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なお太郎氏(22年度合格)の体験談!

2009年7月に東大編入合格した、なお太郎氏から体験談が送られました。

掲示板にも時々英語の質問してた「なお」氏ですが、「なお太郎」に改名してます。
僅差で2番目の体験談となりました。はい。

まぁともかく報告メールから見てくださいな・・・

2009.08.02 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

なお太郎氏:
「どうも,掲示板で度々お世話になりました受験番号71番のなおです.合格しちゃいました!本当にありがとうございました!僕が知っている中で,東大に編入学で合格した人の多くが○太郎という名前やったので,「なお」改め「なお太郎」でお願いしますm(_
_)m テキトーじゃありませんw」

小山太郎:
おめでとござんす〜ってか、○太郎ってそんなにいるか!?
いや、おれは○はつかないんだが・・・
そんなに太郎が好きなら本名改名してからにしろ!!と言いたい。いや、言っちゃった。

なお太郎氏:
「ところで,この合格した喜び何を勉強したかということを忘れないうちに入試体験記を書きたいのですが,フォームを送ってもらえないでしょうか?」

小山太郎:
なお太郎氏に言われ、そういや作ってないなと思い、超簡単適当フォームを作ったわけです。それを他の人にも鬼の丸コピペで送った結果、僅差でnaohachi氏にトップの座を奪われたなお太郎氏であった。不器用なやっちゃの〜〜

そして、体験談が送られてきたのだが。
なお太郎氏:
やばいくらい長くなってしまったので,たぶんウザいように思われます.自分の頑張ってきたことを思い出しながら書いていてら,こんな風になってしまいましたね…↓
1〜4年の頃の話や自己紹介がかなり長くなってしまっているので,ザクザクカットしちゃってください!」

てか、体験談が長すぎるんだよ(笑)

体験談を書いてもらってなんだが、返信メールには
小山太郎:
「てか、ちらっと見たけど、長い!!長すぎる!!
見るほうのことも考えろ!!
というわけで、小山太郎流「鬼カット」入る予定です。
問答無用でバサバサ切ってくので覚悟しとくように(笑)」

と書いてあげました。本当に鬼カット入っておりますので。超ドSモードで編集させていただきます。
※〜〜(鬼カット ○○文字)〜〜 ○○には文字数を入れております。

送られてきた体験談は8,128文字。wordで10ページという大作ですが、これがどこまでカットされ、読みやすくなるか!小山太郎の暇度にかかっていますな(うぉーーーめんどくせーー)

ちなみに、自己紹介から鬼カットさせていただきます(笑)

〜〜(鬼カット 822文字)〜〜(かっこから入るタイプで、小山太郎と同じように結構金かけてる。あとは、勉強に関しては演習より理論を重点に勉強するタイプ)


【きっかけ】  

具体的に東京大学で学びたいというきっかけを作ったのは『流体力学(前編)/今井功著』という本との出会いでしょうか(難しくてほとんど読めなかったので,これを読むために数学を頑張るというのが目標でした)。
まぁ流体力学の名著と言われているだけあって,序説からも流体力学の面白さが味わえます。前編というから後編があるのかと思いきや,後編を執筆する前に著者(東大理学部の流体力学の権威)は亡くなってしまったので,この書物は伝説化していますね。その影響もあって,今は将来の夢は航空宇宙系の学問での権威になることが夢です。


【1〜4年3月】 

地元の中学でアホをしていたので,高専に入ってから付いていけるか心配でした。入ってすぐの英語のアチーブメントテストを学校で受けさせられて,クラス44人中下から8位というアホな成績を出してしまったために「就職しよう」と諦めて1年生ながらも考えていましたね。ところがどっこい1年生の前期中間試験でまさかの1位!勉強に関しては本当に諦めていましたので,テスト勉強も前日に数時間ほどしかしませんでした。それなのにこの結果が出たというのは,運の良さと授業中に全てを聞き逃さないようにしようという姿勢なのでしょうか…。
〜〜(鬼カット 293文字)〜〜(そうは言っても4年まで1位!)

