東大まで徒歩1分の「フォーレスト本郷」というホテルに泊まりました。とても快適なホテルでした。前日にテレビで木村拓哉主演の「HERO」の映画がやっていて、10時就寝予定が12時就寝になってしまい、翌朝は結構眠たかったです。試験が始まる前はかなり緊張しました。手汗がすごかったです。
【英語】
1. 17〜18世紀の科学の発展についてのリスニング。記号選択問題5問のみ。かなり簡単だったので、合格者はみんな満点だと思います。
2. 「機械は人間より優位にたてるか」というテーマに関する論考の部分和訳。順序だてられた複雑な作業は機械のほうが得意だが、機械は人間のようなユニークな発想はできない。どちらかが優位かは"優位性"の定義による。というようなありきたりな内容。
3. Power Pointを使ったプレゼンで注意するべき点(「文字は見えやすくしろ」など)の和文英訳。容易に感じたので、プレコンの練習でネイティブの先生とスライド構成について話していた経験が活きたかもしれません。
4. 新しいアンモニア製造方法に関する長文読解。簡単でした。日本語2,3行で説明せよ、という問題が多かったです。
5. 1列に並んだ5つの家の色、住人の名前、職業、ペットを与えられた事実から当てる論理パズル。後で調べたら、アインシュタインが考え、世界の98%の人が解答できないと言った「Whose fish?」という論理パズルの簡単ver.でした。パズルは解けましたが、時間が足りなくて、英語による根拠の説明が甘くなってしまいました。 全体の手応えは8〜9割でしょうか。
【数学】
1. 基本的な定数係数微分方程式、オイラーの微分方程式、1階連立微分方程式。すべてとても簡単な問題ばかりで、全部解けました。
2. 表が出る確率pのコインを5回投げるとき、表3裏2となる確率を求め、それが最大となるpを求める。また、その確率を1/2とするpは3/5<p<2/3を満たすことの証明。とても簡単で、すべて解けました。
3. (1)sinz=10を解け。→解けた。
(2)i^iと3^iの実部と虚部を求めよ。→できたと思ったが変なミスにあとで気付いた。
(3)積分値が径路による積分の値をすべて求める問題。→解けた。
(4)ある複素関数を2種類の範囲でローラン展開せよ。→1つできたが、もう1つは係数がうまくまとめられなかった。
(5)実積分への応用。→基本的な問題だったが、径路の取り方を間違えて積分値が0になってしまった。時間がなかったのでそのまま突っ切った。
4. 誘導を経て六面体の体積の公式を求める問題と3次元空間の三角形をある平面に正射影したときの面積などを求める問題。→外積を間違えるなどのケアレスミスはあったが、だいたい解けた。
5. 互いに異なる固有値が3つ与えられた3次正方行列Aに関して、
(1)固有多項式を求めよ。
(2)A^3、A^4をA^2とAとIの線形和で表せ。
(3)A^n=a_nA^2+b_nA+c_nIとしたとき、a_n、b_n、c_nの漸化式を求めよ。
→(2)でケーリー・ハミルトンの定理の2次の場合を使ってしまったこと以外は解けたと思います。ケーリー・ハミルトンの定理を間違ったせいか、最後のほうに計算が合わなくなったので、やり方を日本語で示して終わりました。プロセスを多めに見てくれるなら高い点数がもらえるかもと思いました。 全体の出来としては、厳しく自己採点して6〜7割といったところでしょうか。
【物理】
1. 走っている自転車に働く力に関する問題。前輪・後輪それぞれにかかる抗力を求めたり、前輪・後輪それぞれのみにブレーキをかけたときにかかる摩擦を求めたり、ブレーキをかけたときにスリップし始める限界の加速度を求めたり、前輪にブレーキをかけたときに後輪が浮く加速度を求めたりする問題。→小問3/6解けた。
2. 上下に置かれたコンデンサの極板間にバネがついていて、下の極板は固定され、上の極板を手で支えることのできる系に関する問題。電荷が一定なら電場も一定ということを知っていたらスムーズに解ける問題。→7〜8割は解けた。
3. 水槽の底に穴があいていて、そこから流出する水の速度、その穴にかかる圧力、水槽内の水の水面の速度、水面にかかる圧力などの関係を求める問題。→小問が7つあって、最初の3問ほど解けた。
全体の出来は5割くらいだと思います。正直、落ちたと思いました。物理は4月から急いで勉強して、過去問を解けるレベルまで追いつくことが出来ていたので、とても悔しかったです。3問目が流体力学のような問題だったので、これは今年から物理受験が必要になった機械科のための問題で、他の学科は配点が少ない、などという噂がたっていましたが、それでも6割は届かないかも…というような感触でした。
【面接】
1次落ちたなーと思いながらも、望みは捨てられず、次の学校に気持ちを切り替えることができなかったので、発表までは何事も手につきませんでした。無事1次を突破できたときはここ数年で一番嬉しかったです。と同時に、18人も受かっていることに驚き、「これはまた英語面接で4,5人落とされるやつや」と思い、想定した質問に対する回答をすべて英語で用意しました。
面接前日は27年度編入のあさ氏にめっちゃおいしいトンカツ定食をおごってもらい、あさ氏の家に泊めてもらいました。入学してからのことなど色々聞かせていただき、寝るまで話し相手になってくれて、ホテルよりも快適でした笑
万全の準備をして挑んだ面接ですが、まさかの日本語だけの面接で、終始なごやかな雰囲気でした。面接官は8〜10人程度でした。10時半から始まった面接で、僕は15時くらいだったので疲れていらっしゃったのか、1人寝ていました笑以下、聞かれた質問です。
・台風大丈夫だった?
・志望理由
・卒研の内容
・KAKEHASHIプロジェクトでの活動内容
・高専での専門科目の授業で一番興味深かったもの
・インターン行った?
・第2志望の選択理由
・卒業後、将来のビジョン
・プレコン、オークランド語学研修、KAKEHASHIプロジェクトといろいろ活動しているみたいだけど、他になにか活動していた?
面接がとても短く感じ、体感で5分ほどでした。想定した質問ばっかりだったので、アピールしたかったことはほとんど言えました。面接官の人たちはよく笑う人でとても話しやすい環境でした。将来はアメリカの大学院へ行って、アメリカの企業に就職したいという話をしたら、「じゃあ嫁さんはいつ見つけるの?アメリカで?」と笑いながら聞いてきたので、冗談が通じる人だなと思い、「お母さんもハーフの子供が見たいと言っていました。」と言ってみると、爆笑してくれました。面接が終わったあとは、建物の入口で昨年度編入のsheng氏が出迎えてくれて、話し相手になってくれました。僕は本当に良い先輩に恵まれていると思いました。 |