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はや氏(28年度合格)の体験談!

2015年7月に東大編入合格した、はや氏から体験談第1号が送られました。

最近安定の明石高専ですね。あさ氏sheng氏などの後輩です。
あれ?なんか見たことあるような体験談・・デジャブか!?
と思うような、先輩の経験を上手く引き継いでいるように見えます。
やろうと思えば他の高専生でもできること。
いいと思ったものはどんどん吸収していきましょう。

個人的には、先生もこれらを参考に生徒をサポートする体制を作れると素晴らしいですね!

2015.08.08 更新

〜小山太郎流〜に報告メール着 

はや氏:
はじめまして!
こんにちは!
この度、東京大学編入学試験に無事合格しました、明石高専出身「はや」と申します。 昨年度編入のあさ氏sheng氏には非常に親しくしていただいております。 大好きな先輩たちです。

受験勉強中は精神安定剤のように小山太郎流を利用させていただいておりました。 僕もその薬の効能の1つになるべく、体験談を送付させていただきます。

〜途中省略〜

P.S. ニックネームが「はや」なのは、「氏」をつけると「はやし」になるからです!すごいでしょ!

小山太郎:
はや氏、合格おめでとうござんっす!!
体験談第1号ですね。

最近定番すぎる明石高専ですかい。
体験談も送るの早いなぁ〜

それにしても先輩から後輩のつながりもあるようでいい学校ですな。 他の高専もそうなっていくと合格者も20人越えになると思いますね。

>P.S.
>ニックネームが「 はや」なのは、「氏」をつけると「はやし」になるからです!すごいでしょ!
すごいでしょって、ここどうつっこめばいいんだ?笑 いつも俺が◯◯氏ってつけるからか!?うん。きっとそうだ、そうに違いない

はや氏:
はい、小山さんが〇〇氏と書くので、ニックネームを「はや」にすれば「氏」をつけることで僕の名字である「林(はやし)」になる! という名案です!笑

小山太郎:
ツッコミどころ満載でないメールはさておき(笑)、編集しますか!


【きっかけ】  

入学当初は、家からも近いし大阪大学に編入しようかな、と思っていましたが、3年生の終わりくらいに数学・英語だけであの東京大学に行けると聞いて、漠然と目指してみようかなーと思うようになりました。
その頃は医療・介護ロボットに関する研究開発に携わりたいと思っていたので、機械情報工学科を目指そうと思いました。でも4年生の終わりくらいに、卒業研究の影響もあって、やっぱり高専時代と同じ電気科にいこうと思い、志望学科を電気電子工学科に切り替えました。

【TOEICスコア】
・勉強しようと思ったがまったくしないまま初めて受けて:410点(L270, R140)
・夏休みに2ヶ月かけて勉強して:725点(L375, R350)
・直前に公式問題集を解いて:815点(L425, R390)(このTOEICのみ公開、これ以外はIP)
・TOEIC用の勉強はせずに(プレコンなどには参加した):835点(L445, R390)
・同じく勉強はせずに(KAKEHASHIプロジェクトに参加していた):895点(L450, R445)

【成績】
1年4位
2年4位
3年3位
4年1位
5年1位(今のところ)


【1〜3年】 

TOEIC用の勉強を3年の夏休みに頑張ったくらいで、特に自主勉強はせず、テスト期間のみテスト用の勉強をしていました。4年生になるまではハンドボール部に所属していたので、テスト期間以外は部活して、学校の宿題をして、ゲームして、寮の友達と遊んで、みたいな感じでした。いわゆる普通の高校生ですね。


【3年の春休み】

ニュージーランドのオークランドへ2週間の語学研修に行きました。土日以外は毎日午前中に語学学校に通い、昼から友達と観光し、夜はステイ先に帰ってホストファミリーと談笑する、という非常に充実した2週間でした。もう一度NZに行きたいくらい好きになりました。その頃にはTOEIC800点超えていましたが、TOEICの点数が取れることと英語でコミュニケーションが取れることは直接結びつかないことを痛感しました。英語で話す能力をもっと向上させたいと思う良いきっかけになったと思います。


