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勉強Tips

さて。勉強するにも、「どうやったらいいのか?」って思うときってない?(俺だけ?)
とにかく、俺は最初、どうやっていいのかわからなかったので、そこらへんも含めTipsとしてまとめようかと^^


勉強の流れ

当たり前のことなんだけど、何をするにもまずは「相手を知れ!」です。
知らないで挑戦するのは無謀というもの。

1. 資料を取り寄せよう
 

最近はどこの大学でも過去問を取り寄せることができる。
とにかく、電話をして資料を取り寄せよう。恥ずかしがって資料を取り寄せないと、後で後悔するぞ!!
とにかく、受ける受けない関係なく、気になったら電話でもいいから資料の取り寄せ方法を聞いてみよう。
できれば、3年生の後期あたりから始めるのが良い。4年生になってからでは、もう既に1年くらいしか残ってないわけで。

・東大工学部 高専から編入へのページ 
ここでは、4月にならないと募集要項を表示しないが、実際はいつでも電話で取り寄せることができる。
東大工学部 教務課教務係 Tel(03)5841-6033。
電話で「高専からの編入に関する資料を請求したい」と言えば、過去問も一緒にくれる。
とにかく受け答えがすごく親切で、「東大は大学っぽいくない。民間企業並みの対応だ」と思った。電話をしていて気持ちがいい。

・千葉大学工学部
ここも電話で、募集要項を取り寄せることができると思った。実際に取り寄せたのは、募集開始になってからなので、事前にはどうだか忘れてしまったが・・・
過去問もどうだったか・・(頼りない)
気になったら電話するべし!ただし、俺の時は、おっさんが出てきたが、対応が悪い。正直少々ムカついた。民間企業があんな対応したら、即つぶれまっせ。マジで。

・早稲田大学 社会科学部
リンク先のとおり。電話は一度もしなかった。一応どんなものか取り寄せてみるのもアリだと思う。

 

2. 過去問から出る範囲を割り出す。
 

工業系の高専ならいいが、デザイン系の高専ともなると、過去問を取り寄せてみたはいいが、見てみると象形文字にしか見えない記号などがたくさんあって、割り出すところか、過去問から追い出されてしまう可能性がある。
そういう場合は、先生に素直に聞いてみよう。ここでやせ我慢して先生に聞かず、結局どこやったらいいのかわからなかったら、試験を受けるどころではない。

ページ下に東大出題例、出る範囲を少々書いてあります。

現役高専生なら3年生のときから問い合わせて、過去問もらっておいてもいいかもしれない。

 

3. あとはひたすらやるべし!!!
 

少々、タイトなスケジュールのほうがいい。最初に苦労しといて、後でゆったり。
これが基本だが、当然最後まで気が抜けるわけがない。
大体倍率は3倍くらいだと思うが、3倍だと思って油断していると、落ちる仲間に入る。
それに、申し込みなどをする手続きもそれなりに時間も要するので、勉強は早めにやっておいたほうがいい。

 

4. ライバルも作っておいたほうがいい
 

同じ学校を受けるライバルを見つけると、やりがいも出てくる。
本当に敵視するのではなく、お互いのモチベーションを高めることができるし、情報を共有することによって、自分に抜けていたところも発見することができる。
ネットが発達しているので、ネットで探すとよい。

ちなみに、俺もRat(もちろんペンネーム)さんと知り合い、ずいぶん助けられた。なにせ高専時代のことなんかぜんぜんわからんし、他の高専が何をやっているかというのも結構参考になる。
ある意味Ratさんがいなかったら俺は受かっていなかっただろう。

 


東大編入の出題範囲

東大編入のための出題範囲を。
数学は幅広い範囲から。
英語は高校卒業くらいの文法。
ただ、英語面接もあるし、高校どうこうよりは、TOEFLを受けてアメリカの大学に入るくらいの意識が必要になってきているように感じます。

2013.08.11更新

数学

はっきり言って、大学院入試レベルまで考えておいたほうがいい。
相当キツい。
だが、同じ問題でもいいので最低3回やれば、自然と慣れてくるもんだ。 とにかく数をこなすこと。
一番重要だと思うのは、まず問題の流れを日本語に置き換えることができるかどうか?

