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しょた氏(26年度合格)の体験談!

2013年7月に東大編入合格した、しょた氏から体験談第3号が送られました。

9月に入ってからの体験談ですね。
勿論いつでも歓迎しますよ、えぇ。
いや、強制ではないですよ、勿論^^

さてさて、早速行ってみましょうかね〜

2013.09.09 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

しょた氏:
今年度、東京大学工学部の計数工学科に編入することになりました、「しょた」と申します。 編入するにあたって、小山太郎流のサイトを何度も参考にさせていただき、非常にお世話になりました。
今までに体験談を書いてくださった方々にお礼をしたいところですが、この恩はこれからの後輩のために、自分の体験談を書いて「恩送り」をしようと思うようになりました。
ということで、ぜひ私の東京大学編入学体験談を書かせていただけませんでしょうか? 初めは、おこがましくて書けないと思っていましたが、少しでも後輩のためになるならぜひ書きたいと思うようになりました

小山太郎:
この考えは素晴らしい!!!
来年以降受ける人は、常に先輩の体験談を待っている!
上昇スパイラルとでも言いましょうか。いい流れが続いて、早9年目。
嬉しい限りです、はい。
と、無理矢理書いてもらってるわけではないので(汗)
ホントに、毎年書いてくれる皆さんに感謝です。
そして、参考にして目標に向かってる受験生にも、想像しか出来ないけど刺激を受けております!


【きっかけ】  

3年の冬休みのころ、編入を考え始め、このときはただ漠然と東工大を志望していました。4年の夏休みのインターンで、研究機関にて生物学実験をしました。その際、研究職および生物の分野に興味を持ちました。
 将来やりたいことはありましたが、それがどうやったら実現できるのかが分かっておらず、明確なビジョンがつかめずにいました。それでも、進路を決めなければならない時期になり、とりあえずは興味のあった物理と、生物への応用ができそうな大学に行こうと考えました。

大学選びは非常に大変でした。このとき、哲学にも興味をもっており、専門分野だけでなく教養を広く学びたいと考えるようになりました。ある先生から総合大学を薦められ、その中でも、東大か京大はどうかと言われました。
私は、二年次編入がネックでこれらの大学は敬遠していました。それでも、考えるうちにむしろ、入って二年だけですぐ卒業というより、一度腰をすえて教養をレベルの高い講義でしっかり身につけて卒業したいと思うようになりました。

昔からこだわりが強い性格だったので、日本最高峰の東京大学に入学して勉強してみたいと、ふと思い始めてから、次第にその想いが強くなり、やがて他の道はあり得ないと思うようになっていました。


【初期状態】 

・1年から4年まで、常にクラス・学科ともに首席をとり続けました
(5年の最初のテストは東大受験の勉強のしすぎか、二位になってしまいました。笑)

TOEIC IP 720点(4年7月)
・電験三種(4年夏)
・英検二級(2年冬)
・漢検二級(2年冬)

・バドミントン部(おもに1〜3年)

・文化祭副実行委員長(4年)
・文化祭実行委員長(5年)


【1〜2年】

1年の頃は、真面目に授業を受けていました。このころ、多読を少し始めてみましたが、つまらなくてすぐにやめてしまいました。バドミントン部に所属していたので、引退までは部活メインという感じであまり勉強をしませんでした。
2年になったころ、担任の先生「お前なら、東大か京大に行けるぞ!」と仰っていたのをよく覚えています。そのときは、二年次編入と聞いていたので、それが嫌で本気で目指そうとは思いませんでした。
このころに、英検二級漢検二級をとりました。英語で日記を始めたり、語源から英単語を覚えようともしました。友人からDUO 3.0 を薦められ、始めました。
数学は、高専で使われている『大日本図書』の教科書が好きで、自分で勉強を進めたりしました。兄も高専だったので、家に兄の教科書があり、次の年に習う内容をその年のうちに終わらせたりしていました。