【4年前期】

東大に行くぞー!という意識がとても高かった時期です。まだ機械情報に編入したいと思っていたので、物理はまったくせず、数学と英語を勉強していました(と言っても、TOEICも取れていたので英語には自信があり、数学をメインにやっていました)。

【英語】
ドラゴン・イングリッシュ基本英文100
数学の勉強の合間にパラパラと読んでいた程度ですが、いい例文が効率よく学べると思います。

【数学】
スバラシク実力がつくと評判の微分方程式キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!
これ1冊やれば東大で出題される微分方程式はだいたい解けるようになると思います。僕は幸運なことに、3年の授業で微分方程式を教えてくれた先生がとても分かりやすく、4年になった時点で東大の微分方程式の問題はだいたい解けていました。ロンスキー行列を使う解き方など特殊な方法を覚えただけで受験は乗り越えることができました。
編入数学過去問特訓―入試問題による徹底演習
「徹底研究」、「徹底演習」と並ぶ三大編入数学対策問題集。三大の中では一番難易度が高く、C問題にはやりがいのある問題が多いと思います。個人的には、1章のC問題がかなり難しいと思いました。4年の前期にだいたい解いて(後期にも少しやった)、5年になってから解き直しました。当たり前ですが、解き直しは時間をあけてからやりましょう。
複素関数入門
複素関数の知識を一通り学ぶことができますが、演習問題の解答が詳しく書かれていないので、初学者には厳しいかもしれません。実際に僕もすべての問題を解かずにやめてしまいました。幸運なことに、これまた分かりやすい先生(微分方程式の先生とは別)に複素関数を習っていて、その授業内容と宿題の演習問題のほうが役に立ちました。


【4年夏休み】

夏休みは友達2人と3人でアパートを借りて2ヶ月間のルームシェアをしていました。バイトをしながら受験勉強をすることが目的でしたが、友達が持ってきてくれた漫画を読んだり、ご飯を作ったりと色々忙しくてあまり勉強できませんでした。やっぱり友達と遊ぶのは楽しいですね。
電験3種を取ろうと思い、資格の勉強もしていました。試験が9月にあり、残念ながら法規だけ取り逃してしまいました。 また、「高専英語プレゼンテーションコンテスト」に参加するにあたり、プレゼンの内容やスライドの構成を考えることに時間を割きました。高専の近くにアパートを借りていたので、先生にプレゼン内容などを相談しに行ったりしていました

【数学】
ベクトル・行列・行列式 徹底演習
これをやれば東大の線形代数は余裕だと言われています。東大で出題される線形代数の問題は比較的簡単だと思うので、この本をやって過去問特訓などで演習するだけで十分だと思います。


【4年後期開始〜冬休み前】

夏休みが明けてからはほぼ毎日、放課後から夜6時半くらいまでプレコンに向けたプレゼン練習をしていました。毎日ネイティブの先生と練習し、スライドの構成についてなどを相談しているうちに、結構英語を自然に話せるようになっていったと思います。「ペラペラ」とまではいきませんが、「ペ」くらいにはなれたと思います。練習の成果もあり、近畿大会で優勝することができ、冬休み明けに行われる全国大会への切符を手にすることができました。
毎日のプレゼン練習で疲れていましたが、受験勉強は継続するようにしていました

【英語】
英文表現力を豊かにする例解和文英訳教本 自由英作文編
様々なトピックについて、自由英作文の例解が載っています。どのようにロジックを運べば説得力のある英文になるかが学べる1冊だと思います。しかし、自由英作文は、自分で考えて、自分の使える言葉で、実際に手を動かして書くのが最も大切なので、これで書き方を学んだあとは、過去問などで練習する必要があります。その際には、先生に添削を頼みましょう自分では自分のエラーに気づかないものです。

【数学】
細野真宏の確率が本当によくわかる本 (細野真宏の数学が よくわかる本)
東大受験生に限らず編入受験生はみんなやっているであろう有名な本。やっておいて間違いないと思います。坂田アキラの確率の参考書も有名なので、友達に借りて読んでみましたが、初歩的すぎてためになりませんでした。
確率・統計 (理工系の数学入門コース 7)
東大はときどき確率密度関数などを出題しているので、大学範囲の確率もやっておくべきです。
『過去問特訓』の残り


