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MARCH氏(21年度合格)の体験談!

2008年7月に東大編入合格した、MARCH氏から21年度第一弾!!来ました。

最近、このHPの更新を怠り気味でしたが、送っていただけるとは!!
いや〜嬉しい限りっす。マジで^^

てか、MARCH氏。名前の由来適当すぎ(笑)

本人のメールをそのまま無断掲載するとですね。
「今年、東京大学工学部の電子情報系学科群に合格しましたMARCH(←今日コアラのマーチを食べたので)と申します。」

って何よ!?コアラのマーチじゃなくって、きのこの山食ってたら、名前何にしてたんだ!?
と、思わずあーでもないこーでもないモード入った小山太郎(相変わらず話が脱線するね、あんた。)

てか、彼は優秀です。はい。
小山太郎が同じ高専に居たら、間違いなく「ねたみ」入るね。(ちっちぇ〜な俺)

さて。話を戻して。「優秀」だと思った箇所を。

■授業中に内容を理解するようにしている点
■本気になるところと力を抜くところを知っている

これ、本当に重要だと思います。
小山太郎も、東大での生活で思ったことです。
クラスの連中は、とにかく集中力がすごく、かといって力を抜くところを知っている
「あ〜〜うまいな」とよく思ったものです。(小山太郎は未だ調整がうまくない)

さて、この辺も含め、見ていきますかい!

2009.01.25
MARCH氏が、試験結果の開示請求方法を具体的に紹介してくれました。
編入試験を受けた人は、合格・不合格にかかわらず点数を知ることが出来るようです。
ページを作成しているので、気になる人は早速チェキラ!
試験の成績開示

200.01.25 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

今年から、メールを別HP「小山太郎.com」のコンタクトフォームにしたせいか、昨年までの「はじめまして★」攻撃はなくなったようだ(昨年までの体験談を熟読している方ならわかると思うが)

MARCH氏:
「今年、東京大学工学部の電子情報系学科群に合格しましたMARCH(←今日コアラのマーチを食べたので)と申します。

小山氏:
「うい。マーチね。って、さっきつっこんだから、もう小山太郎@ネタ切れっす・・・。てか、去年も電子情報系のjumper氏が一番最初に書いてくれたなぁ。さすが情報とついているだけある。(関係あるのか!?)」

MARCH氏:
「何度かこのページを参考にさせていただきましたので、自分の体験も載せていただこうかと思います。 気まま、ありのままに書くので、かなりダラダラと読みづらくなりますが、カンベンしてください。」

小山氏:
「おい・・・。”ダラダラ”って俺はそんなに暇じゃぁ・・ないと思うが、書いてくれたしカンベンしてやらぁ(ちっ弱いのぅおれは)」


って、書いてて思ったが、このやりとりは必要ない!?いや、んなことないだろ!?
もっと書いてほしいって!?

という声は全くないが、とにかく先に進みま。


【東大受験を決めるまで(1年〜5年4月)】  

【普段の勉強】
成績は、1年からずっとオールAでここまできました。 普段から勉強することはありませんでしたが、授業中に内容を理解するようにしていました。

定期試験1週間前くらいから数学を中心とした理系教科の勉強をして、主に高専の数学の問題集もしくは教科書の章末問題の該当する範囲の問題を全部解くようにしていました。
理系以外の教科は、極力一夜漬けで対応していました。 よく一夜漬けは後に何も残らないのでよくないと言われてますが、自分の場合は、あまり大事だと思ってない教科については「別にあとに残らなくてもいいや。残ってたらラッキー」くらいに考えて、その分、数学などの自分が大切だと思う教科に力を入れてました。

とくに数学は、毎回満点を狙って勉強してましたので、実際に数学の満点取得率はおそらく50%くらいだと思います。

【英語】
もともと英語が好きなほうでして、2年のときの1年間でペーパーバックを60万語くらい読み漁ったおかげで2年の1月にTOEICで540点(290L+250R)をとり、高専3年の4月からTOEICの勉強をはじめて、5月末に805点(400L+405R)、11月に900点(495L+405R)をとってました。

ちなみに、この時点では英語圏はおろか、海外にも一度も行ったことありませんでした。 この辺の話はうちの学校では多少有名らしいので、同じ学校の人なら自分が誰だか分かるのかも・・・

小山太郎:
ほう。誰だ!?実名教えろ〜〜(ってな。冗談っす)


