〜小山太郎流〜ホームへ
 Home > 東大編入について 「体験談:士月氏」

contents

東大編入について
編入って?
きっかけ
勉強期間について
勉強Tips
参考書
東大編入体験談
試験の成績開示
naruchan氏(S53)
こんどぅ氏(H18)
あや氏(H19)
ヨシ氏(H19)
ずくし氏(H19)
BOSE氏(H19)
poi氏(H19)
wavelet(H19)
ユタロ氏(H19)
jumper氏(H20)
sekky氏(H20)
うっちー氏(H20農)
MARCH氏(H21)
no56氏(H21)
iemon氏(H21)
MS(H21)
お餅氏(H21)
士月氏(H21)
Robo氏(H21)
naohachi氏(H22)
あるあ…ねーよww氏(H22)
なお太郎氏(H22)
コロッケ氏(H22)
らいむ氏(H22)
Trick氏(H22)
Lawliet氏(H23)
kamaryo氏(H23)
二三郎氏(H23)
うえ氏(H24)
めりんぎ氏(H24)
ぼす氏(H24)
yoshidars氏(H25)
ru_pe129氏(H25)
なとりうむ氏(H25)
KKK氏(H26)
たかと氏(H26)
しょた氏(H26)
あさ氏(H27)
lmb氏(H27)
O.T.氏(H27)
ミナ氏(H27)
どんちゃん氏(H27)
ひよこ氏(H27)
sheng氏(H27)
KBTIT氏(H27)
はや氏(H28)
まつ氏(H28)
もりもん氏(H28)
supikiti氏(H29)
宇月幸成氏(H29)
かず氏(H29)
みきお氏(H29)
lynte氏(H29)
Y.S.氏(H29)
くろちゃん氏(H30)
vitocchi氏(H30)
Alex氏(H30)
まりぼー氏(H31)
アキミツ氏(H31)
S.R.氏(H31)
LOLTATAIMAI氏(H31)
astra氏(H31)
むかい氏(H31)
エリー氏(H31)
がき氏(H31)
T氏(H31)
雀氏(H31)
失敗談から学ぶ
編入学リンク
受験時の宿泊
東大生活体験談
FAQ
東大編入後マニュアル
ドラゴン桜肯定派



 

士月氏(21年度合格)の体験談!

2008年7月に東大編入合格した、士月氏から体験談が送られました。

なんでも、すでに体験談を送ってくれたMS氏と同じ学校のようで。さらには、昨年のsekky氏とも同じ学校のようで。
MS氏からも、メールが来ました。はい。

MS氏:
「ありがとうございます。ところで、私と同じクラスの人にもう一人受かった人がいて、その人も体験談を書くといっていました。その人の分もよろしくお願いします。」

まったく。面倒なことをさせやがって。これ編集するの、結構かかるんだぞ!?
っと、嬉しいくせにあえてこんなことを言う小山太郎@あまのじゃく。

まーたいつものように話が脱線して長くなり、あげくの果てには、読者にマウスホイールを余計に使わせることになりそうなので、そろそろ行ってみますかい!

2008.08.04

〜小山太郎流〜に報告メール着 

士月氏:
「はじめまして、今年の東大の編入試験に合格した士月といいます。MS氏が体験談を載せていたので私も載せたいと思います。(MS氏とは同じ高専で同じクラスです。)
ちなみに、受験番号は39番、学科は機械系学科群です。
どうでもいいですけど、HNは自分の名前の漢字からもらいました。」

小山太郎:
んん!?自分の名前の漢字!?どこよ!?っと、しばし悩む小山太郎・・・
はっいかんいかん。俺には時間がないんだ〜〜!!
っと、結局諦め(気づいたのは、編集し終わって、見なおしているときだった・・・あーーそこのを使ってるのね。)。まったく、どうでもいいなら書くなっつーの!^^

士月氏:
このサイトは4年生のときから知っていたのですが、私が東大を受験しようと思ったのは5年の5月頃なので、遅ればせながらそのときからちょくちょくのぞかせていただいていました。このサイトには東大編入の情報についていっぱい書いてあり、すごく助かりました。いわば、私が合格したのはこのサイトのおかげといっても言い過ぎではありません。」