【4年冬休み】

2週間という短い期間でしたが、とても暇だったので毎日テレビを見ながら勉強していました。テレビを見ながら勉強して身につくかどうかは人によると思います。僕は、テレビはいけますが、音楽をイヤホンで聞きながらだと勉強できないタイプのポケモンです。
後述のKAKEHASHIプロジェクトで行うプレゼンの内容をチームで考えたりもしていました。

【英語】
ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式
倒置や挿入といった高専で習わなかった特殊(?)な文法を使用した文がたくさん載っていて、新しく知ることが多い1冊でした。和訳の方法を解説していて、そこもためになりました。薄い本で気軽にできるのでおすすめです。
大学入試最難関大への英作文―書き方のストラテジー
難関と言われている大学の入試問題を取り上げ、例解とその解説が載っている本です。読んでいるだけで、自分で実際に書いていないので英作文の練習にはならなかったように思います。

【数学】
細野真宏の確率の総合問題の残りを解きました。


【4年冬休み明け〜春休み前】

冬休み明けにあったプレコン全国大会で惨敗しました。1〜3位への入賞はおろか、審査員賞みたいな賞ももらえませんでした。先生方にも絶対に優勝できると言われていましたし、僕自身もその自信があったので、終わったあとはかなり落ち込みました。どのくらい落ち込んだかというと、春休みに入るまで本当にまったく受験勉強ができないくらい落ち込みました。学校が終わると帰ってゲームしてYouTube見るみたいなニート生活をしていました。今でもこの時期はもったいなかったと思いますが、この時期があったからこそ5年生になってから頑張れたのかな、とも思います。


【4→5年の春休み】

国際交流基金が、北米地域との青少年交流の一環として実施している「KAKEHASHIプロジェクト」というプロジェクトのメンバーに選ばれました。約2週間アメリカに渡り、現地の学生と交流したり、企業を訪問してプレゼンを行う、という活動内容で、ロス、サンフランシスコ、ボストンの各大学・企業を訪れました。今までにないくらい充実した毎日でした。このプロジェクトで、一緒に参加していた27年度編入のあさ氏sheng氏に出会いました。彼らに影響を受け、冬休み明けの落ち込みが嘘のように消え、春休み明けからは驚くくらいのやる気に満ち溢れ、狂ったように勉強しました。 プロジェクトが終了したあとの春休み後半は日本にいましたが、参考書などをすべて寮にほったらかしたまま実家に戻っていたので、勉強できませんでした笑


【5年4月〜5月】

ご飯、風呂、トイレ、就寝以外は常に机に向かって勉強していました。この頃までに物理をまったくやっていなかったので、急いで問題を解きつつ思い出していきました。物理の授業はしっかり理解しながらここまで来ていたので、思っていたより早く身についたと思います。時間の関係もあり、量子力学は捨てようと思いました。

【英語】
灘高キムタツの東大英語リスニング (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
本番ではリスニングがとても簡単だったので、この本のおかげで点が取れたかわかりませんが、やっておいて間違いないと思います。
システム英単語 Ver.2
これは4年の前期からボチボチ続けていましたが、すべてをちゃんと覚え切ったのはこの時期になってからです。DUOやターゲットなど、単語帳はいろいろありますが、どれも一緒だと思います。どれか1つをちゃんとやりきれば。
東京大学教養英語読本I
かなり難解な長文がたくさん載っています。やることがなくなってやってみましたが、難しくて力になったかどうかは分かりません。東京大学の英語の授業で使用されている教科書なので、受かってからも使えるし、「俺、東大生と同じ教科書で勉強してるぜ!」というモチベーションにはなったかもしれません(結構大事?)。

【数学】
編入数学過去問特訓―入試問題による徹底演習 』、『細野真宏の確率が本当によくわかる本 (細野真宏の数学が よくわかる本) 』、『ベクトル・行列・行列式 徹底演習 』の解き直し。

