受験会場に着いた頃には,ほぼ全員が着席して必死に勉強していました。自分はというと,悪あがきが面倒だったので,試験直前まで,斜め45度上方向を向いてボーっとしながら瞑想していました。
【英語】
1.リスニング
2.
英文和訳
3.
和文英訳
4.
長文読解
5.
長文読解と作文2〜3行
実は内容を覚えていないので,他の方の体験か過去問を参考にして下さい。
英語の試験の作戦:リスニングが始まる前に英文和訳を終わらせ,リスニングの問題用紙に書かれてある内容を読む。リスニング終了後,大問3,5,4の順に解く。解けない問題は適当に書いて,とにかく埋める。1つの大問に30分以上かけない。
英語の試験が始まって,問題に目を通してゾッとしました。苦手な長文が2つあり,リスニングが例年より少し長かったからです。しかし,ここまできたら適当に埋めるしかないと思い,リズムよくほとんど埋めました。感覚としては,うまくいったとして,大問2・3は8割,リスニングは内容が全くわからなかったので5割,大問4・5もところどころ内容がわからなかったので6割。ということで,数学でワンチャン挽回できるぞ,とワクワクしました。
英語と数学の間の休憩時間
英語が終わり,昼食をはさみました。人が大勢いる中でぼっちご飯は嫌だったのと,緊張を紛らわすために隣の人に話しかけて一緒に昼食をとりました。どうやらその人はTOEIC800点らしく,この時点で圧倒的に負けているなと思いましたが,数学で勝負するつもりだったので,闘争心がただただ燃えました。(ちなみに,その人は残念ながら1次通過できなかったようで,悲しかったです。)
【数学】
1.微分方程式(ただの作業です。)
2.
確率(今までにあまり見ないような問題でした。単位円上で条件を満たす点が存在する確率を求める問題だったと思います。)
3.
楕円面の体積とその応用問題
4.
複素関数(1つだけ難しかったのと,計算が面倒でした。ほぼ作業だったと思います。)
5.
行列の固有値の問題 ※特異値分解?の計算問題(ただの作業です。)
数学の作戦:問題に目を通し,全ての問題の解法をまず考える。(2分)このとき,ボーダーを考えると全て解けなくてもよさそうだったので,難しそうな問題は3つまでは捨てても良い。絶対に落としてはいけない作業のような問題から順番に埋めていく。
【二次試験までの期間】
試験が始まって,問題全てに目を通しました。このとき,大問3の最後と大問5の最後が頭を使う上に計算量が多くなりそうだったので,捨てました。
それ以外の解法を2分以内に考え,まず微分方程式から解きました。簡単な作業だったので,全部含めて20分くらいで解き終わり,計算ミスをしていても9割は取れたと思います。
次に複素関数を解きました。3つ目くらいの問題が途中狂って面倒くさくなり,中途半端で飛ばし,留数定理の問題で計算のどこかで1/2を付け忘れたような気がするので,8割くらいだろうという手ごたえでした。
次に行列の固有値の計算をやりました。これは解いた瞬間にすぐに検算が出来るので,最後の小問を捨てましたがそれ以外は完璧に出来たと思うので,8割くらいの手ごたえでした。この時点で1時間半くらい経過していました。
次に,大問3を解きました。小問が3つあって,ひとつ捨てたので,たぶん6割くらいだと思います。
最後に,確率を解きました。合ってるかはわかりませんが,最後計算が中途半端になってしまったこと以外は,そこそこできた感覚だったので,7割くらいは取れたと思います。総合的に7〜8割は余裕だと思いました。
試験が終わって,なんともいえない清清しさでした。もう,落ちても後悔はなかったです。ちなみに,その次の週の金曜日に首都大の受験でしたが,東大の受験まで物理を勉強しなかったのと,卒研の中間発表が首都大受験の3日後だったので結局物理を勉強する時間が無く,撃沈しました。(笑)6問中3問ほぼ白紙でしたが,なぜか奇跡的に合格していました。おそらく,数学の出来が良かったことと,他の受験生も物理ができていなかったからだと思います。
合格発表の日:実は東大に受かってたりするんじゃないかと期待して,HPを覗いてみると,自分の受験番号が書いてあり,うれしさよりも目玉が3つ飛び出すくらいの驚きが走りました。急いで3人の先生に面接練習のアポを取り,面接練習を行い,アドバイスしていただき,出発前日の夜には寮の同級生にも面接練習をしてもらいました。部活で多くの人とコミュニケーションをとってきて,さらに寮生会会長を務めたので,話すということには自信がありました。ただ,英語が駄目駄目で英語面接の練習はぼろぼろでした。
【面接】
・志望動機
・何のナノデバイスに興味があるか
・マテ工と物工でなぜマテ工を選んだか
・第2志望でなぜシステム創成か
・システム創成で具体的にやりたいことはあるか
・行きたい研究室
・そこはどうやって決めたか
・卒業後の進路
・なぜ高専に入学したか
・高専の良さ
・TOEICの点数低いけど,それに関してどう考えているか
他にも聞かれたような気がしますが思い出せません。
面接は10人くらいの教授に囲まれて,和やかな感じで行われました。英語面接はありませんでした。ただ,2つ目の質問で何のナノデバイスに興味があるのか的な内容を聞かれたときに,具体例を出すか,その材料を言うか迷った結果, 「セラミックと金属のデバイスに興味があります。」と答えた結果, (ふぁっ????)といった感じに首をかしげられて,心の中では相当焦りました。 それに加えて,最後の質問で,「君TOEICの点数見ると,他の受験生より圧倒的にリーディング力低いけど」的なことを言われたので,誰かが落ちるのなら絶対自分からだと心配になり,合格発表まで生きた心地がしない1週間を過ごしました。
合格発表は落ちてもいいように,1人寂しく,寮のパソコンで確認しました。受かった後は嬉しさのあまり,結果声も出さずに何もしませんでした(笑)。少し時間がたって支えてくれた友人に報告したら,その内の何人かはすでに結果を知っていたようです。というのは,1次通過と同時に某SNSに受験番号を晒していたので,勝手に確認されていたようです。
志望調査書の内容です。この内容で上に書かれてあるような面接内容になりました。 ちなみに志望調査書の内容はwordで作成し,2回先生に添削していただきました。 書き写すのが大変でした。 |