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こんどぅ氏(18年度合格)の東大生活体験談

さて、またまたやってくれました。こんどぅ氏。(こんどぅ氏の体験談はこちら
あんた、〜小山太郎流〜HPを乗っ取る気ですか(笑)

H21年度合格したRobo氏の体験談を見てなのか!?
はてまた、単に「高専生が東大受験しようと思うきっかけになれば」と思ってくれればと思ってか?

真相はおいといて、東大生活体験談を送ってくれました!!

実はこのページ。
もともとは「東大生活体験談」だったんだけど、こんどぅ氏のメールに「東大生活体験談」と書いてあり、思わず採用してしまったのでした。あぁ・・・こんどぅ氏にこのHPが染められてゆく・・(笑)

しっかし、彼はマジで優秀です。はい。
同じ編入組の中でも優秀なポジションに入っていると思うのだが。
いやはや、小山太郎も読んでから俺ももっとがんばらねば!と思ってしまいました。はい。

21年度合格のiemon氏の体験談を見たのか、件名は「you will win loto」とかになってるし(笑)
あんた。ツボを押さえすぎっすよ^^ 参った。

2008.08.14更新

生活体験談メニュー

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そのままスクロールしていってもOKです。

■ 2年春(サークルについて)
■ 2年夏学期
■ 2年冬学期
■ 3年夏学期、冬学期
■ 4年夏学期、冬学期
■ その他授業以外のこと
■ 最後に
■ 編集後記(追加)


2年春(サークルについて)

サークルに入りたい人は4月1日ぐらいから駒場キャンパスで行われる勧誘に行くべし!

4月になったらとにかく駒場キャンパスに行ってください。ありとあらゆるサークルが勧誘を行っています。信じられないほど勧誘されます。
サークルは授業の始まる4月中旬からでも全然入れますが、早めに行動したほうがいろいろなサークルを見て回れるし、なにより友達ができます。サークルなんて後で決めよ〜なんて考えていると、結局入りそびれてお昼は一人さみしく食事…なんてことになりかねません。

小山太郎割り込み
「そうなんっすよ・・。小山太郎は、そんなん知らんかったのでした・・・まさか授業が始まる前からこんなことが始まっているとは・・・。てか、本郷でも、小山太郎が声をかけられなかったのは、やっぱ学生っぽくなかったからだろうなぁ・・」(いらん割り込みだな)

※テニスサークル耳寄り情報
自分がテニスサークルに入っているので、テニスを大学に行ってやりたい!という方は参考にしてください。
東大にはそりゃもう星の数ほどテニサー(テニスサークルの略)があります。30以上?40以上?だったかな。その中には7大テニスサークルとよばれる、東大屈指の強豪サークルがあります。7つのうち、3つは東大のみ(男子、女子どちらも東大生オンリー)のサークル、4つはインカレ(男子は東大、女子は他大学)のサークルです。
7大と呼ばれる所以は、7大の持つテニスの実力にあります。みなさんは文武両道という言葉をご存じですか?まさに東大はその言葉通り、関東圏内にある私立・国立大学のテニスサークルの中で、一番強いのは東大だったりします。
なので、テニスをがっつりやりたい方は7大に入ることをお勧めします。 しかし、まぁどこの大学でもそうですが、強豪サークルに入るためにはセレク(セレクションの略)と呼ばれる試験をパスしなければなりません
このセレクは4月上旬の決まった日に行われるため、これを逃すと二度と7大には入れません。しかも、このセレクは基本的には東大一年生を対象としており、実質2年生である編入生はいれてくれません(幹部学年の問題とか、協定上の問題とかでほんと厳しいです)。

じゃあ俺は?…というと7大の一つに所属しています。高専大会地区大会で優勝できるくらいの実力があれば、きっとどこかのサークルが拾ってくれます。協定に引っかかるかもしれないのであまり詳しくはいえませんが、とにかく強豪テニスサークルに入りたい方はセレクを必ず受けて下さい!