【3年】

【英語】
部活を引退しましたが、まだ編入のことは全く考えていませんでした。しかし、なぜか英語を勉強したいと思っていました。とりわけ、リスニングを強化しようとアメリカのドラマフレンズ I を見始めました。最初は良さがよく分からなかったのですが、何話か見進めていくうちに、英語の勉強だけでなく普通に面白いなと思い始めました。それから、一年も経たずに全シリーズを見終えたと思います。
一周目は英語音声・日本語字幕で、二周目は英語音声・英語字幕、三周目は英語音声・字幕なしで見ました。最終的には何度も見ているということもあるでしょうが、字幕なしでも十分英語が聞き取れるようになっていました。また、市販の英語教材ではなかなか続かないのですが、これは非常におもしろく、一話あたり20分程度と長くないので続けることができ、日常会話が多くて「生きた」英語を生活の中に取り入れることができたと思います。英語の勉強だけでなく、やる気が出ないときなど、『FRIENDS』を見てやる気を出すということもしばしば。英語のリスニングの強化としては最強の教材だと思います。
この年から外国人留学生のチューターをやらせて頂いたということもあって、留学生と関わることが多くなりました。秋になったころから、留学生と英語で会話するようにしました。これで、少しはスピーキングが上達したと思います。

【数学】
数学は、『大日本図書』の応用数学 まで一通り終わったので、もう一度改めてやり直すことにしました。私は、基礎こそあれば応用はできると思っていたので、ひたすら基礎という基礎はおさえていきました
また3年の春休み、友人に誘われてタイ王国に研修旅行に行きました。若いうちに一度は海外に行っておきたかったので、とてもいい機会に巡り会えたと思っています。研修の内容は、日本企業の工場の見学、工学の専門学校および大学の見学と観光でした。
この研修で非常に多くのことを学びました。なかでも、海外に実際に行くことでしか得られない体験を通して、自らの視野を広げることができたと思います。これをきっかけに、英語を学ぶのが楽しくなったような気がします。


【4年〜夏休み〜】

【英語】
4年になって、数学の先生が薦めていた「多読」を始めました。多読とは、読んで字のごとく、多くの本を読むということで、ここでは英語の本を読むことを言います。それまで、リスニングやスピーキングなどには力を入れてやってきましたが、試験で肝心なリーディングに苦手意識がありました。そんなリーディングを克服するべく、多読「100万語」を目指しました
これは、英単語を合計100万語読むころにはある程度のリーディングのスキルが身に付いているという、ひとつの目安です。これを目標に頑張りました。恵まれたことに、学校に多読の図書がたくさん置いてあるので、長期休業以外はほぼこの多読に時間を割きました。しかし、100万語というのはそう簡単なものではなく、なかなか終わりが見えない日々が続きました

【数学】
4年の夏休みはインターンシップと、電験三種の勉強でほとんど何もできませんでした。休み明けしばらく経ったころ、東大と東工大の文化祭に行ってきました。この時点で、本命を東大に決めてモチベーションも上げてきました


【4年〜冬休み〜】

【英語】
このころから、先輩の留学生と英語で交換日記を始めました。昔、英語の日記をやっていた私でしたが、どうも続かないのでこの形をとり、続けることを大事にしました。4年の1月に受けたTOEIC IPは795点でした。
なんとか4年の3月までに多読100万語を達成することができました。そのおかげか、そのころには英語の長文に対する抵抗感がなくなっていました。使用頻度の高い単語も覚えられたので、これでリーディングはいけると思いました。
このころには、志望校も東大一本にしぼっており、対策を考えるために過去問を見てみました。そのとき、割と自信のあった英語が全然分からず焦燥感を覚えました。そんなことで、ふと「生の英語に触れたい!」という想いから短期留学(ホームステイ)を決意しました。
時期は4年の春休み、4週間、場所はアメリカのボストンでした。ネイティブの家庭でホームステイしながら、平日は語学学校へ通い、休日は観光をするという生活を送りました。受験前、最後の長期休業ということで英語だけのために、数学・物理を全く勉強しないというのは大きな賭けでした。
でも、数学と物理は学校でも家でもコツコツと勉強してきており、得意意識があったし、数学・物理は自分で勉強すればできるけど、英語はすでに限界を感じていたので、思い切って行くことにしました。実際に行ってみると、タイの時とはまた違った体験ができて、さらに視野が広がったと思います。肝心の英語のほうは、試験で必要になるリーディング・ライティングの技能というよりは、リスニング・スピーキングといったスキルの方が上達したという感じでした。それでも、行った価値は十分にあったと思います。