TOEICも3年生の前期に受けたものが360点だったので,初めて受けたTOEICテストで360点以上の点数がある人はみんな東京大学に合格できるチャンスはあるかもしれません。 それから,「なお太郎」改め「変人」というニックネームにしても良いくらい,数学に関しては変人でありまして,高専の2年生のときに数学者になろうと思いました。そして,一般入試(センターとか)で大阪大学理学部数学科レベルの大学に入学することを試みて予備校に通いましたが,予備校のやつらの賢さを知り,数学者になる夢は挫折しました。(そういう点で僕は井の中の蛙状態では無かったと思います。1位を連発する人は大抵,井の中の蛙になりがちだと思うので,大学入試の模試を受けてみることをお勧めします)

〜〜(鬼カット 91文字)〜〜
数学がかなり得意でしたので,力試しをするために3年生の1月頃にある学習到達度試験というもので成果を出そうと思いまして,3年生の冬休みに大日本図書の高専向けの数学の教科書を全て復習しました。その結果,惜しくも3問間違えてしまうという結果に終わりましたが,噂によると全国でトップの成績だったとか…まぁ,とにかく数学はそれだけ自信がありましたし,愛していましたねぇ(受験中も数学的な考えを高めるために微分積分読本というものを読んでいました)。
〜〜(鬼カット 171文字)〜〜


【4年】

【英語】
東京大学の入試対策のための工学系の勉強と京都大学の入試対策のためのTOEFLの勉強の2つを基本にしていました。Z会の『受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング 』と『受験英語からのTOEFL Test iBTリスニング 』をしてましたが,3月中に初めて受けたTOEFL IBTの結果は47とあまりよろしくはない結果でした。
東京大学対策としては,工学系の分野の英語を読むために旧帝国大学の過去問を中心にかなりたくさんの過去問をこなして,先生に添削をお願いしてもらっていました。過去問を解いていく中で,英作文が苦手だということに気がつき『大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ) 』で学びました。それから,『DUO 3.0 』と『速読英熟語 』を毎朝やっていました。
リスニング対策としては新しいことがしたかったので,『決定版 英語シャドーイング 』をやってみましたが,これは時間的にそれほど徹底できなかったので,早々と挫折しました。

【数学】
高専レベルの基礎数学と微分積分と線形代数は今さらやり直すつもりはありませんでした。冬休みが終わったぐらいから始めた『確率・統計 (理工系の数学入門コース) 』『常微分方程式 (理工系の数学入門コース) 』と『微分積分+微分方程式 (理工系の数理) 』を3月の頭までにノートにまとめました(用語の説明,公式の証明,演習問題を全て書きました)。
それから,『ベクトル解析 (理工系の数学入門コース) 』と『複素関数 (理工系の数学入門コース) 』を3月中に終わらせました。この理工系の数学入門コースのシリーズは独学で勉強するのにはもってこいなので,独学で応用数学を勉強する人にはお勧めします。
〜〜(鬼カット 94文字)〜〜


【5年4月】

【英語】
TOEFL対策は,有名な『Longman Preparation Course for the TOEFL(R) Test: iBT Student Book with CD-ROM and Answer Key (Audio CDs required) (2nd Edition) 』のリーディングとリスニングに切り替えました。洋書なので日本語訳が欲しい人には向きませんし,リスニングの方は値段もかなり高いのですが,非常に良かったと思います。
それから,理系の文章を読むために『Science』のFree Articlesを毎日読んでいました。春期講習は勉強に集中したかったため休みをとっていたのですが,4,5月はバイトを再開したので,春休みほど英語に時間が割けなくなりました.

