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コロッケ氏(22年度合格)の体験談!

2009年7月に東大編入合格した、コロッケ氏から体験談が送られました。

もーーー。
今年の合格者はタチが悪いぜ・・・
てか、去年と今年では小山太郎の忙しさバロメータが全然違うから、そう思えるのかもしれんが。

長いんだってば!!
そんなんだったら、東大に入ってからレポート書けるんか心配だぞ!(と脅してみる)

2009.08.16 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

コロッケ氏:
「こんにちは、東大編入試験に合格したコロッケです。 やっと体験談かけました。 せっかくなのでフォームに沿って書いていきました。 コンパクトにまとめたつもりですが、けっこう長くなってしまったので大変だと思いますが、編集のほどよろしくお願いします
学校の図書館に返したり、後輩に貸したりでほとんど手元には残っていませんが、一応写真を添付しておきます。 」

小山太郎:
「まったく、今年の俺はスパルタよりもスパルタな超絶S男だってーのに、まーた”大変だと思いますが、編集のほどよろしくお願いします”だぁ!?
メールではそう書いてあるが、実は
「あーー。体験談書いてみたら結構長くなっちったよ。まぁ、小山さんも体験談ほしがってるだろうし、うまく編集してくれるからこれでOKっしょ」
なんて思ってないか!?おい!!

まったく、そろそろ「掲載拒否権」でも持とうかねぇ!?

こっちゃ忙しいんだってーの!!
それを知っててわざとやってるのか!?お前らわぁあああああああ!!!!

と言いつつも、編集する小山太郎。
どっちがS男なんだかわからなくなってきましたわ(とほほ)」


【きっかけ】  

東京大学への編入を考え始めたのは、4年になってからでした。それまでは自分の進路には無頓着で、漠然と進学にしようかな、なんて考えてました。そして、前々から
・自分の能力を試してみたい
・広い世界を自分の目で見てみたい
・いろんな人と交流したい
などと考えていたこともあって、どうせ行くなら最高の環境で勉強してみたい、と思っていました。

またこの時点で僕は航空宇宙の分野に興味をもっていたので、航空宇宙関係で有名な大学ないかな〜と調べていました。すると東大に航空宇宙工学科というのがあったので「東大か〜。行ってみたいけど今から勉強して間に合うんかな?」と思いました。でも調べてみると自分なら今から勉強すれば間に合うという自信をもてたので、東大を志望することに決めました。


【初期状態】 

高専での成績は常に上位をキープしてはいました。1〜3年の時はあまり勉強はしてませんでしたが、4年では進学を意識してそれなりに勉強していたので、席次は1位か2位でした。このときおそらく高専に入って初めてオールAをとったようなきがします。

また、3年まで英語はまったく勉強はしていませんでした。TOEICスコアは,3年の時に初めて受けて415でした。編入試験では、英語ができるかできないかで大きく差が付いてしまうと思ったので4年になったら英語だけはほぼ毎日勉強していたような気がします。


【1〜3年】 
学校の勉強を適当に頑張っていました。3年の時にでてきた専門科目に興味が持てずに成績が少し落ちてしまいましたがそれ以外は特に問題なくカリキュラムをこなしていました。
ただ3年のときの一時期、あまりに専門科目に興味がもてなかったので、高専を中退し、センター試験を受けて大学に進学しようと思ったことがあります。しかし高校の授業を受けていないのに模試でいい点が取れるはずもなく、そのときはあっさりあきらめちゃいました(笑)
また英語に関しては、初めてのTOEICを受けるときに少し対策した程度でほとんど勉強していませんでした。

【4年春〜夏】

【英語】
このころに自分は絶対に東大に入るんだという誓いをたて、勉強し始めました。そこでまず、僕は英語から始めました。先に書いたように、僕はあんまり英語を勉強していなくて、単語もほとんど知らない状態だったのでまず単語からだと思い、Z会の速単の必修編、熟語を買ってやり始めました。また、長文対策として基礎英文問題精講基礎英語長文問題精講を英語科のK先生に借りてやりました。
まずは単語を覚えることが先決だと思ったので、まずさらっと流して読み、後で繰り返しで覚えていくという形をとりました。ここで重要なことですが、単語帳などで単語を学習するときは必ず音読しながら学習したほうがいいです。効率よく覚えられるようになって記憶の定着率がUPします!!僕はこれをしなかったので、なかなか単語が入って来ず苦戦しました(汗)

夏休みにもなると、単語が固まってきたかな〜という実感がわいてきたので、先にあげた長文の問題集をやりはじめました。ひたすら読んでいきました。夏休みでバイトを辞めて、気合いを入れようと思っていましたが。夏の暑さにまいって、あまりできませんでした。