【数学】
『大日本図書』の問題集をやりました。あまり進んでいる感じがせず、焦りを感じていました。休みが終わった頃から、『新編 高専の数学1問題集 第2版 』に手をつけました。

【物理】
高専の物理 』、『高専の応用物理 』を確認した後、1・2年で使った『Program物理』を改めて始めました。春休みまでにはなんとか、上・中・下をすべて終わらせることができました。


【5年】

4月の中頃までは、TOEICや文化祭の実行委員長としての仕事があって忙しく、全く勉強ができませんでした。無理に勉強をしても逆効果だと思ったので、ここは試験や仕事に集中しました。それらが片付いてから切り替えて、一気に遅れた分を取り戻そうと勉強しました。

【英語】
英語は、まず和文英訳になれるため『例解 和文英訳教本 (文法矯正編) --英文表現力を豊かにする 』を買ってやりました。それから、リスニング対策として『灘高キムタツの東大英語リスニング (英語の超人になる!アルク学参シリーズ) 』をやりました。
5年の4月に受けたTOEIC公式テストは800点でした。

【数学】
新編 高専の数学2問題集 』・『高専の数学 3 問題集 (第2版) 』をやりました。それから、『大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) - 微分積分/線形代数/応用数学/確率 』も何とか一周はしました。

【物理】
基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1)) 』・『基礎物理学演習 (2) 』を一周しました。そのあと、『演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2)) 』も解析力学あたりまでやりました。


【試験直前】

編入試験自体に慣れるため、茨城大学を練習として受験しました。ホテルまでの移動、ホテルでの睡眠、朝の準備、大学への移動、試験という一連の動作に慣れることができました。試験は、筆記と面接があったため、面接の雰囲気を知ることができたのも大きかったと思います。
東大の受験2週間前くらいから、東大編入学試験の過去問をひたすら解きました。募集要項と一緒に取り寄せた5年分に加え、学校の図書館、インターネットから入手したものを加え、13年分を全て解きました。このとき、しっかり時間を計ってやったのも当日の時間配分の練習になったので良かったです。この時点では、最終確認の意味で過去問を解きましたが、その前にも勉強の方針を立てるために過去問に目を通しておきました。過去問を上手く使うことが合格への近道だと思います。
この時点での感触としては、英語8割、数学9割、物理7割程度でした。数学には自信がありました。英語は、まずまず。問題は物理でした。力学、電磁気学はいいとしても、第三問目に苦手意識がありました。量子力学が出ると解けないかもと思っていました。


【試験】

前日は、移動による疲れのせいか、割とすぐに寝付け、しっかり眠れたと思います。ホテルの朝食を少し食べ、歩いて東大まで向かいました。会場に着いて、驚いたのは受験する人数でした。今年は93人ということで、例年より少なめでしたが、それでもその数に圧倒されました。でも、人は人、自分は自分と思うように心がけました。茨城で練習していたので、そんなに緊張しないかと思いきや、普通に緊張しました。  それぞれの試験の概要としてはこんな感じでした。詳しくは過去問にてご確認を。

【英語】
1.脳研究に関する問題(リスニング)
2.熱帯地域における降雨に関する問題(英文和訳)
3.化学や地形、近代化の歴史に関する問題(和文英訳)
4.ごみの分別の大切さに関する問題(長文読解)
5.震災後の日本のエネルギー問題および原子力発電所に関する問題(英作文)

5分程度残して、全ての問題を解くことができました。最初のリスニングは半分が自信ありませんでした。和文英訳が微妙で、「室温」とかいくつかの単語がどう訳していいのか分かりませんでしたが、回りくどく知っている単語で説明しました。読解は簡単だったと思います。作文も思っていることは書けました。全体的に、8〜9割くらいだと思います。

