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T氏(31年度合格)の体験談!

2018年7月に東大編入合格した、T氏から体験談第9号が送られました。

結構早めに体験談書きますメールもらってから久しい。その間に8人もの体験談。
管理人すっかり忘れておりました。「え?また新しい人からかーー」ってあれ、メールやりとりしとるやん!その弐だな。
失礼極まりない管理人でした

っと、体験談に早速行ってみましょう。

2018.08.14 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

T氏:
こんにちは!この度、 電子電子工学科に合格しました明石高専のTと申します^_^
受験開始時からこのサイトには大変お世話になりました。
恩返しの気持ちと、また、 未来の東大編入生のお役に少しでも立てたらと思います。 成績開示と共に体験談を送ろうかと思っているのですが、 よろしいでしょうか?m(._.)m

小山太郎:
いやーー今年の合格者はメールが早い!
てか管理人を寝不足にさせる気か!?
というくらい体験談書きますよメールが来てるんですが・・・
あ、T氏。 もちろん書いてほしいのですよ笑 嬉しい悲鳴というやつでして。

(7/21から随分時間が経ち・・)

T氏:
かなり返信が遅れました。明石高専のT氏と申します。(名前はT氏で統一お願いします。m(_ _)m) ようやく体験談を書き終えたので体験談と点数開示結果を添付します!不都合な点などあればよろしくお願いします。

小山太郎:
T氏・・・
そういやいたな。(失礼極まりない管理人)
もうどんだけ俺のお盆休みを○×△。(今年のお約束)
ちょ、ちょい待ってね。 きっとお盆休み開けくらいに編集しますんで。
っとそういや明石高専は今年はT氏が初ですね。


【きっかけ】  

私は、高専入学当初から大学編入を考えていましたが、はじめは大阪大学に進学しようと思っていました。東京大学を受けようと思ったのは4年生の秋頃です。理由としては、同じ成績くらいの先輩で東大に合格している方が数多くいたこと、また専門分野、研究を極めることができる大学だと考えたからです。

【初期状態】
1年: 5位
2年: 5位
3年: 2位
4年: 2位

【TOEIC】
4年5月: 490(IP)
4年9月: 570
4年10月: 615
4年11月: 700
4年1月 : 695
4年3月: 700

併願先とその結果も記しておきます。
筑波大学 工学システム学類 合格
大阪大学 工学部     未受験
神戸大学 工学部     未受験


【1年から4年夏休み】 

1,2年生の頃は授業をあまり聞かず定期テストも何と無くで乗り切っていました。部活動もバイトもせず自堕落な生活を送っていました。しかし、2年生の春休みに電験3種を受験することを決め、3年生と4年生の夏休みまで勉強を続けました(結果的に4年で合格しました)。この勉強を始めたあたりから、将来はエネルギー関連の研究職に就きたいと考え、旧帝大などのエネルギー関連の研究室を調べまくっていました。


【4年10〜11月】

この頃は、あまり編入試験の勉強はしていませんでした。ただ、TOEICの勉強を本格的にはじめ、通学や時間のあるときは英語を聞くように心がけていました。

【英語】
DUO 3.0TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)公式TOEIC Listening & Reading 問題集2をずっと繰り返していました。

【数学】
編入数学徹底研究を一周しました。わからないとこだらけであまり力がつきませんでした。大学編入の問題集はある程度基礎を固めてから手をつけることをお勧めします。

【物理】
特にやっていません。


【4年12月〜2月】

第一志望を東大に決め、本格的に勉強を始めたのはこの時期です。むしろ、一番勉強したのはこの時期かもしれません。そもそも、基礎力が足りないと考え、基礎を固めるために難易度の低い参考書を中心に学習しました。

【英語】
まず、英作が一番厳しいと思ったのでドラゴン・イングリッシュ基本英文100をしました。ドラゴンイングリッシュは例文を暗記したのち通学時間にリスニングの聞き流し教材として使用しました。その他、長文読解の教材としてポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式をしました。