【物理】
演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))
結構難しいと思います。東大で出題されたことのある問題の類題も載っていました。
電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)
大学範囲の定番問題が網羅されていて、やっておいて間違いないと思います。しかし、問題が定番すぎて、この本の問題が解けるだけでは東大のひねった問題には対応できないと思います。過去問はしっかり解いて臨みましょう。
熱・統計力学演習 (理工基礎物理学演習ライブラリ (4))
熱のところだけ解きました。上の2冊と同じで、大学範囲の定番問題が網羅されています。結局、熱力学はマスターできた気がしないので、なんとも言えないんですけどね。
名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ) 』、『名問の森物理 (電磁気・熱・原子) (河合塾SERIES)
この本は、大学受験をする高校生用の本で、名門大学の過去問(一部改編)を集めています。高校生は専門知識が少なく、難しい問題を作ろうと思ったら問題設定を難解にするしかなく、かなりひねくれた問題が多いと思うので、柔軟に対応する必要のある東大の物理にはちょうどいい対策になると思います。と、褒めてばっかりですが、高校生用なので微積分をまったく使っていません。慣性モーメントも出てきません。なので、受験直前までこの本をやってしまうと、微積を使って解いていく大学生の勘みたいなものが鈍ってしまう気がします。まず最初に手を出すといい問題集かも。


【5年6月】

【数学】
過去問をもっていた分すべて解き(10〜12年分ほど)、先生に添削してもらいました。最初の方はギリギリ6割届くか届かないかを彷徨っていましたが、何度か添削してもらううちに感触がつかめてきたのか、7割は安定して超えるようになりました。過去問は絶対に解くべきだと思います。

【英語】
数学と同じく、過去問を解いて(8、9年分ほど)、先生に添削してもらいました。すべて合格点を超えていると言っていただきました。

【物理】
残念ながら物理を添削してくれる先生がいなかったので、自分で解いてみて分からない問題を物理の先生に聞きに行っていました。また、友達が一関高専の東大志望の人と過去問の解答を共有していたので、それに参加させてもらいました。分からない問題などをLINEで議論していたのですが、この意見交換は非常に有意義でした。


【試験直前2週間ほど】

過去問も解ききり、問題集の解き直しもやり終え、本当にやることがなくなったので、友達と放課後に夜7時くらいまでテニスしたり卓球したりして遊ぶという毎日が続きました。疲れて帰ったあとは英単語テストを自分でするくらいで、ほとんど勉強していませんでした。もし落ちていたら、この時期のせいにしていたかもしれません笑

【英語】
工業英語ハンドブック―工業英検 基礎例文・単語集
授業中にパラパラ読んでいた程度で、役に立ったかどうかは分かりません。

【物理】
YouTubeにあがっている高校範囲の量子力学の講義動画を見ていました。ぼーっと見ていただけで演習問題を解いたりはまったくしていないので、もし本番で量子力学が出題されていたら、いよいよやばかったと思います。


【試験】

東大まで徒歩1分の「フォーレスト本郷」というホテルに泊まりました。とても快適なホテルでした。前日にテレビで木村拓哉主演の「HERO」の映画がやっていて、10時就寝予定が12時就寝になってしまい、翌朝は結構眠たかったです。試験が始まる前はかなり緊張しました。手汗がすごかったです。

【英語】
1. 17〜18世紀の科学の発展についてのリスニング。記号選択問題5問のみ。かなり簡単だったので、合格者はみんな満点だと思います。
2. 「機械は人間より優位にたてるか」というテーマに関する論考の部分和訳。順序だてられた複雑な作業は機械のほうが得意だが、機械は人間のようなユニークな発想はできない。どちらかが優位かは"優位性"の定義による。というようなありきたりな内容。
3. Power Pointを使ったプレゼンで注意するべき点(「文字は見えやすくしろ」など)の和文英訳。容易に感じたので、プレコンの練習でネイティブの先生とスライド構成について話していた経験が活きたかもしれません。
4. 新しいアンモニア製造方法に関する長文読解。簡単でした。日本語2,3行で説明せよ、という問題が多かったです。
5. 1列に並んだ5つの家の色、住人の名前、職業、ペットを与えられた事実から当てる論理パズル。後で調べたら、アインシュタインが考え、世界の98%の人が解答できないと言った「Whose fish?」という論理パズルの簡単ver.でした。パズルは解けましたが、時間が足りなくて、英語による根拠の説明が甘くなってしまいました。 全体の手応えは8〜9割でしょうか。