小山太郎:
・・・。やべ、このフレーズ聞きなれてきたせいか、うまく返す言葉が見つからねぇーーー(汗
てか、俺。職業を「モチベーション上げ屋」に変更するかな。ふふっ・・高額な金の匂ひがするぜ(あほか)

で、士月士。(さすがMicrosoft。”氏”の変換が面倒なんでそのままにしてみた。あ、そんなんいらんって!?)
体験談を送ってきたのだが・・・

士月氏のメール:
「おかしい表現やわかりづらい表現、誤字脱字があったらてけとーに直してください。
めちゃくちゃ長くなったのでこれまたてけとーにはしょってください。なにかほかにやらねばならないことがあればなんなりとメールしてください。」

おいおい・・・結局俺が直すのかよ・・・てか、今年の合格組はマジで、こういうのが多いな・・・こっちに送る前に、おめーら自分で書いた分はきっちり責任もてやぁ!!
まったく。俺の貴重なネットサーフィン時間を潰しやがって・・(大したもん見てね〜んだろ)


【きっかけ】  

最初、私は京都大学志望でした。それで5年の5月頃までは京大編入のための勉強しかしてきませんでした。

なんのきっかけで東大を受けようかと思ったかというと、とある英語の教官に「東大蹴って京大にいくのってかっこいいよ。」って言われたからです。そのあと学科主任の教官に東大受験してもいいですかね?、と聞いたら「どこでも受けてみられ」と言われたので受けようと決意しました。ちなみにその時はもう願書の締め切りが迫っていたので急いで願書を取り寄せました。

【志望動機】  

私の夢はロボットを作ることです。それに数学と物理の勉強も続けようと思っていました。それで願書を取り寄せている間に東大工学部について調べてみると、数理的なアプローチで、ロボット、脳科学などの先端技術を研究するという計数工学科に興味を持ちました。というか京大よりこっちのほうが自分にあっているんじゃないかと思いました。
そして、第1志望には計数工学科、第2志望には機械系学科群、第3志望には電子・情報系学科群としました。


【初期状態】 

私が編入学のための勉強を始めたのは4年の初めの春休みが終わってからです。このときの状態は、
【数学】
高専の数学B問題はまぁまぁ解けるが、B問題の難しい問題とC問題は解けません。
それでも定期テストではいつも90〜100点ぐらいの点数でした。確率・統計だけは赤点ギリギリでした。

【英語】
英語のテストはほとんど勉強しなくても常に100点か99点(ケアレスミスで)でした。
ハリーポッターの6巻も原文のままかろうじて読むことができました
夏休み前にMS氏と一緒に受けた(このとき英語の勉強は全くしていない)TOEIC_IPは610点でした。

ちなみに、4年前期までの成績は5〜10番を行ったり来たりしていて、4年次の最終成績は3番でした。4年のときの平均点は94点前後です。(たしかにうちのクラスの上位はレベルが高く小数点で順位が変わることもありました。)


【4年の最初の春休みから夏休み終わり】 

【数学】
数学は得意だと思っていたので、「新編高専の数学2問題集 第2版」もやらずに、「岐阜高専の岡田先生が公開されている編入学の過去問プリント」からやり始めました。わからないところがあれば「高専の数学の教科書」で調べて証明も含めてノートに書いていきました。
夏休み終わりまでで一通りそのプリントをやり終えましたが、ほとんどわからないとこだらけでした。今思うと、おとなしく「高専の数学問題集」から始めればよかったなと思います。

【英語】
英語は得意だから後でやろうと思ってなにもしていません。さらに、夏休み前に担任の教官から京大の英語はTOEFLに代わったと聞いていたので、TOEFL?どうせTOEICと同じようなもんだろ、ヨユーヨユー、とぶっこいて夏休み中にも英語は何もしていません。とても悔やまれます。
一日の勉強時間は3〜5時間ぐらいです。


【4年の夏休み後から冬休み前】

【数学】
大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) - 微分積分/線形代数/応用数学/確率」をやり始めました。化学に時間をとられて2章ぐらいしか進みませんでした。