【 数学】
数学に関しては、ほかの高専生と同様に学校の勉強でかなりやっていたので、この時点では放置しておきました。 この時点の勉強時間は、ばらつきはありますが1日2時間くらいだったと思います。


【4年秋〜冬】

このころになって、自分がだらだらと勉強を続けていることに気づき、何とか軌道修正を図りました。が、高専祭の運営に携わっていたこともあり、結局はあまり勉強できないまま準備などに時間をとられてました。

【英語】
夏休み明けてすぐのTOEIC対策として、リスニングの勉強をしようと思って闘耳 発音でTOEICテストのリスニングを攻略する を買って練習していました。 TOEICを受けました。結果は420点(L230 R190)でした。それまで自分なりにこつこつ勉強してきたつもりだったので、結構ショックをうけました。でも、これまでTOEICの勉強をしてきたわけじゃないし、このくらいが妥当かな・・・と思いました(開き直り)。

これをきっかけにして勉強法に修正を加えていきました。 冬休みに入って、そろそろ本気で勉強をしないとやばい、という感じになってきたので本腰を入れて勉強することにしました。基礎英文問題精講基礎英語長文問題精講 を終えて、英語長文問題精講 (黄色のカバーのやつ)にきりかえました。これは、毎日1か2単元づつやって、ちゃんと音読もするようにしていました。また、それと前後してDUO 3.0 を買って、単語も勉強しました。

【数学】
冬休みから、数学も始めました。まずは、新編高専の数学2問題集 第2版、第3版大学編入試験問題 数学/徹底演習 を買って、高専の数学はB、C問題の出そうな問題をやっていきました。 冬休みは、一日8時間くらいやっていたと思います。


【5年春休み】

【英語】
ここで追い込みをかけました。小山さんのページで過去の受験者の先輩方の勉強量を見て、このままじゃ落ちる・・・と思いました。他の受験者に同じくらい勉強しないとだめだ、と思ったので、一日10時間勉強の目標を立てました。実際は一日平均8時間くらいしかできてませんでしたが・・・。
また、まだ英作文を勉強してなかったので、この期間に「英作文のストラテジー (河合塾SERIES―英語入試問題解法の王道)」と「工業英語ハンドブック 」を買って、勉強し始めました。結果的には、前者を2周くらい、後者は数え切れないくらい反復して徹底的にやりこみました。この反復のおかげもあってか、今年の英作文は僕が感じた限りでは工業系の単語が多く、全体的に書きやすい内容だったので、本番では工業系の単語は迷わず書けました。東大の入試では、英作文の比重が大きいので、しっかりやっておいたほうがいいと思います。

また、リスニングもまだ弱いと思ったので、灘高キムタツの東大英語リスニング (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)を買って、ほぼ毎日シャドーイングやディクテーションなどで活用してました。 自分が弱いと思った範囲に徹底して集中し、その覚えた内容を瞬時に引き出せるように意識して勉強しておくと、苦手だったことを逆に武器にすることも十分可能だと思うので、苦手だと思うことは苦手だと思う前に徹底的にやりこんでしまうことが大切だと思います。来年以降受験する皆さんに参考にしてもらえたらうれしいです(^^)b

【数学】
このあたりから数学と英語の勉強時間の比重を同じくらいにして、数学にも力を入れていきました。このころに演習大学院入試問題〈数学〉I を買って、大学院入試レベルの問題になれておきました。しかし、買っては見たものの半分くらいは難しくてまったく解けなかったので、解ける問題だけ何回も繰り返して反復的に勉強しました。 また、他大用に応用数学の複素関数、フーリエ変換を勉強しました。この時点では、まさか東大の試験に複素積分が出るとは思っても見なかったので、さらっと概要だけつかんで試験直前に復習すればいいや〜でやってました。当然本番で複素積分が解けるはずもなく、もっとちゃんとやっておけば、、、と後悔するはめに(笑)


【試験間近】

試験が近くなってきてだいぶあせってきたせいか、「受かる気がせん」「落ちる気がせん」しか言ってなかったような気がします(相当矛盾してますね笑)。相当動揺してたんだと思います。

3月にTOEICを受けました。結果は10月より170UPして590(L300 R290)でした。まだまだ低いですが、ぼくの中では結構うれしかったです。どういう結果であろうとこういう努力が報われる瞬間っていうのはうれしいもんです。

東大に落ちたら京都大学を受けようと思っていたので、5月にはTOEFLも受けてきました。結果は31(R7 L5 S8 W11)でした。はっきり言って良くはないです(笑)