【数学】
1. 基本的な定数係数微分方程式、オイラーの微分方程式、1階連立微分方程式。すべてとても簡単な問題ばかりで、全部解けました。
2. 表が出る確率pのコインを5回投げるとき、表3裏2となる確率を求め、それが最大となるpを求める。また、その確率を1/2とするpは3/5<p<2/3を満たすことの証明。とても簡単で、すべて解けました。
3. (1)sinz=10を解け。→解けた。
(2)i^iと3^iの実部と虚部を求めよ。→できたと思ったが変なミスにあとで気付いた。
(3)積分値が径路による積分の値をすべて求める問題。→解けた。
(4)ある複素関数を2種類の範囲でローラン展開せよ。→1つできたが、もう1つは係数がうまくまとめられなかった。
(5)実積分への応用。→基本的な問題だったが、径路の取り方を間違えて積分値が0になってしまった。時間がなかったのでそのまま突っ切った。
4. 誘導を経て六面体の体積の公式を求める問題と3次元空間の三角形をある平面に正射影したときの面積などを求める問題。→外積を間違えるなどのケアレスミスはあったが、だいたい解けた。
5. 互いに異なる固有値が3つ与えられた3次正方行列Aに関して、
(1)固有多項式を求めよ。
(2)A^3、A^4をA^2とAとIの線形和で表せ。
(3)A^n=a_nA^2+b_nA+c_nIとしたとき、a_n、b_n、c_nの漸化式を求めよ。
→(2)でケーリー・ハミルトンの定理の2次の場合を使ってしまったこと以外は解けたと思います。ケーリー・ハミルトンの定理を間違ったせいか、最後のほうに計算が合わなくなったので、やり方を日本語で示して終わりました。プロセスを多めに見てくれるなら高い点数がもらえるかもと思いました。 全体の出来としては、厳しく自己採点して6〜7割といったところでしょうか。

【物理】
1. 走っている自転車に働く力に関する問題。前輪・後輪それぞれにかかる抗力を求めたり、前輪・後輪それぞれのみにブレーキをかけたときにかかる摩擦を求めたり、ブレーキをかけたときにスリップし始める限界の加速度を求めたり、前輪にブレーキをかけたときに後輪が浮く加速度を求めたりする問題。→小問3/6解けた。
2. 上下に置かれたコンデンサの極板間にバネがついていて、下の極板は固定され、上の極板を手で支えることのできる系に関する問題。電荷が一定なら電場も一定ということを知っていたらスムーズに解ける問題。→7〜8割は解けた。
3. 水槽の底に穴があいていて、そこから流出する水の速度、その穴にかかる圧力、水槽内の水の水面の速度、水面にかかる圧力などの関係を求める問題。→小問が7つあって、最初の3問ほど解けた。

全体の出来は5割くらいだと思います。正直、落ちたと思いました。物理は4月から急いで勉強して、過去問を解けるレベルまで追いつくことが出来ていたので、とても悔しかったです。3問目が流体力学のような問題だったので、これは今年から物理受験が必要になった機械科のための問題で、他の学科は配点が少ない、などという噂がたっていましたが、それでも6割は届かないかも…というような感触でした。

【面接】
1次落ちたなーと思いながらも、望みは捨てられず、次の学校に気持ちを切り替えることができなかったので、発表までは何事も手につきませんでした。無事1次を突破できたときはここ数年で一番嬉しかったです。と同時に、18人も受かっていることに驚き、「これはまた英語面接で4,5人落とされるやつや」と思い、想定した質問に対する回答をすべて英語で用意しました。

面接前日は27年度編入のあさ氏にめっちゃおいしいトンカツ定食をおごってもらい、あさ氏の家に泊めてもらいました。入学してからのことなど色々聞かせていただき、寝るまで話し相手になってくれて、ホテルよりも快適でした笑

万全の準備をして挑んだ面接ですが、まさかの日本語だけの面接で、終始なごやかな雰囲気でした。面接官は8〜10人程度でした。10時半から始まった面接で、僕は15時くらいだったので疲れていらっしゃったのか、1人寝ていました笑以下、聞かれた質問です。

・台風大丈夫だった?
・志望理由
・卒研の内容
・KAKEHASHIプロジェクトでの活動内容
・高専での専門科目の授業で一番興味深かったもの
・インターン行った?
・第2志望の選択理由
・卒業後、将来のビジョン
・プレコン、オークランド語学研修、KAKEHASHIプロジェクトといろいろ活動しているみたいだけど、他になにか活動していた?

