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Trick氏(22年度合格)の体験談!

2009年7月に東大編入合格した、Trick氏から体験談が送られました。

10月も終わりにさしかかった時に送られてくるのは初めてかな?

まぁともかく報告メールから見てくださいな・・・

2009.11.01 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

Trick氏:
「小山太郎さん、はじめまして。
遅くなって申し訳ございませんが、今年度の東京大学の編入試験に合格したTrickです。
体験談を添付します。短めの文章にしたつもりですが、長ければカットおねがいします。
成績開示もしたのですが、個人情報ということで、入学後の来年4月以降に送ります。
小山さんのサイトにはとてもお世話になりました。ありがとうございました。」

小山太郎:
おぉ〜久々の体験談メール。
どれどれ、ちょっと見てみるか。(Wordファイルを覗く)

今年はどSで行くと決めているせいか、早速注文つける小山太郎。

小山太郎:
「文量がほど良いのはいいけど、 可能であれば、もう少し「こういう勉強法が自分にはよかった」的なことがあると嬉しいかな?
って、いっちょ前に注文付けてる自分がいますが^^;
というのも、結構体験談が充実してきたのはいいけど、体験談の質を上げようかなと思っておりまして。
これから読んで参考にするであろう後輩は、おそらく「自分はどういう勉強法が合ってるのか?」という人も多いかと。
もちろん、Trick氏の勉強法がすべての人に当てはまりはしないと思うけど、「あ、こういう勉強法は自分に合ってるかも」と、何かしらのきっかけを与えることは十分に出来ると思ってます。はい。」

と、体験談の質を上げるとかなんとか生意気な注文をつける小山太郎。
さらには、依頼しといて期日は2日と、Trick氏のスケジュールなんぞ考えていないという暴君

そんな暴君に対して、しっかりと締切に間に合わせて送ってくれたTrick氏。

Trick氏:
「自分にとって良かった勉強法を書いてみました。
受験から結構時間が経過しているので、思い出すのが大変でしたが・・・
掲載よろしくおねがいします。」

小山太郎:
素晴らしい!!

というわけで、体験談いってみよーー


【きっかけ】  

私は元々、東京大学に編入しようとは考えていませんでした。
私は、関西の高専出身ですが、何となく関東の大学に進学したいと思っていました。特に大きな理由はないのですが、やはり日本の中心である関東に行きたかったのです。
でも、編入試験に向けてわざわざ勉強するのがいやだったので、推薦で編入しようかと思っていました。そこで4年と5年の間の春休みに関東の大学の見学に行きました。その時に東京大学も一応見に行ったのです。
そこで東大を初めて見て、なんて大きくて立派な大学なんだと感動しました。そして、東大に編入して見たいと思い、勉強を始めました。


【1〜4年9月】 

4年の夏まで毎日部活をしていたので、普段は学校の課題をする程度でほとんど勉強はしていませんでした。でも、定期試験の前だけは必死で勉強していたので、成績は悪くなく、クラスの順位は1位か2位でした。


【4年10月以降】

【英語】
この頃は編入のことはまったく考えていませんでしたが、TOEIC高得点をとりたいと思い、英語の勉強をしていました。
まず総合英語Forest で文法を復習して、新TOEICテストコーパス英単語―新TOEIC教材No.1著者直伝! などを使い単語を覚えました。そしてTOEICテスト新公式問題集〈Vol.3〉 でTOEICの模試を解いていました。リスニング対策には闘耳 発音でTOEICテストのリスニングを攻略する単語耳 英単語八千を一生忘れない「完全な英語耳」 理論編+実践編Lv.1 という本を使いました。
発音から学習する本ですが、わかりやすくてリスニング力がつくのでオススメです。また「Graded Reader」という使用されている単語を制限して書かれている洋書をたくさん読みました。この時必死に英語を勉強したのが結果的に編入試験で有利だったと思います。 1月11日に受けたTOEIC公開テストで765点をとりました。


【5年春休み】

この春休みは必死に勉強したので、多い日は一日10時間くらい勉強したと思います。

【英語】
3月15日に受けたTOEIC公開テストで820点をとりました。

【数学】
新編 高専の数学2 第2版 2・3」を軽く読んで復習し、「新編高専の数学2問題集 第2版 2・3」のB問題とC問題を一通り解きました。ほとんど解き方を忘れていたので、「Give and Take〜高専の数学〜」というサイトを参考にしつつ解いたのですが、わからない問題は結構飛ばしました。
微分方程式だけは高専の数学問題集ではなくスバラシク実力がつくと評判の微分方程式キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる! を使いました。この本は全て解いたわけではありませんが、参考になりました。