【英語】
DSの「TOEIC(R)TEST DS トレーニング」をやり始めました。このテストのリスニング練習は良かったのですが、単語トレーニングで単語を2000語覚えても1,2ヵ月たつと忘れてしまったので大した効果はなかったと思います。使えたのはTOEICのリスニング練習ぐらいです。このときのTOEIC_IPは645点でした。

【化学】
京大志望なので化学もやり始めましたがすぐに挫折しました。
一日の勉強時間は3〜5時間ぐらいです。


【4年の冬休み中】

【数学】
寝かせておきました。

【英語】
何もしていません。

【物理】
橋元の理系物理I・II頻出問題解法―入試で点が取れる (大学受験実戦ゼミV)」という高校生向けの本の力学の部分をまずやりました。そして、「高専の応用物理 (第2版)」の教科書の質点系の力学と、その本の後半の波動に含まれている振動をやった後、「はじめて学ぶ電磁気学」という学校指定の教科書を復習しました。
物理の基礎が十分ついたと感じた
ので「基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))T・U」を、これまた、質点系の力学と電磁気の分野だけ一通りやりました。
一日の勉強時間は5〜8時間ぐらいです。


【4年の冬休み後から春休み前】

【数学】
徹底演習を再びやり始め、1ヵ月ぐらいでやり終えました。あとは「高専の数学問題集」で友達のわからないところを教えてあげていました。

【英語】
速読英単語(2)上級編 [改訂第3版]」なるものを知り、無謀にも上級編からやり始めました。英語を使うためには正しい英語のインプットが必要だと思い、ひたすら例文の長文を丸暗記しました。ただ苦痛なだけでした。
一日の勉強時間は3〜5時間ぐらいです。


【春休み中】

【数学】
新編高専の数学2問題集 第2版」と「高専の数学 3 問題集 (第2版)」、「基礎解析学」、「ベクトル・行列・行列式徹底演習」、「確率・統計」の順に一通りやりました。最後の本のおかげで苦手だった確率・統計が好きになりました。
岡田プリント徹底演習高専の数学問題集という順番でやったためか高専の数学問題集が簡単に感じました。

【英語】
速読英単語(2)上級編 [改訂第3版]」の例文の長文をひたすら丸暗記しました。結局16章ぐらいでやめました。
自分の英語勉強法に疑問を感じ始めました。一日の勉強時間は10時間を超えていました。


【5年の初めから受験まで】

【数学】
友達がわからないところを教えたり、MS氏に教えられたり、京大の過去問を解いたりしました。京大の過去問は簡単な年度では全部、難しい年度では6割ぐらい解くことができました。
5月ぐらいまでは東大のことをまったく考えていませんでした。東大を受けようと考え始めた後は、東大の過去問を5年分(郵送された分だけ)解きました。まぁまぁ解けました。暇なときに徹底演習2週目をやっていました。(結局、3章までしかできませんでした。)

【英語】
4月の半ばから「話題別英単語リンガメタリカ」と6月に受けるTOEFL(京大のため)に向けて「TOEFL TEST対策iBTスピーキング」、「TOEFLテストライティング・ゼミ」をやり始めました。その頃から、毎日TOEFLライティングの練習で300語ぐらいの英文を時間を計りながらタイプしていました。最終的に30分をきることができましたし、自分の英語能力の向上にもつながったと思います。
ライティングの練習後は寮の部屋で一人でスピーキングの解答例をシャドーイングしたりして、最終的に暗記しました。リンガメタリカはTOEFLに出てきそうな学術的な専門知識や用語を深めるために、出そうなセクションだけやっていました。

まず、
iPodで例文の音声だけを聞き取って白紙に書き写していき、
ある程度書けたら本を見て
自分の聞き取れなかったところやスペルミスなどを直していきました。
うまく聞き取れないということはその単語を知らないということなので、その単語を重点的に発音したりして記憶にとどめるようにしました。

TOEFLの試験が終わってからは東大の試験に出そうな環境問題、科学、インターネットのところだけリンガメタリカで勉強していました。

【物理】
「高専の応用物理」の剛体と熱力学をやりました。その後、「基礎物理学演習T」を剛体と熱力学を含めてはじめからやり直しました。波動はテストに出ないことを祈りました。電磁気は時間がなくて復習できませんでした。
このときの勉強時間は3〜7時間ぐらいだと思います。