【数学】
大学編入試験問題 数学/徹底演習 』の存在を消していたのですが,一応やっておかないといけないと思い,今更ながらやり始めました。
それから,線形代数の理論を固めるために『線形代数学 (サイエンスライブラリ―数学) 』をやりました。ジョルダン標準形もやったのですが,ジョルダン標準形の理論はかなり難しかったので,演習で補おうと思いました。


【5年5月】

【英語】
やったことは4月とほとんど変わりませんでしたが,GWと新型インフルエンザによる休校のために結構時間ができました。このころに受けたTOEICとTOEFL iBTはそれぞれ765(L:430, R:335)61という僕の中では奇跡的な結果が得られました。

【数学】
フーリエ解析も勉強しないといけないと思い,『フーリエ解析 (理工系の数学入門コース) 』を購入してやり始めましたが,時間的な問題出題される可能性の低さ出題された場合の問題の簡単さを考えて,結局切り離しました。
確率が苦手だったので『明解演習 数理統計』で補いました。それから『演習大学院入試問題〈数学〉I 』も行いましたが,正直難しすぎて自力で解くことはできないし,暗記しても使えるかどうかはわからなかったので,微分積分の範囲だけ全て解いてあとはほとんどしませんでした(何といっても時間が足りなかったので…)。


【5年6月】

【英語】
バイトの休みをもらって最後の踏ん張りをしていました。東大に向けてリスニングというものをしてなかったので,『灘高キムタツの東大英語リスニング』を少しだけやってみました。
旧帝国大学の過去問を解いて,英文和訳・英作文・英語長文のどれが出来ていないか判定し,英文和訳が苦手なら『科学英語読本』,英作文が苦手なら『こうすれば書ける技術英語』,英語長文が苦手なら『演習 大学院入試[語学]』をしていましたが…。いろんなものに手をつけて中途半端になった結果かなり不安になりました(真似しないように(笑)).

【数学】
明解演習徹底演習をもがきながらやりました。それから,残り2週間で伝説の復習ノートを作りましたねぇ。


【暇なやつは読め編(武士の情けで鬼カットせず&コメントせず)】

伝説の復習ノートというのは,普通のA5のキャンパスノートの表紙に”I”,裏に”for UT”と書いて,隅っこを切っただけの本なのですが,小山太郎氏…このノートが何故こんなことになっているかわかりますか?

I Campus for UT… I Cam pus for UT… I cam puss for UT… I can pass for UT! Yeah! I CAN PASS FOR University of Tokyo! それでもって…,これは何角形ですか? うん。五角形…五角…ゴカク…ゴーカーク…ゴーカク…合格! Yeah! 「くだらない…」とか思いましたか!?結構大真面目の傑作なのですが…これからコクヨに連絡して商標登録でもしてもらおうかと…(笑)これは復習ノートにタイトルを付けようかと考えたときに,Campusノートのcamとpusの間の隙間をしばらく見ていると思いついた奇跡のノートなのです!このノートを思いついた瞬間(入試2週間前でしたが),きっと合格するだろう!と確信しましたねぇ…。


【試験】

【英語】
1.リスニング2分弱の長さの自動販売機の新しいサービスの問題で,ペースもキムタツのリスニングより少し遅めでかなり簡単だったと思います.
2.英文和訳は環境系の話でしたが最後の一言が理解できず,それ以外の文章は困ることなく訳せました.
3.英作問題は太陽光を用いた飛行機の問題で,特に専門用語は出てきませんでした。
4.長文読解問題はユーモアの話で,異文化であるためにオチが掴めないというのが辛かったのと,6つくらいの場面に分かれていてそれぞれで筆者がジョークを言って,その場面に対する(?)教訓というか何というか,その場面に対応する一文を選びなさいみたいな問題が出ました.これは合っているか合っていないか白黒はっきりする問題ですので,間違えるわけにはいかないと思いましたが…結果がどうだったのかはわかりません。
5.自由英作は1バレル当たりの石油の価格の推移のグラフに関して30字×2+ここ一年で石油の価格が急上昇したことにより,我々の生活に与えられた影響に関して,ガソリン・航空機燃料・重油の面に関してどれか1つ選んで答えよ(50字).という問題でしたが,正直その辺の予備知識を持ち合わせていなかったので,テキトーに書いてしまいました…。
全体的に7割あるか…な(?)というくらいでしょうか.決定的に間違えたとこは発見していませんが,9割という自信は全く無いですね.