変わった形の体積を求めるような問題のとき、
1.まずこの形をベースとし、
2.ここからここまでが必要
3.あとはこの切り口が影響する。

なんて具合に、どんな問題でも、日本語で工程を組み立てることができれば、あとは、それぞれの工程を数訳(日本語から英語に訳すように)するだけ。

俺は実際の試験で、数訳がわからなかったので、日本語で流れを書いた問題もあった。
それでも点数はくれると思う。だって、全くわかっていないのではないのだから。
半分くらいは理解してるってことでしょ。これって。

で、これができると、数値が違う問題でも根本はそれほど変わっていないのが判ってくる。こうなればもう怖いものはない。

問題が与えられたときに、もちろん最終的な答えが当たっているのは重要だが、その過程を理解しないで答えが当たる場合もある。
「わけわかんね〜けど、前やった問題でこんな感じで解いたらたまたま当たった」
これではダメ
まず、工程を書けるようになろう

「参考書」ページにもあるが、演習大学院入試問題(黄色い本)は、かな〜り役に立つ。だが、これをやって理解するのは1人ではなかなか難しい。(少なくとも俺にはムリ)
問題を理解して解説できる人がいれば、理解度も一気に早くなるので、先生などにどんどん聞こう。

で、実際受けた試験の範囲は・・・
す、すまん・・忘れた(汗)というわけで、17年度編入者。見てる人がいるなら、教えてください。
やってたことすら忘れてる状態でして・・・

平成17年度試験問題内容 数学(Rat氏提供)

微分方程式

同次形、2階線形

陰関数をテイラー展開して・・・

たしか(1)〜(3)くらいまであったような・・
(1)しかわからず。
そして「わからないので帰ってから勉強します」とコメント付けた

確率 3項の差分方程式。
結構簡単だった。内容ど忘れ
楕円球を切った体積を求める問題 (1)は簡単
(2)は発想を少し変える必要があった気がした。
  それができなきゃ解けない問題
3次元の印にの軸回転の写像(変換)を求めて、その行列の固有値と固有ベクトルを元める (1)〜(3)くらいまであった。
俺実は間違ってる、というか変換1つしてない。
斜めの軸を戻して変換して、また斜めにするって感じ。

 

平成18年度試験問題内容 数学(こんどぅ氏,ohiwa氏提供)

積分

・関数f(x),g(x)が与えられ、そのグラフを書く。広義積分などを行う。
・2つの関数の図示、積分値を求める

行列

・固有値をもとめAのn乗を計算。さらにn→∞を求める。
・行列の固有値、固有ベクトルを求める。また漸化式を行列表示して、極値を求める

微分方程式 y"+4y=ΣsinNxってなんだ(笑)
↑こんどぅ氏のコメントそのまま転載(笑)
・微分方程式。最後の問題は右辺が総和の形で100個出てくるが、線形性を使って解く(らしい)
複素関数 ・軌跡を図示する。円、直線、楕円だったかな?
・複素数。複素方程式を図示し、その軌跡を説明する(中心の座標や半径、曲線の形など)
確率 ・2項分布の証明、グラフなど。
・二項分布のヒストグラムの図示、確率の総和が1になることの証明、平均値はnpになることの証明

 

高校の範囲は最低限やるべし。
微分:偏微分
積分:重積分、体積、面積
微分方程式:
線形代数:固有値問題、ジョルダン
確率・統計:期待値、

 

英語

2013年(26年度編入試験)から大きく変わったようです!特に採点が厳しくなったとか。
具体的な事を言えないのが残念ですが、相当自信があった人でさえ、思ったほど点数が伸びなかったとの報告があります。