【東大受験を決めた前後(5年4月)】 

本当は4年の冬くらいから勉強を始める予定だったのですが、色々思い悩むことがあってなかなか勉強ができませんでした。

それでもその頃は、特に理由もなく漠然と東工大を受けようと思っていたので、冬あたりに東工大の数学の過去問をちょこちょこ解いたりしてましたが、結構ワンパターンで簡単だと感じていたので、正直余裕ぶっこいてました。
そんなこんなで、あまり勉強することなく4年の終わりの春休みになってしまい、でもどうにか3月中旬くらいには精神的に少しは落ち着いて、本格的に勉強を始めました。
やはり数学は大丈夫そうだと感じていたので、東工大の物理の過去問を解きつつ、今まで全くやったことのなかった剛体や熱力を中心に勉強をしました。

5年の4月は転機となりました。 その頃は正直、東工大に行きたい理由はとくになく、むしろ東大のほうが行きたい理由があったけど2年からという点がネックで、その2択で結構悩んでいました。 っていうと、よく「別に東大も東工大も両方受けられるんだから、両方受ければいいじゃん。」って言われるんですけど、両方中途半端に狙ってはどちらも中途半端な結果に終る可能性があると思ってました。

特に自分の性格上、最初に明確な目標をビシッと定めたほうが、それに向けてかなりの集中力を発揮できることがTOEIC受験のときの経験からも分かっていたので、この4月という、間に合うか間に合わないかの瀬戸際の時期までに志望を固めるということが受験の命運を左右する重要なことでした。

そんなとき友達に学校の名前は伏せた上で悩む要素を説明したところ、「後者(東大)に行け。」と言われ、その理由もいろいろ挙げてくれました。 その理由は色々突っ込んだ話なので書けませんが、とにかくその話を聞いて東大を目指してみようと思うようになりました。


【東大受験】 

【物理】
東大を目指し始めてからしたことは、やはり物理でした。
周りは結構数学をやってたんですが、数学にはある程度の自信があったので、それよりは授業でほとんどやっていない電磁気からはじめました。

物理で使った教材は、ほぼサイエンス社の基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))基礎物理学演習 (2)(+物理のエッセンス電磁気・熱・原子―新課程対応 (河合塾SERIES)の一部)だけです。
物理の勉強の方針は、「じっくり一つ一つ100%習得(定着)を積み上げていく」というよりは、そもそもどんなにじっくりでも1回やっただけでは100%は無理だと仮定して「最低2周する心構えで1回目は80%習得を目指す。その代わりとにかく時間をかけない。」という意識で勉強しました。

具体的には、電磁気なら、
・まず教科書を2日くらいで読んで大枠を理解して、その後、
・基礎物理学演習の例題5問+例題に付いている問を1日のノルマとしてこなしました。

ちなみに、基礎物理学演習の章末問題は他の分野も含め1問も解いてません
電磁気は2週間くらいでそれらを終えて、その後の力学は、内容は理解していたので同様の問題演習だけを6日間ほどで終え、GWの4日間ほどで熱力の問題演習を終えました。

この後は数学の勉強にシフトしていきましたが、6月の頭に5日間くらいで電磁気の問題演習の2周目(2周目だったので倍速でやった)をやり、その後、基礎物理学演習はコンデンサ回路の電荷・電位の問題が少ないと感じたので、物理のエッセンスでその辺の問題を練習しました。
これで電磁気はかなり定着して、過去問もだいぶ楽に感じました。

波動は・・・試験の2週間前くらいに、去年の過去問を解いたのと、基礎物理学演習のまとめページに目を通したくらいです。
正直、出ないことを祈ってました。


【東大受験】

【数学】
GW明け直後くらいに、物理の電磁気、力学、熱力がとりあえず1周終えたので、それからは数学を中心に勉強しました。

数学で使った教材は、東大8年分の過去問と、大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) - 微分積分/線形代数/応用数学/確率(複素数、確率、重積分だけ)、高専の数学問題集3(微分方程式)、他高専で東大対策用に使われてるらしいプリント、演習大学院入試問題数学I(微分方程式を除く一部の問題)です。

どの本も、章単位とか、出そうな問題だけとかで、丸々1冊は仕上げてはいません。
時系列で、細かく説明します。

<線形代数>
はじめに線形代数をやりました。
線形代数はほとんど理解していると思っていたのですが、学校で編入対策の補講授業(大学編入過去問の解説中心)があって、表現行列やグラムシュミットの直交化など今まで知らなかったことをいくつか学び、25問くらいの問題(東工大、電通大、千葉大の過去問から。東大も入ってたけどあえて除いた。)を解きました。