【試験】

東大に落ちてもまだ京大があると思ったら、緊張せずに楽な気持ちでテストを受けることができました。あと、あくまで自己採点なのでそこらへんはあしからず・・・

【英語】
10分くらい余りました。リスニングは普段iPodの音量を大きくして聞いているせいか、テープ(?) の音が聞こえにくかったです。
7〜9割ぐらいのでき。

【数学】
問題1は(2)でつまずいて飛ばしました。
問題2は(3)で接線(よく覚えていない)を求めるのが面倒で飛ばしました。
問題3は全部できました。
問題4も全部できました。
問題5の最後の問題の計算の途中で時間がなくなりました。
東大の過去問をやるときに時間を計ってやったことがなかったので、事前にやっておけばよかったなと思いました。
5〜7割ぐらいのでき?正直、数学でもう落ちたと思いました。

【物理】
問題1の力学はあっているかわからないけどかろうじてできました。
問題2の電磁気は問題文の意味を理解するのに20分くらいかかりました。でも、式であらわせなかったので言葉で説明して終わりました。
学校に戻って教官に話すと同じような問題が教科書に載っていました
問題3は波動でした。泣きそうになりました。でも2問ぐらい解けました。
3〜5割ぐらい?もうあかんと思いました。

【面接】
落ちたと思って掲示板に行くと自分の番号があったのでびっくりしました。

聞かれたことは、
大学に入ったら何をしたいか?
卒研は何をやっているのか?
高専時代の勉強は自分のためになったか?
試験はどんな感じ?
工学をぜんぶやると言ったけど本当に可能か?(面接で科学と主に工学を全部やってみたいと言ったため。)

でした。

【最後に】

私は京大志望だったので英語の試験の対策をほとんどしてきませんでした。なので、他の受験生の皆さんが使ったような参考書はあまり使っていないので、他の受験者の方を参考にしてください。
それに、この試験の出来でよく東大に受かったなと思いました。東大の受験を考えている方はこんな点数でも受かるんだと思わずにもっと勉強しておいたほうが確実です。
他のみなさんも書いていましたが、学校の授業をまじめに聞いておいて損はありません。むしろ、受験勉強だけをして学校の専門の授業などや卒研をおろそかにするような人は進学してもあまり意味がないと思います。
一度勉強の習慣をつければ勉強を続けるのは苦になりませんでした。私の場合は5年生からは卒研が忙しく、受験勉強の時間が一時期減りました。しかし、この時間からこの時間までは卒研、残りの時間は勉強と時間に区切りをつけてやると時間を無駄にしないようにどちらも集中して取り組むことができました。
お気づきの方もいると思いますが、私の第一志望は計数工学科です。でも編入学科は機械系学科群です。これにはおそらく2つの考え方があります。

1.面接での出来事
私は面接で、将来の夢はロボットを作ること、この大学に入ったら主にロボット工学と制御工学をやりたいと言いました。
それを聞いた東大の先生方がこいつは計数よりも機械のほうが合っているだろうと進路修正をしてくれたのかもしれません。(うちの卒研の教官の想像ですが…)

2.物理
もしかしたら物理の点数がボーダー以下だったのかもしれません。それで物理のテストが必要ない第2志望の機械系学科群に合格したのかもしれません。(これは私の想像)

小山氏:
さ〜どうでした?

士月氏は、勉強法でちょくちょく軌道修正していますね。この情報って案外重要で、そこでわかった事も書いてあり、参考になる人も多いのでは!?
自分に合った参考書を見極め、どのタイミングでどのように使うかを。いわば、自分のことをよく知っていないとなかなか出来ないことです。

小山太郎も、無駄にレベルの高いものをやったりしては全然進まなかったりしました。(しょっちゅう)

しっかし、英語の「ヨユーヨユー」は個人的に好きな箇所です(笑)
悔やんでいるところも、またGoodですな^^いろいろTryしているみたいで^^


参考書一覧

これ以外にも使っていますが、探しだせた分を載せています。


英語

数学

物理

 


〜小山 太郎流〜