【物理】
物理は学校で習ったことを完全に忘れていたので、物理のエッセンス力学・波動―新課程対応 (河合塾SERIES) 2冊を一通り解いて復習しました。


【5年4〜5月】

当たり前のことだと思いますが、編入試験の勉強をするために授業を休んだりはしていません。まぁ、授業中に編入の勉強をすることはありましたが・・・

【英語】
DUO 3.0英単語ターゲット1900―大学入試出る順 (大学JUKEN新書) で単語を覚えていました。 「大矢英作文講義の実況中継―高2~大学入試 (実況中継シリーズ)」 も半分くらいまで解きました。この本はすこし難しめなので、必ず全て解かなくてはいけないということはないと思います。

【数学】
春休みの続きで「新編高専の数学2問題集 第2版」を解いていました。 大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) - 微分積分/線形代数/応用数学/確率 にも手を付けたのですが、難しかったので最初の数ページで諦めました。

【物理】
橋元の理系物理I・II頻出問題解法―入試で点が取れる (大学受験実戦ゼミV) を使って、高校レベルの応用問題を解いていました。原子の分野だけは時間の都合で解いていません。


【5年6月】

【過去問】
東大の過去問(数学と物理)を解きました。そしてわからないところを先生に聞きに行ったりしていました。この時先生に色々と聞くことで、数学と物理はかなりレベルアップできたと思います。  英語は、英作文の所のみ解きました。そして、留学生の友達に見てもらい、正しい英文に直してもらいました。

【英語】
工業英語ハンドブック日本語をみて、英語に訳す練習をしました。また、DUO 3.0で単語の復習をしました。

【物理】
基本的に物理のエッセンスを復習していました。エッセンスでカバーできない部分は基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1)) を使いました。でも、「基礎物理学演習」はほとんど解いてないです。あと、名問の森物理 (力学・波動) (河合塾SERIES) も少しだけ解きました。


【試験間近】

滑り止めの大学の過去問を解いたりするのに忙しくて、特に東大に向けた勉強は何もしていません。というか東大は絶対受からないだろうと思っていて、諦めていました。


【試験】

【英語】
2番の和訳に時間を使いすぎて、英作文は結構急いで解きました。 リスニングはTOEICで慣れているのでほぼ全て聞き取れました、でも設問が多かったので、全部あってるか自信はありません。
和訳も後から読み直すと妙な日本語になっていたような気がします。英作文は、とにかく自分の知っている簡単な文章で書きました。 全体のできは6割くらいだと思います。

【数学】
1.行列は、一応全て書きました。
2.微分方程式は計算がややこしかったけれども、一応最後まで解けました。
3.複素数は、似たような問題を解いていたので解けました。
4.軌跡と体積を求める問題は、1番はできたと思いますが、それ以下はおそらく間違えました。
5.確率はまったくわからなかったので、適当に書きました。 全体のできは5〜6割くらいだと思います。

【物理】
1.力学 箱を置いた板を傾けていく問題
2.電磁気 コンデンサの問題
3.熱力学 基本的な状態変化の問題
物理は例年に比べると少し簡単だったような気がします。 全体のできは6〜7割くらいだと思います。



【試験を終えて】 

本当に自分が東大に受かったのかと今でも信じられません。私は勉強を始めるのが遅かったので、他の受験生と比べると明らかに勉強時間が短いです。それでも受かったのは、やはり今まで積み重ねてきた知識のおかげなのかなと思います。
特に、TOEICに向けて4年生の時に英語を集中的に勉強したのは良かったと思います。
最後にアドバイス、一人で勉強するのは大切ですが、時には先生に聞きに行ったり友達と一緒に勉強したほうがいいと思います。他人と勉強すると、自分では気づかなかった弱点に気づくことができます。これから受験される方はぜひ一緒に勉強できる友達をつくってみてください。私も自分一人の力では絶対に受からなかったと思います。


【試験結果】 

2010.05.15 更新

Trick氏から試験結果を送っていただきました。(成績開示請求
以下メールのコメントです。

「東大編入生は何かと大変ですが、楽しい編入生活を送ってます。
今さらなんですが、編入試験の点数を添付します。
今年試験を受けられる方の参考になればと思います。
かなりギリギリの点数だと思うので、これぐらいの点数で合格できるんだと希望をもってもらえれば幸いです。」