英語面接も追加されました
Reading, Writing, Listening, Speakingの、TOEFLのような試験体制になってきたということでしょうか。
専門的な事も聞いてくるようなので、日本語と英語両方で答えられるよう、準備するのが良いと思われます。
時間がない人は最悪、筆記試験後に面接英語の対策を行うのでも良いかもしれません。
筆記をパスしない事には、面接に行けないので。

あともう1つ。
日本語訳も機械的に訳すのではなく、日本語の文章として成り立っているかも見られているかもしれません。

平成17年度試験問題内容 英語(Rat氏提供)

リスニング

外国の留学生が日本に来てなんとか・・・

全文和訳

企業の社員雇用に関する問題

量子化学 内容について答える一般的な問題。
そういう知識があれば、わからない単語があってもある程度予測できる。
英作文 5問。環境問題系。
新聞とかに載っているような文を5文英訳する。
日本語の新聞を英訳する練習したらいいのでは。
英作文その2 外国人に漢字を英語で教える。
「人と入の見分け方」。「口」の書き方。

 

平成18年度試験問題内容 英語(こんどぅ氏、ohiwa氏提供)

リスニング

・アヒル一家の大冒険…
・リスニング(難易度高め。読んでいる人がボソボソ。主人公はアヒルなのにMrで呼ばれてる)

全文和訳

・アインシュタインに関する記事をまるごと和訳。
・全文和訳(アインシュタインが相対性理論を閃いたときの話)

英訳 ・燃料電池?の仕組みに関する英訳
・英作文(燃料電池の利点、これからの展望など)
長文解釈 ・アインシュタインに関する記事の長文問題
・長文読解(アインシュタインの業績に関する話、今年が世界物理年になった理由)
英作文その2 ・年代の違う2つの地図について述べる
・自由英作文(同じところの時代が違う2枚の地図があって、その中に4箇所丸があって、どう変化したかを20字程度で記述。例えば、田んぼが工場に変わったとか)

 

 

物理 (計数、物工、電気系)

俺は都市工学科ではないので、物理は受けなかったが、情報提供してくだすった!
計数、物工、電気系の人はあるので、参考になればと。

平成18年度試験問題内容 物理(たちもり氏提供)

力学

円形の滑車に重りをつけた問題。半径Rの滑車の中心からr(r<R)の位置に質量mとかだったかな。
慣性モーメントの計算、滑車の片側に重りを繋げた場合に釣り合う角、また回転しはじめる角、
振動させた場合の周期と、最後の問題は時間なかったのでよく覚えてないです。

電磁気

球状コンデンサの問題、内側に電荷-Q、外側に電荷+Qを与える。
何の変哲もない問題と、間の誘電率が関数で与えられてる問題。

熱力学 第二法則を説明する問題に、熱源がたくさんあるサイクルを考えていろいろ答える問題。
すべての熱源が等しかった場合に、仕事W≦0になることを示す。
熱源が2個しかなかった場合、T1>T2ならQ2<0じゃなきゃ仕事しないことを示す。
ガス冷房の原理を答える。真っ当な計算問題はなかったです。

 

面接

2013年(26年度編入試験)から、面接もかなり具体的に、そして厳しくなっているようです。
同時に、英語でも最低限概要でも良いので、各質問に答えられるよう準備しておく必要がありそうです。

・筆記試験について。
・高専での専門についてかなり突っ込んだ話を聞いてくる
 専門についての知識がどれほどあるのかを知りたいのかもしれません。
・卒業研究
 選んだ理由、その研究分野の未来も言えると良いかもしれません
・最近読んだ本やニュースについて(勉強だけでなく、普段他の分野にも関心を持っているかでしょうか?)
・趣味や部活
 自分の中でどのくらい重要かも言えると良いかもしれません。

 

 


〜小山 太郎流〜