<微分方程式>
次は、あまり深くやっていなかった微分方程式をやりました。
微分方程式は、高専の数学問題集3が一番良いように思います。
徹底演習は、ちょっと難易度的に東大には対応しきれない場合がある気がします

<過去問>
微分方程式をやった後あたりから、週末に過去問をやるようになりました。
東工大の数学より1,2レベルくらい難しいんで結構焦りました。
過去問の使い方は別の場所で説明しますが、過去問により、薄れていた数学のカンを取り戻したり、漸化式の処理など今まで全く知らなかったことも多く習得しました。

<複素数、確率、重積分>
このあたりは、ちゃんと復習して思い出しておくことが必要かと思って、徹底演習で該当する章をやりました。
重積分は全部ではなく、とくにDが原点に接する円のとき(極形式に変換して0≦r≦2a・cosθとする場合)や、ひし形のDを回転させる場合などのテクニックがいる問題を確認しました。
各々だいたい5日間くらいで終えてます。

<掘り下げ>
だいたい試験1ヶ月前くらいに、上に書いたことと過去問8年分を終えてました
ここまでやると、基本的には穴は無くなったと思ったので、他高専で東大対策用に使われているらしいプリント(数学全般)と演習大学院入試問題数学Iをやりました。
プリントは、演習大学院入試問題数学I,IIの問題が結構そのまま載せてありましたので、要するに院試問題集をやったということになりますかね。

全部で70問くらい。
過去問で東大が編入で出しそうな問題というのが分かってきたので、鼻を使って問題をかぎ分けてやりました。
あの問題集は、編入であれば全部は必要ないです。


【東大受験】

【英語】
英語はほとんどやりませんでした。
ただ、いくらTOEICで900点とってても工業英語系の語彙は弱くて英作に自信がないときがあったので、ここの体験談で紹介されていた工業英語ハンドブック - 工業英検 基礎例文・単語集(改訂新版)(500例文)と英作文のストラテジー(150例文)を、自分で暗記用のExcelアプリを作って3週間前くらいから覚え始めました。たぶん、前者は半分以上、後者は9割方覚えました。


【東大受験】

【過去問】
過去問は、数学は3回物理は2回英語は1回やりました。
数学は、まず時間通りに1回やって、それが終ったら制限時間無しで考える。
数学の先生のところに解いたものを持っていき、感想戦をする。(ここで漸化式など、色々学んだ。)

「鉄は熱いうちに叩け」と、感想戦の1日後くらいに改めて全部解きなおす。(TOEICテスト900点・TOEFLテスト250点への王道 (Diamond basic)
試験1週間前に、8年分を全部解きなおす。
物理は、感想戦とその直後の1回を除く、全部で2回。
英語は、2,3週間前くらいに1回ずつやった。
全訳を一度一通り読んでから訳してたので、最初は時間が足りなかったが、途中から読みながら訳すようにしたら時間内に終るようになった。


◇試験当日◇

【英語】
過去問にあるようなバリバリの工業英語ではなかったので、かなりやりやすかった。
たぶん、9割くらいできた。
ただ、リスニングのちょっと音が小さくて、1回目の放送のときは焦った

【数学】
1.複素平面の問題は、前半の軌跡を書くところまでやって、躓いたので飛ばした。
2.確率の問題。前半の証明ができて、後半で躓いたので飛ばした。
3.パラメータ表示、3次元空間。院試の問題集で似たような問題をやってたので、最後の面積比(知らない問題だと判断)以外はサクサクできた。
4.線形代数。(1)で固有値、固有ベクトル求めたが値がかなり複雑だったので、(1)だけやって飛ばした。
5.積分因数を使う完全微分方程式とオイラーの微分方程式。全部できた。
で、この時点であと1時間。かなり焦った。1番に戻って2周目に突入。
1.複素数の距離(の2乗)は、e^*表示のままi→−iにした共役複素数をかければ計算が楽になることに気づいて、最後までできた。
2.冷静に考えたらできた。
4.行列のn乗と、ベクトルとn乗の積は、あってるか知らんが書きなぐっといた。三角形の面積は、とりあえず式書いて、これこれの変形により適当に行列式倍になるのでとか書いて、部分点狙いの解答を書いた。最後のn→∞の極限はやってない。
と言う感じで、7.5割前後のデキかと。
試験直後は結構やばいと思ってたけど、冷静に振り返ると結構できてる気がした。