2年夏学期

2年夏学期は、駒場で総合科目や基礎科目(外国語)をとることになります。  

例)必要単位
・総合科目:
 A〜D(文系科目)で8単位以上、EとF(理系科目)で8単位以上
 (A思想・芸術、B国際・地域、C社会・制度、D人間・環境、E物質・生命、F数理・情報)  
・英語:
 2単位  
・ドイツ語:
 4単位(人によっては3単位)

なお、これらの単位は卒業までに取得すればよいので、3年や4年生になってから取得しても大丈夫です。でも3年からは本郷キャンパスになるので、なるべく2年生のうちに取っておくのが賢明です。また、2年冬学期から学科別の専門科目が始まるので、冬学期に総合科目を取ろうとしてもかなり自由度が低下してしまうので要注意。 ということで、参考までに自分の時間割を晒します。

2年夏学期時間割(H18年)

 

政治経済学
C
  数理情報
F
適応行動論
D
ドイツ語初級
二外
科学哲学
A
  英語二列
ドイツ語一列B
二外
惑星地球科学
E
昼休み          
中級英語
B
現代教育論
C
  ドイツ語二列@
二外
英語二列
ドイツ語一列@
二外
   
  数理情報
F
核融合
E
 

ちなみに、授業を選ぶ際には小山さんも行っていたように「逆評定」なるものを購入すると安心です(特に第2外国語の単位取得的な意味で)。
小山さんの学年までは、1年生レベルのドイツ語のクラスでも、違う先生の授業をとることによって、おなじ授業内容で取得単位を2倍にすることが可能でしたが、自分の学年から禁止されました。よって、夏学期だけで単位をとろうとすると、2年生レベルのドイツ語の授業を取らなくてはなりません。

え?高専で少しは習ったから心配ないって?? 油断してるとこうなります

文中に出てくる単語がまったく分からないので、そのつど意味を調べていったら教科書が赤く染まりました^^
しかーし、第2外国語の必要単位が3単位の人はそんな心配はいりません。上の時間割を例にとると、
・1年生レベルのドイツ語:
 ドイツ語一列@、二列@(これは必ずペア)で2単位
・自己紹介から始まるドイツ語初級会話:
 ドイツ語初級で1単位 だけをとることで、簡単に3単位は取得できます。

なので、東大に編入したい人は高専でドイツ語(もしくはフランス語やその他)をなるべく多く取得することをお勧めします(選択科目でドイツ語とるとかね)。


2年冬学期

冬学期からはいよいよ専門科目が始まります。普通の東大2年生は夏休みの間で「進振り」という制度の下に進学先の学部、学科が決まるため、冬学期からの授業は基本的に同じ学科の人(つまり4年までのクラスメイト)と受けることになります。
友達をさっさと作るべし!!!

授業は基本的に駒場ですが、週一で本郷に行く学科もあります。自分は金曜日が本郷で授業でした。

2年冬学期時間割(H18年)

 

  構造の力学 社会基盤史 マクロ経済
(他学部)
基礎流体学
社会基盤学序論     国際プロジェクト序論
昼休み          
河川・海岸計画   基礎数学   国際プロジェクトの実践
基礎情報学   基盤技術設計論   導入プロジェクト
  社会と技術戦略  

グレーは自分の学科の専門科目、赤色のマクロ経済は木曜に専門科目がなかったので興味でとりました。夏学期で総合科目や外国語の単位を取り終ってない人は、空いているコマに授業を入れる感じになります。


3年夏学期、冬学期

3年夏学期からは、ようやく普通の東大生と同じ3年生になります(学生証がオレンジなのになんで駒場の授業受けてるの!まさか駒場返し?ダサーイ!!なんて目でみられなくなります)

ここからは時間割も学科ごとに非常に異なってくるので、時間割は割愛〜。3年生のうちに卒業までに必要な単位数(卒研以外)を全部取っておくと、4年のときに非常に楽になります。自分は3年のうちに単位を取り終えたので、4年は全く授業をとらなくても余裕で卒業できます。


4年夏学期、冬学期

授業ナシ。卒研のみ。ニート。


その他授業以外のこと

・テニスサークル  
これは前述した通り4月上旬にあるセレクをパスし、7大のひとつのインカレサークルに所属して活動しています。7大に入るといいことの一つは、大学内のコートで練習できるということです。もちろん、他のテニサーでも練習できますが、週1回1時間半とかだったりします。活動時間は、駒場キャンパスで火、土、日の午前に男子のみで練習と、月、水、木の午後に女子大との合同練習があります。また、テニサーにも駒場系と本郷系があって、3年生になると本郷系テニサーにはいることもできます(駒場系とのかけもち可能)。

・夏季海外インターン  
これは自分の学科が提供しているプログラムの一つで、夏休みの間海外の大学に行って勉強できるというものです。自分は3年生の夏休みに1ヶ月半ほど、イギリスのケンブリッジ大学に行ってきました。(渡航費は学科が負担してくれる!)