【数学】
数学は複素関数や線形代数などイマイチ理解できていない範囲が編入試験に出題されていたのでスバラシク実力がつくと評判の微分積分スバラシク実力がつくと評判の複素関数スバラシク実力がつくと評判の線形代数をやりました。この本で基礎を固めた後は問題演習として編入数学過去問特訓大学編入試験問題 数学/徹底演習(第3版)をそれぞれ一周しました。

【物理】
物理はもともと苦手な科目で高校物理からわからない状態でした。まずは、基礎固めとして安定のマセマシリーズ(力学・電磁気学・熱力学)をして、その後は基礎物理学演習 (1)演習力学 ((セミナーライブラリ物理学 (2)))電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)などの大学物理の問題集をしました。


【4年春休み】

学校が終わり、いよいよ春休みと意気込んでいたのですが、時間がありすぎてゲームに時間を割いてしまいました。一応、起きている時間帯は勉強机にいるようにしていたので、平均して1日7,8時間程度は勉強していたと思います。

【英語】
和文英訳対策として大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編例解 和文英訳教本 (文法矯正編) 、読解対策としてビジュアル英文解釈 (Part1) ,ビジュアル英文解釈 (Part2)をしました。この頃に東大の過去問に1度目を通して見ましたが、英文和訳以外解ける気がしませんでした。だからと言って、危機感を持ったわけでもなく数学物理を頑張ればいいかなと思っていました。

【数学】
大学編入試験問題 数学/徹底演習(第3版)編入数学過去問特訓をそれぞれ1周しました。東大の過去問を試しに解いてみたらかなりできたので数学の勉強をここで打ち切りました。これ以降数学は過去問中心でたまに過去問特訓をしました。

【物理】
この頃に名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)という高校物理の本をしました。それまで物理はどちらかというと苦手教科だったのですが、この本で得意教科に変わりました。内容としては高校範囲に限られるのですが、物理の問題を解く上での考え方が身につくと思います。また、第3問目の対策として量子力学・波動あたりを浅く学習しました。(流体力学は捨てました


【5年4〜5月】

この時期はかなり焦っていました。英語で合格点を取れる気がしなかったからです。ですから、勉強時間の7割くらいを英語に割きました。数学物理は過去問中心の勉強に移行し、英語は引き続き基礎固めを行いました。

【英語】
語彙、和文英訳、自由英作文、長文読解どれも合格水準には程遠い状態でした。頻繁に書店に通い、気になる参考書があればすぐに買ってました。この頃に、それぞれで使用した参考書をあげておきます。おすすめの参考書に関しては*マークをつけておきます。
・語彙 
*鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁システム英単語 (駿台受験シリーズ)DUO 3.0工業英語ハンドブック―工業英検 基礎例文・単語集
・和文英訳 
[必修編] 英作文のトレーニング*大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編例解 和文英訳教本 (文法矯正編)
・自由英作文 
*大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編自由英作文編 英作文のトレーニング 改訂版
・長文読解 
*ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式英文解釈の技術100 (大学受験スーパーゼミ徹底攻略)

【数学】
編入数学過去問特訓にある東大で出てきそうな問題を解いて、そのほかは過去問演習を行いました。過去問は初見6-8割といったところでした。わからないところはネットで調べたりして解決しました。添削はしてもらってません。

【物理】
物理は名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)と過去問をループしていました。物理の過去問はかなり解けるようになっていたと思います。力学は初見4-8割、電磁気は7-9割、問3に関しては年によって出来がバラバラでした。


【5年6月】

英語に関しては4-5月の勉強のおかげで自由英作文以外はどうにかなるかなと思っていました。英・数・物どれも最終段階で過去問を中心に勉強しました。最終的に、英語は8年分、数学・物理は17年分くらい解きました。


【試験】

一次試験、二次試験共に前日入りでフォーレスト本郷に泊まりました。試験会場に着くと周りは賢そうな方や英語ネイティブかなと思うような人もいて正直受かる気はしませんでした。だからこそ、リラックスして臨めたのかなと思います。各教科についての出来は以下の通りです。問題の詳細はあまり覚えていないので他の方を参照していただければと思います。