【物理】
1.剛体の回転運動。最後以外はできたはず。(最後は早とちりして、終了直前に間違いに気づいてアウト)
2.電磁気。途中、指定条件に合わない答えになって、そのときビンタの法則(フレミング左手の法則の派生。ただし右手を使う)を左手で使ってることに気づいて(笑)、急いで直したらちゃんと条件に合う答えになった。全部できた。
3.波動。OTL。それでも、屈折率n>1とかのヒントもあったので、5問中4問は書いた。2,3問はあってる気がする。
物理もやはり7割前後くらいな気がする。


◇試験結果◇

夏休み中に編入試験の成績開示を請求して、結果が先日届きましたので参考までにお伝えします。(必要ならばHPに掲載しても大丈夫です。)

届いた紙には、受験番号と名前に加え、ごくあっさりと
英語391 数学395 物理231

とだけ印刷されていました。

試験の開示請求方法はこちら

MARCH氏成績開示掲載後述談:
「で、本題ですが、基本的にメールそのままでも全然大丈夫です。
別にネット上に点数公開したからと言って、何の不利益もないですし、むしろこれからの受験生の利益になるなら問題ないです。



【思ったこと色々】 

【短期間の勉強で受かったのは積み重ねと集中力】
結果、東大対策の勉強(≒受験勉強)は3,4ヶ月ほどと結構短かったわけですが、それでも受かったのは今までの積み重ねだったと思います。

数学は、3年までの内容をその場その場でしっかり理解して、問題演習も手を抜くことなくやっていたので、さほど大変ではありませんでした。

英語も、3年のときまでにずいぶんとやっていたので、ほとんど必要ありませんでした。
高専在学中に強みの教科を1つ2つ作っておくと結構受験が楽になるみたいです。
それに4月からは毎日放課後、夜の8時まで(4時間以上)学校で集中して勉強してましたので(家でもさらに2時間くらいやる日もあった)、一から組み立てることの多かった物理も短期間で習得できました。
ちなみに、4月から物理10冊、数学5冊くらいのノートを使い、費やした時間的には物理6:数学4くらいです。(英語は誤差に埋もれた)

【試験中は考え込まないように】
過去問やってるときに、1問に長考してしまって時間が足りなくなったってことが結構ありました。それで本番では結構飛ばしたんですが、全部解かなくても受かるわけですから、やはり解ける問題からやったほうがいいですよね。

【2次面接は基本全通?】
面接自体は8分くらいと説明を受けましたが、実際は6分くらいだったかと。
いろいろ話を聞いても、面接で落ちるというのは非常にまれらしい。(無いわけではない。)

【卒研は止めないほうがいいっぽい】
統計的に、卒研を完全に止めちゃう人より、卒研もそこそこ進めている人のほうが結果が良いらしい。自分も、編入試験ラッシュが始まる前の7月頭までは卒研を結構やってた。

最後に。
ここ数ヶ月間、精神的に何度も折れそうになりましたが、ずいぶんと色々な人に支えられました。
決して自分ひとりで受かったとは思ってません。
お世話になった方々に心から感謝します。

小山氏:
さ〜どうでした?

自分の性格や時間配分を知っているからこそ出来ることですね。
性格に合わないことを無理にやると歪みが出てくることをMARCH氏はわかっていて、性格を変えるのではなく、いかに自分の性格に合った方法でやっていくか。

素晴らしいっす。

てか、それにしても基礎がしっかり出来ていると、新しいことを学ぶときってこんなに早いのか!?正直、小山太郎には「え!?こんな短い期間でこれだけの量を習得してんの!?マジで!?」と思ってしまった。すげーー・・

「鉄は熱いうちに叩け」(東大受験=>過去問)
いい言葉をうまいところで使っています。
これがなかなか出来ない人が多いと思っています。すごく重要なことなんですが。
なんとなくわかった部分を、しっかり自分のものにするところですね。
そうは言っても、なかなか面倒で出来ないもの。この面倒をいかに克服するかで、大きな差になることもありますね。

【おまけ】

ああ、やっぱ無駄に長くなったOTL
読みにくくてすみません。
適当に編集しといてください(ぉ

小山氏:
「この野郎〜!”適当に編集”するのが一番難しいんだってばよ!」とキレキャラで逝ってみました^^
確かにちょっと長いかな?まぁいっか。


参考書一覧

これ以外にも使っていますが、探しだせた分を載せています。
※お勧めは背景がグレーです

今回使った教材たち

TOEIC受験時代に使った教材たちや、趣味で読んだペーパーブックたち。

英語

数学

物理

 


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