【数学】
試験を受ける前は10割弱とるつもりでした。というのも,マニアックなこと(εδ,ヘッシアンのベクトル解析的な証明,テイラーの定理の複素関数からの証明,レゾルベント行列,確定特異点,第1・第2基本微分形式,テンソルetc)の知識をアホみたいにかなり持ち合わせていたので,役立つかはさておきこれ以上やっている奴はいないだろうと思っていました。 まぁ,そんなに人生上手くいきませんよねー(笑).そんな自信は挫かれてしまいました。
1.線形代数の問題.ジョルダン標準形を臭わせた問題でした.しかし,ジョルダン標準形の解法を使わない方がすぐに解けるといういかにも東大らしい問題。
2.結構普通な非斉次線形微分方程式(特解の重ね合わせの定理の存在を知らなかったら,非斉次方程式の特解が未定係数法では解くことができなかったと思う)とクレローあるいはラグランジュを臭わせるような微分方程式の問題.後者はすごく複雑な結果が導かれましたが,初期条件の存在を忘れていました。
3.空間図形に関する重積分の問題.時間が掛かりそうなので後回しにしたら時間がなくなって2割か3割程度しか取れず(ほとんどの人ができなかったらしい(?))
4.複素平面上の扇型に沿って複素積分をする問題.それの複素積分の解を用いて,定積分の値を求めるというもの。複素積分に熟練していたら問題はなかったと思います.(これもほとんどの人ができなかったらしい…)
5.確率の問題.確率らしくなく,同じものを含む順列の公式の証明とスターリングの公式を使って,階乗を指数関数などで表し,極限値を求める問題.これもいかにも東大らしいですね.  
全体的に部分点を考えて6〜7割ぐらいでしょうか….部分点がなかったらドボンですね(笑)


【試験結果】 

2010.07.07 更新

なお太郎氏から試験結果を送っていただきました。(成績開示請求


【試験を終えて】 

絶対に落ちたと思いました.あの東京大学を受けにくる受験生の中にあの数学の問題を10割近くできる学生なんて山のようにいるだろうと思っていたので,試験前日は快眠でしたが,合格発表前日は夜の2時から寝付けずに目が覚めたまま布団に入っている状態でしたね…。
〜〜(鬼カット 190文字)〜〜(結果を見るまでは不安があった)
掲示板にある自分の受験番号を見たとき,涙が溢れてきました.本当は合格しても泣くはずがないと思っていましたが….絶対に落ちたと思っていたこの不安が解けると同時に涙が溢れ出してきましたねぇ….  
ある有名な野球選手やデザイナーの話ですが,彼らは確かに有名で成功しているけれど,その成功が自分の実力であるとは考えていなくて,その成功は「神の恵(運)」や「周りの人の支え」があったからだと考えているらしい.そして,僕も確かにそう思っている。この合格が「自分の実力」では片付けられないと思う.僕はそんなすごい人間ではないし(数学に関しては変人なところはあるけれど),そんなすごい人間とは思われたくないのです。そして,こんな不完全な人間だからこそ,限界を作らずに,これから死ぬまで僕は完全な人間になるために前へ進めるのかもしれないですね.  
世の中に限界を作らずに新しいものを発明するのが科学技術者だと思っています.東京大学に受験するにあたって,自分の限界を感じないで下さい。限界というものは結局自分で作る壁なのですから,まだまだ限界じゃないと思えば,限界なんて無いのです。誰にだって東京大学に合格できるチャンスはあります。「自分は勉強が出来ないから,到底東京大学になんて合格できない」と壁を作らないでください.そこに壁なんてものはないのですから。

小山太郎:
さて、毎年体験談長い人はいるんですが、なお太郎氏は特に長かった!
で、小山太郎の多忙事情もあり(今後、多忙な時に体験談が来ることも考慮し)、問答無用鬼カットを実施いたしました。