【英語】
1.リスニング 6割
2.英文和訳 8-9割
3.和文英訳 7-8割
4.長文読解 4-5割
5.自由英作文 5-6割

【数学】
1.微分方程式 10割
2.確率 5割
3.よくわからない問題 6割
4.複素 8-9割
5.線形代数 9割

【物理】
1.力学 3-4割
2.電磁気 5-7割
3.熱力学 7-8割

物理の試験が終わった瞬間落ちたと思いました。得意だった物理で合格点を取れてる気がしませんでした。ただ、数学物理ともにわからない問題は空白にするのではなく、どこまでわかっているのかをしっかり書くよう心がけました

一次試験の結果は通学中の電車内で確認しました。自分の番号を見つけた時はびっくりしました。それとともに、英語面接があったらどうしようと焦っていました。結局、英語面接はなく、終始和やかな雰囲気で面接は行われました。聞かれたことは以下の通りです。

【面接】
・簡単な志望動機
・卒研でもエネルギー関連のことをしているのか
・卒研は学術的にどのような進歩があるのか
・東大でしたい研究はあるか
・インターンについて
・試験の出来
・英語は大丈夫か
・高専で英語の勉強はしてきたか
・第二志望(航空宇宙)の理由
・二年次編入でできる一年をどう過ごすか
・修士課程修了後の進路はどうするか
・エネルギーについてのニュースを見ているか

予想していたことがほぼ全て聞かれ、自分の熱意を存分に伝えられたと思います。二次試験の合格発表は一次試験の時より緊張しましたが無事全員受かっていました。


【思ったこと】 

編入試験の勉強を通じてモチベーションはとても重要だなと感じました。何の目標もなく何のためなのかも考えずに勉強するのは時間の無駄です。就職ではなく大学編入を選んだということは大学で何かしたいことがあるのだと思います。例えば、研究、専門分野についてさらに学びたい、留学したいなど色々あると思います。その大学でしたいことを目標に勉強するとモチベーションは自ずとついてくると思います。具体的な目的・目標を持って勉強を続ければ結果はついてくると思います。後輩の皆さんのご健闘をお祈りします。

小山太郎:
さーどうでした?

今年の体験談は「基礎」がキーワードですね。
まわりがこのレベルをやっている・体験談ではこの時期はこれをやっている、というのに惑わされず、今一度自分の実力を客観的に捉えて自分に合った勉強をすることから始めるのがいいですね。物理がわかっていなければ高校の物理から始める。ちょっと難しくてわからないなと思ったら一旦レベルを下げて理解してから戻ってくればいい。
言うのは簡単だけど、勉強期間には制限があるので焦ってしまう。管理人なんかも、勉強し始めの頃はsin,cosもわからない状態の中、数学を教えてくれた元高校教師の父親が薦める本ではあまりに簡潔に書かれすぎてさっぱりわからん。それを解決せずに、とりあえずこなせばいいやで春まで持ち越しましたからねぇ・・(勉強期間参照
もっと早く自分に合った本を探していれば良かった・・・と同時に自分をもっと知ることをしていればと思いますね。

T氏は電験でエネルギー関連へのトリガーが引かれたとのことで。
管理人は遊びで行っていた六本木ヒルズの建設現場でトリガーが引かれたとのことで。
いつどこでこういう機会に出会えるかはわからないけど、まだ目標が見つからずもやっとしている人。ここ1年の生活を振り返ってみましょう。毎日ほぼ同じ生活をしていたなら、違う行動パターンをしてみよう。新しい発見があるかもしれない。
もしくは、この体験談を見ている人なら大学編入を考えている人だと思うので、より真剣になれるよう、平日学校休んで東大キャンパス(駒場、本郷の両方)に入り学生生活の空気感を体感してみよう。きっとここで学生生活を送りたいと思うでしょう!


【試験結果】 

予想より点数が高かったです。(写真はメールに添付しています。)


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