【Trick氏の勉強法】 

まず、私は短期集中型です。普段からコツコツ勉強するというよりはテスト前に集中して勉強するタイプなのです。なので、編入に向けた勉強も短期間で集中して行ったのが、結果的に良かったのだと思います。
東大の編入ですが、高専で習う事よりも遥かに難しい内容は出ないと思います。やはり普段の授業をどれだけ理解できているかが合否にかかわっていると思います。なので、普段の授業を大切にするべきだと思います。
また、一見すると編入に関係のない専門の授業で得た知識が、意外と数学や物理の試験で役に立ったりします。例として、情報の専門授業で習った状態遷移図の知識が、数学の過去問を解くときに役に立ちました。
それでは、教科別の勉強法を書きます。

【数学】
私は、一問をじっくり考えて解くというよりは、わからない問題はすぐに解説を読んで理解するようにしました。また、過去問など答えのない問題は、友達と一緒に勉強する事も多かったです。一人では解けない問題も、二人、三人で考えると意外と解けるものです。

【英語】
英語の力は単語力であるといってもいいぐらい、単語は重要だと思います(もちろん基本的な文法を理解している必要はありますが)。なので、私は、単語を覚えるという作業に相当の時間を費やしました。基本は単語帳を使って暗記しましたが、洋書を読んだときに調べて覚えた単語もあります。

【数学】
物理は基本的な公式を確実に覚えて、いかにそれらの公式を駆使して解けるかだと思います。色々な問題を解くことも重要ですが、私は「物理のエッセンス」を使って基本を重視して勉強しました。また、物理は問題の中にヒントが隠れていることがよくあるので、問題をよく読んで、公式をあてはめて、あれこれ試行錯誤しながら解くことが大事だと思います。

小山太郎:
さ〜どうでした?
短期集中と言っても、学校の授業をしっかり理解しているので土台がある状態だからこそ出来るのですね。
と、まぁ本当に短期集中だが、土台の出来具合でここまで短期集中になるとは・・・
凄すぎる。

今回から、自分なりの勉強方法を公開してもらうよう強制しました(笑)
ここに、勉強をする上でのポイントがあります。
数学なんかは、まず模範のゴールまでの道のりを知ってから、しっかり身につける。
もちろん、ここでは終わらないでその途中経過を他の問題でも使えるようにしていると思います。

専門の授業で得た知識が試験に役に立っている、これ本当にそう思いますね。

小山太郎も、「あ、これはいいアイデアだ!!」と一見奇抜なアイデアを創造したと思っても、よくよく考えると「あ〜、これとそれとの組み合わせ+αでもOKだな」と、思うわけです。
でも、これって「これ」や「それ」が頭の中にないと、見つけれなかったことだと思うので、今学生の皆さんは、どんどんいろんな事を吸収していってください!


参考書一覧


英語

基本的な文法を確認できます。一度は一通り目を通すべきだと思います。

TOEICの頻出単語が載っていてTOEICにはとても役立ちます

TOEICの模試は公式問題集が一番良いです

発音を勉強する本。TOEICリスニングの模試もついています。オススメ。

発音から単語を覚える本。オススメ。

覚えやすい単語帳です。別売のCDとペアで使いましょう。

全部は覚えていません。半分ほど覚えました。

東大の英訳は工業関連の文が多いので、工業英語に慣れることができます。

数学

高専の数学1・2・3…まずはこの本を完璧にするべきでしょう。とても良い本です。

解答しか載ってない問題集だが、Give and Take〜高専の数学〜とペアで使えば最高の問題集。

解答がわかりにくいとこもあるので、数学に自信がないと躓きます。まずは高専の数学問題集を解いてから使いましょう。

微分方程式がわかりやすく解説されています。東大編入のた めならば、全部解く必要はないと思います。
応用数学 新訂
学校の教科書。複素関数だけ勉強しました。
 

物理

高校物理の範囲だが、かなり詳しく載っているので、一通り復習するのに使えます。

エッセンスと同じく高校物理の範囲だが、大学入試の過去問が載っていて少し難しい。

エッセンスでカバーできないところも学習できます。私は必要なところだけ解きました。

力学の所だけ少し解きました。

 


〜小山 太郎流〜