見て4月半ばに取り寄せ(一度してるなら改めて)するのがいいかも。
・筆記試験はどれだけ急いでやってもとにかく時間ギリギリに終わることになる。立てた式を解くのに時間がかかりそうだったら,そこで中断して部分点だけいただいて潔く次の問題に進むのも手。
・筆記試験当日の昼食は,炭水化物や油ものは控えたほうが吉。眠くなるから。
・建築学科を受験する場合,ポートフォリオが必要になる。作成にかなりの時間を要するため,生半可な気持ちで第2希望に建築学科を指定しようとしている場合,少し考えなおしたほうが良いかも。

小山太郎:
さーどうでした?

なんといっても2年留学!そして東大編入で東大現役と比べると3年。
それが何?ですね。
年齢気にするより、やりたい時にやりたいことをやるほうがいい!
体験談見ていると、面接官の質問もそもそもおかしいですね。3年下がることに抵抗あったらそもそも受験してないし。周りに合わせて自分を制限してどうする。と管理人は思うわけです。
あぁ・・・と言いつつ管理人は周りの目を気にして普通な日々を送っているという矛盾(許して独り言)

時々、東大編入は2年次編入になるから1年留年みたいなもの、と言われたりしますが、長い人生の中でその1年の為に東大を選ばないのは勿体ないなと。
そこで繋がることが出来る人脈、そして東大という名前の信用は地味に大きいです。

アキミツ氏は時間の使い方が上手いですね。
ON/OFFをはっきりさせ、ダラダラと時間だけが過ぎるようなことはしない。
管理人なんかは受験勉強中は椅子に座って○時間経ったから勉強した気になっていたもんですよ。こういう人はまず受かりません。そんなに世の中甘くないです。
後半これじゃダメだと気づいて滅茶苦茶真剣にやりましたけど。
今一度、自分の勉強時間と達成度(やったではなく身に付いた)を振り返ってみてはどうでしょう?そしてパフォーマンスが悪いと思ったら、ON/OFFをはっきりさせてみて観測してみましょう。


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