実際、どこの世界に行っても「文章をこの文字数でまとめる」ということは必須です。
何をどう伝えると、一番言いたいことを伝えることが出来るのか?また、伝わるのか?
キャッチコピーから論文まで、制約のある中で受け手の事も考えて、最大限に伝えることは難しいけど、今後はそこを鍛えて頂戴な!
数年経ってこの体験談を振り返ったときに「あの頃はこういう書き方してたんだなぁ〜」って振り返れる意味も込めて、鬼カットは残させていただきます(笑)

伝説ノートに関しては、あえてスルーしたんだけど(しょうがないから載せてやった(笑))、こういう自分なりの自信って実はすごく大事で、目標に向かって他の余計なことを考えずに没頭できる。
自信がない時って頑張っていても、頭のどこかに常に不安がよぎり、実は集中できていないかもしれない。
あ、勿論過度の自信は禁物ですが。
実際、小山太郎も最初は間違いなく受かると思っていたからねぇ。後半やばいと思ったけど、その根拠のない自信が、周りからは笑われたけど、あれだけ勉強嫌いだったのが勉強していく気になったし。

自分なりの、根拠はないかもしれないけどプラスになる自信を持つというのも、有効な手段ではありますね!


参考書一覧


英語
 

数学
授業で使った教科書はどこにどの公式が書いてあるか分かっているので常にそばにあると便利である(ちゃんと使ってれば)。

★★★★★
高専の数学の線形代数は少し欠落が激しいように思います。その欠落を補ってしっかりと線形代数を学びたい工学系の学生にとって線形代数を理論から丁寧に学ぶにはこれ以上に美しい本はないと思います。佐武一郎著の線形代数学は少し理論を抽象的に書き過ぎていて,名著ではありますが,工学部の学生には難しいように思われます。この笠原皓司著の線形代数学は確かに抽象的な理論もありますが,それが理解しやすく美しく書かれてあるように思います。何よりも素晴らしいのがユークリッドベクトル空間上の幾何学と固有値問題の章ですね.ただし,2次形式とジョルダン標準形は明解などで演習しないといけないかもしれません。それから,演習の解説が不親切ですが,それを考えた上でも5つ星が付けたくなるほど素晴らしいと思います。

★★★☆☆
微分積分に関してはかなり薄いので,使わない方が良いです。微分方程式も薄いですが,オーソドックスな問題は取り上げられてあるので,時間を省いて微分方程式を勉強するには良いと思います

★★★☆☆
名著である岩堀長慶著のベクトル解析をかなり意識しているように思います。ただし,その名著よりはかなり優しく記述してあるので,ベクトル解析の理解がかなり深まるように思います。最後のグリーンの定理の辺りの説明が少ないように感じたのと,全体的に悪いところはないけど素晴らしく感動するようなところが感じられなかったので,こんな評価になりました。

★★★★☆
これを一通りやれば,基本的に東京大学の編入学レベルでは常微分方程式で解けない問題は無いと思います。変数係数の微分方程式の解法もきちんと書いてくれているのは本当にありがたいと思った。解の存在と一意性に関してもある程度簡単に織り交ぜながら話を進めてくれているので,工学部の学生にはこのくらいの理論で十分なのではないかと思われる。最後の章は編入には出なさそうなので,飛ばしても良いのではないだろうか(ロトカ・ボルテラとかはたぶん出ないと思う)

★★★★☆
演習をもう少しやった方が良いのかもしれませんが,文章の流れの中で公式や定理への持っていき方が美しく,これが言いたかったから,前にわざわざこういうことを述べていたのか…ということがはっきりとわかるように思います。複素関数はそもそもどんな本を使っても感動するかもしれませんが,まんべんなく学ぶのにこの本はお勧めします。ただし,等角写像は少し薄い気がしました。演習書もあれば良いですが,演習書だけやるよりはむしろこういう書物をやる方が複素関数の面白さを知ることができるように思います。

★★★★☆
証明も丁寧であって,中心極限定理も僕にとってはかなりわかりやすいように感じました。しかし,他の演習書を使ってやはり確率統計の問題に馴れた方が良い気がしました。これはもしかすると京都大学を受験する人向きかもしれません。

 


〜小山 太郎流〜