【数学】
1.微分方程式
2.確率(待ち行列)
3.複素関数
4.カージオイド
5.行列

問題を見たとき、すぐに解き方が分からず、かなり焦りました。しかも、分からない問題がひとつとかではなく、ほぼ全ての大問が半分くらい分かりませんでした。結局、自信があるのは確率の問題だけ。微分方程式は、n次導関数を求めるところで時間を使ったのに解けた感じがしないという始末。複素関数も、複素平面の変換しか出ず、 複素積分ばかりやっていたせいか解き方が分からず、半分以上が白紙でした。カージオイドも、概形と周囲長までは求まったものの、タンジェントの問題ができず、結構時間を使ってしまいました。最後の行列の問題も、符号がうまくいかず、最後は強引に答えに持っていってしまいましたが、あとで考えると綺麗な形になるのだろうと分かりました。手応えとしては、6割でした。
試験が終わって、相当落ち込みました。これは、落ちたと思いました。でも、次の物理の試験があったのでまだ落ち込むのは早いと思い、切り替えて頑張りました。

【物理】
1.回転するアームのついた物体の運動(力学)
2.電磁場における電子の運動(電磁気学)
3.孤立系のエントロピー(熱力学)  

順番に解いていき、熱力学の半分ほど解いて試験が終わりました。問1、問2が結構時間がかかってしまって、問3が全て回答できませんでしたが、半分程度は書けていたので満足でした。手応えとしては、7〜8割といったところでしょうか。

自信のあった数学が壊滅的でした。こんなとき、人間は自己防衛をするもので、試験は相当難しかったから、ボーダー自体が下がるだろうと自分を励ましていました。また、英語・物理はそんなに悪くなかったのだから大丈夫だろうと思い、結果を待ちました。

【一次試験結果】
なんとか、合格していました。この時点で、二次は過去にもあまり落ちた人がいないから、余裕だろうと高をくくっていました。一次の結果発表が月曜日で、二次がその週の金曜日だったので、その週はひたすら面接対策に費やしました
 
【面接】
受験者の控え室に入ると、何人かの方に声を掛けて頂き、一次試験合格者の方と話をすることができました。そのとき感じたのは、回りのレベルの高さやっぱりここはすごいところだなと感じました。面接時間は一人15分程度、順番がくるまで2時間以上かかりました。聞かれた内容は次のようなものでした。

・高専4年間の中で一番頑張ってきたことは何ですか?
・得意科目は何ですか?
・物理が得意ということですが、筆記試験の出来はどうでしたか?
・最近印象に残ったニュースは何ですか?
・文学で感銘を受けた本はありますか?
・年に本を何冊読みますか?
・物理の中でどういう分野に興味がありますか?
・インターンでは具体的にどういう実験をやりましたか?
・What do you want to study at Tokyo university?
・Why do you want to study philosophy?
・Which do you like better theoretical work or experimental work?
・What do you want to research?
・Can you be a leader? Why?
・高専では物理はどんなことを学びましたか?
・今まで学んできた物理学と生物物理学にはギャップがあるようですが、どうして生物物理学を学ぼうと思いましたか?

面接官は約10人、L字型に配置されたテーブルの回りに座っていました。その中の一人が恐らくネイティブで、唐突に英語で聞かれました。ちなみに、英語の質問は正確に覚えていないので、悪しからず。感銘を受けた本が無かったこと、学びたいことでふと、哲学と言ってしまったこと以外は悪くはなかったと思います。


【試験結果】 

結果発表まで一週間。生きている心地がしませんでした。一日のほとんどが放心状態で、あらゆることに全く集中できませんでした。そして、夏休み前最後の授業日、結果が発表されました。合否を見る瞬間は、この編入試験生活で一番緊張していたと思います。結局、第一希望の物理工学科ではなかったものの、計数工学科に合格していました。嬉しさのあまり、体育館で叫んでしまいました。編入試験では落とされませんでしたが、浮かれていたあまり同級生に服を着たままプールに落とされました(笑)。これもいい思い出です。

参考までに、後日送られてきた筆記試験の結果を載せておきます。

英語 354/500 数学 345/500 物理 233/300


【思ったこと】 

基礎を固めることは大切です。私は今回、いきなり編入用の参考書に手を出すのではなく、まずは学校で使っている教科書を完璧にしました。基礎の勉強を試験の2ヶ月前くらいまではやっていました。もちろん応用ができるに越したことはありませんが、応用ができるようになるには基礎が必要なのは明らかです。応用の経験が少なくても、基礎が完璧ならだいたいの問題は論理的に導けば、解けるはずです。それでも解けなければ、おそらく解ける人は誰もいないでしょう。それくらい、基礎が大事です。今回改めて身をもって実感しました。大学1・2年程度までの基礎を確認するということだけでも編入試験に取り組む価値はあるでしょう。