面接がとても短く感じ、体感で5分ほどでした。想定した質問ばっかりだったので、アピールしたかったことはほとんど言えました。面接官の人たちはよく笑う人でとても話しやすい環境でした。将来はアメリカの大学院へ行って、アメリカの企業に就職したいという話をしたら、「じゃあ嫁さんはいつ見つけるの?アメリカで?」と笑いながら聞いてきたので、冗談が通じる人だなと思い、「お母さんもハーフの子供が見たいと言っていました。」と言ってみると、爆笑してくれました。面接が終わったあとは、建物の入口で昨年度編入のsheng氏が出迎えてくれて、話し相手になってくれました。僕は本当に良い先輩に恵まれていると思いました。


【試験結果】 

無事に2次試験も突破し、第1志望の電子・情報系に合格することができました。しかも、合格発表のあった7月24日は僕の誕生日でした!いろんな人にダブルで祝っていただきました。最高の20歳の誕生日でした。 成績開示もしているので、届いたらまた送ります。

後日送られてきました。

成績開示


【思ったこと】 

やはり、受験仲間を作ること、信頼できる先生を見つけることが一番大事だと思います。過去問を自分で解いてみただけでは自分の力を正確に知ることはできないと思うので、先生に添削をお願いできる環境がある人は大いに利用しましょう。先生は喜んで協力してくれると思います。合格の報告に伺ったときには一緒になって喜んでくれました。また、LINEで他高専の人と議論したこともとてもいい経験・刺激になりました。

そして、受験勉強を始めて改めて思ったのですが、やっぱり学校の授業はしっかり聞いておくべきです。担当の先生によって授業の善し悪しが変わるのは当たり前なので、いい先生なんていない!という方は別にいいのですが、僕みたいに信頼できる先生を見つけたときは、その人の授業をしっかり理解しておきましょう。もし忘れてしまっても、受験勉強を始めるとちゃんと思い出せるものです。そのおかげで数学・物理のいくつかの分野はとても楽になりました

一度は挫折しかけた受験勉強生活でしたが、友達や先生、親などの応援もあり、最後まで走り抜けることができました。心配、応援してくれた方々にはとても感謝しています。これから受験する後輩たち、がんばれ!!

小山太郎:
さーどうでした?
昨年合格のあさ氏、sheng氏と似た感じの体験談ですね。これで受かってるので、ある程度王道と言えるかもしれません。だからと言って同じ方法やっても、毎年進化していると思うので、それ以上の事を自分で考え行動しなければいけませんね。

はや氏は受かるべくして受かった気がしますね。凄いと思うのが、4年後期の部分。疲れていても受験勉強はしっかり日常に溶け込ませているという。自分ならここで段々やらなくなり、久々にやると「あぁ、あれなんだっけ?」状態になるんですよね。
この、毎日少しでもいいから継続するというのが一番難しい!いやー素晴らしいです、はい。

先生の良し悪しは人によって違うけど、見つからなかったら自分から探すということも必要だと思います。小山太郎も両親が数学・英語の先生になってくれ、幸運にも後半の親父は小山太郎より机に向かって予想問題など出してくれたので受かったのかなと。ただ、そうなってくれるまでは、わからない人の事がわかってないダメ教師だったが(笑)
話は脱線したが、勉強は自分一人でやってもいいけど、それより自分の周りに仲間(先生、一緒に同じゴールを目指す人など)を作ることのほうが遥かに良いと思いますね!
合格基準はわからないが、とあるボーダーだとすると、それを超えれば皆受かるはず。東大も優秀な人にはどんどん来てほしいはずなので、これから受験する高専生は昔のような20人超えを目指してお互い切磋琢磨していきましょう!


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