【試験】

試験前日は、単語と数学の公式の復習していました。でも、まったく集中できなくて、ほとんど適当に眺めていただけです。あと僕は、すぐに体調を崩してしまうほうなので、体調管理には最新の注意を払いました。それを除けば、かなりリラックスして試験に臨むことができました

【英語】
1. 自動販売機に関する話で、それに対する設問。キムタツのリスニングよりも遅いと感じました。あんまりちゃんと聞き取れませんでしたが。
2. 長文の和訳問題。内容は覚えていませんが、すらすら書ける内容でした。
3. 航空機に関する英訳問題。ありがたいことに、勉強していたような工業系の基本単語がでできたので、これもすらすら書くことができました。
4. ユーモアに関する長文読解問題。まあそれなりに・・・
5. 石油の値段に関する自由英作文。ここは無難に知っている単語とニュースなどで見て知っていることを組み合わせて解答しました。

できは8割前後だと思いますが、根拠はないです。

【数学】
1. 行列の計算と行列のべき乗を使って計算する問題。最後の問題はジョルダン標準形を使って解きました。
2. 一階線形(?)で普通に解けるやつと階数降下法を使って同次形にしてから解く問題。後者は初期条件を忘れてました。
3. なんかよくわからん問題。まったくわかりませんでした・・・
4. 複素積分。こちらもほぼお手上げ状態。試験開始直後にこの問題を見て、半分あきらめてました(笑)
5. 確率(に分類されるかな?)の問題。最後は解けませんでした。

できは、おそらく6割ないです・・・確実に落ちたと思いました。

試験終了直後に落ちたと思ったので、あいだの1日は、ほとんど食事も手に付かず、最悪な気分でした。
が、翌日本郷キャンパスに行ってみると、自分の番号があってびっくり!!つい二度見どころか、三度見、四度見してしまいました(笑)数学で確実に落ちたと思っていたので、英語で救われた感がありますね。



【思ったこと】 

今回合格できたのは、周りの人特に英語の先生と両親の支えがあったからだと思います。特に英語は、何もわからない状態からスタートしたので適切に指導してくださった先生にはとても感謝しています。また、僕の場合はモチベーションを維持するのに苦労しました。一緒に編入する仲間を見つけておいたらいいと思います。
体験談読んでて思った人もいるかもしれませんが、僕の場合、英語に関して勉強量のわりにあんまりいい結果が出てないと思います。それでも合格することができたのは、目標をしっかり決めてそれに向かって集中して努力してきたからだと思います。来年以降受験する人は、自分自身に明確な目標を課して、決して「TOEIC600なくても東大に受かるんだ〜」とか思わずに、自分なりに勉強方法を工夫したりしてさらに上を目指していってください。あと、おなかを壊しやすい人は、当日の体調管理には気をつけてください。本番でおなか痛くなったらもうどうしようもありませんから(笑)

勉強法に関して 勉強するに当たって、ヤマを張った勉強はしないほうがいいと思います。例年通りの問題が出るとは限らないし、今年みたいにいきなり複素積分がでてしまうと???ってなっちゃうので。目を通しておくだけでも違ってくると思います。
あと、他大との併願を考えている人は、どの大学についてもしっかり勉強しておくべきだと思います。僕は東大の試験が最初で、落ちたらあと3つ受けるつもりだったんですけど、他の大学の勉強はまったくといっていいほどしていませんでした。今考えてみると、一発で受かったからいいものの、かなり危険だったと思います。正直、落ちたら発狂してたと思います笑。でもその分東大にかける気持ちが強かったんだと思います。これから受験するみなさんは、こういう無謀なことはせずに、どの大学の勉強もまんべんなくやっていってください。

小山太郎:

英語は本当にやばいね・・・
まぁ、それでも試験対策としてはしっかりポイントを押さえている勉強をしているように思いました。実際英語の試験欄ではすらすら書いてるような感じだし。自分の弱点を見出す力、そしてそれを克服するための努力を惜しまずにしっかり実践しているところは、素晴らしい!
TOEICと試験問題は全然別ものだから点数はそれほど関係ないっちゃないが、読んだ感じ文法がまだ弱い感じだねぇ。

ちなみに小山太郎は、試験終わって「落ちた」と思ったが、これが自分の現在の力であって、東大の壁はやっぱり高かったなぁ〜と、なぜか晴れ晴れした気分になったけどねぇ。
振り返ってみると本気で勉強していない時間がたくさんあったし、そこをやってればもっと理解が深まって合格できたんだろうなぁという到達点への道のりもクリアになって、次につながると。
とは言ってもコロッケ氏同様受かったから結果オーライだったけど(笑)


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