とにかく、編入試験の合否を分けるのは、過去問だと思います!過去問通りに出題されるとは限りませんが、恐らくその大学の傾向というのはあると思います。それがつかめれば、しめたものです。基礎はもちろんのこと、傾向に沿った勉強をしておけば、試験でも十分な回答ができるでしょう。当然ですが、試験に出た問題ができればいいのです。試験に出そうな問題を見つけて、志望校に合わせた勉強ができれば、合格は近いでしょう。あと、東大受験の前に、練習としてどこかの大学を受験できれば最高です。一連の流れに慣れるということ以上の価値があります。

私の場合、文化祭の実行委員長をしていたため、その仕事があると勉強が思うように進まず大変でした。任せられることは、誰かに任せたり、割り切って仕事と勉強を分けたことでなんとか受験を乗り切れたと思います。高専大会に出るなど部活、とりわけ運動部を続けながらという人は本当に大変だと思います。 私は、受験に集中するため、部活を諦めました。その判断も、結果としては良かったのだと思います。部活や課外活動をしていなくても、ただ学校に行って授業を受けながら受験勉強もする、ということでさえ大変だと思います。そんな中、受験を失敗したくなければ、何が自分にとって大事で、何を犠牲にできるのかということを見極められるといいかもしれません。

最後になりますが、これはあくまで私の編入体験談であり、この通りにやれば必ず受かるという法則ではありません。体験談は参考程度に、自分に合った勉強方法を見つけられるといいと思います。

小山太郎:
さーどうでした?
英語を中心に書いてるけど、他の教科に関しては、しょた氏の中では既に学習方法が確立されていたのかなと思います。
基礎あっての応用。小山太郎は20代後半になってから気づきましたよ(汗)
そうは言っても、基礎をうまく使いこなして応用するには、それなりに応用への手法も数をこなしてコツをつかむ必要はあるかと思います。

それにしても、体感がキーワードでしょうか。
自ら動いて、肌で感じ、自分の意識を上げる姿勢は素晴らしいものがありますね^^
若いうちから外の世界に踏み出して、視野を広げるのは、猛烈に同意です。
外といっても、海外だけでなく、国内でも違う地域に行くだけでも十二分に刺激を受けると思います。今はネットも含めたメディアである程度の情報は得られますが、5感で感じれるのは、その地に行かないとわからない。
この体験談を読んだ人は、是非行動してみることをオススメします。
「思った通りだった」になったとしても、自分が出した答え合わせという観点で、十分意味はあると思います。今年の英語面接からも、会話力は今後も求められそうなので、しょた氏と同じことは無理だとしても、参考になる体験談の中の1つだと思いますね!

最後に1つ、今後受験する高専生へ。
自分の中で自信があっても、毎年試験内容は変わるし、予想が外れる事も多々あるので、油断しないよう、再度気を引き締めることを忘れずに!
相手は東大なので、油断は禁物です!


参考書一覧

ノートの代わりに、B5のコピー用紙を使いました。罫線にとらわれることなく自由に書けるので使いやすいですよ。オススメです。

【英語】
右から4冊は使いませんでした。英単語を、語源から覚えてみたいなら『語源とイラストで一気に覚える英単語 (アスカカルチャー) 』がいいと思います。あと、自分の語彙力を確かめたいなら『究極の英単語 Vol.1〜4 』を使うといいでしょう。

英語

【数学】
数学は、何よりもまず「大日本図書の教科書・問題集シリーズ」をやって基礎を固めましょう。「高専の数学シリーズ」もやっておけば、ほぼ基礎は問題ありません。それから編入用の参考書に取り組むと効率がいいと思います。

数学

【物理】
「Program物理シリーズ」は簡単すぎるかもしれませんが、基礎を身につけるにはちょうどいいと思います。私は電気電子工学科という学科なので、電磁気学の授業を3年と4年の時に受けました。そのときに使ったのが、『基礎電磁気学 』という本で、これは電磁気学を始めて学ぶ人にとって分かりやすいと思います。『基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1)) ・U』もよかったと思います。ただ、基礎に時間を割きすぎて、結局右の2冊に手が回りませんでした。

物理

 


〜小山 太郎流〜