ケンブリッジ大学は英語圏で2番目に古い大学で、ニュートンやマクスウェルなど物理学や数学、経済学の世界で活躍する様々な人を輩出している大学です。あの有名なリンゴの木もあります。ケンブリッジは日本とはまったくの別世界で、例えるなら映画「ハリーポッター」にでてくるような場所です。ちなみに上の写真2枚とも学生寮です。ケンブリッジ滞在中に、ついでにスイス・フランス・イタリアにも一人旅してきました。

・インドネシア視察  
3年冬学期のある授業で、日本の資金・技術協力によるインドネシアでのインフラ整備事業を題材にしたグループワークを行いました。授業が進むにつれ、「日本であれこれ考えるだけじゃなく、実際に現地にいって自分の目で物事を見ることが大切だ」という流れになり、教授他数名と共ににほんとうにインドネシアまで行きました。
インドネシアでは首都ジャカルタの行政機関や、大学、企業などに訪問し、インタビューやディスカッションを行いながら、インフラ整備事業の問題点や課題などを抽出するとともに、貧困層と富裕層の格差拡大や交通渋滞による深刻な大気汚染などを体感してきました。

・国際学生交流  
今年の夏は、参加している日本・韓国・台湾の学生交流プログラムの関係で、8月中旬から韓国に1週間行ってきます(しかもタダで!)。

・企業とのワークショップ  
とある新聞で最近プレスリリースされましたが、今現在とある企業と東大とで国際間比較に関するプロジェクトを行っています。その調査のため、10月にスウェーデンに行けることに!(しかもタダで!)

・その他にも…  
まだ公にできないようなプロジェクトも行っており、いろんな業界のトップランナーや企業の社長などに会いにいったりしています。


最後に

とまぁざっと書きましたが、ここで自分が一番言いたいことは、

東大に入ったらなんでもできる

ということですね。
なんといっても日本の最高学府。東京大学の持つ力のおかげで、やる気さえあればほんとになんでもできます。


編集後記

小山太郎:
さて、確認メールにまたまた追加となるべきメッセージが載っていましたので。
しっかし、こんどぅ氏がこんなに熱い人とは思っていなかった。でも、この熱い想いってすっごく大事で、それをはっきり言える人って実はなかなかいない。
勝手に載せたいと思ったので、載せてしまいます(確認は後でっと^^)

こんどぅ氏:
自分がこうして体験談を書こうと思った一番の理由は、 「高専生が社会で、日本で、世界でもっと活躍して欲しい!」 という思いからです。

そして、その一番の近道は、 「世界トップレベルの大学へ行く」 ことであると思っています。 小山氏も一度くらい、 「東大なんて日本ではトップだけど、世界の大学と比べたら大したことないんじゃないの?」 という話を耳にしたことがあると思いますが、実際はどう感じましたか?本当にそうだと思いますか?

小山太郎:
うーん。実際どうなんだろうか・・・個人的には、社会のほうが数段進んでいる感があったってことかなぁ!?っと、生ぬるい生活をしていたのに言うことだけは言う小山太郎・・・。人間のタイプにもよると思うが、小山太郎のような人間は基本、楽する型なので社会にいたほうが合ってるとも思ったっすね。
ただ、東大の空気は楽しちゃダメ的な感覚にさせてくれるし、刺激の強い人ともたくさん出会え、すごくいい時間だったことは確か。今でも、強烈な刺激をくれた人とは仲よくやってます。
こういう人と会うのは、社会でもなかなか難しいっすね。

こんどぅ氏:
アメリカ系の雑誌(NEWSWEEKやTIMES等)に、 MITやハーバードといった大学が世界トップ大学として書かれているランキングが載っていることは事実です。 しかし、それは、「そうなるようにランキングを作っている」からであって、 必然的に、あるいは恣意的に作られている感が否めません。
ランキング作成会社がいちいち日本の大学情報を正確に調べ上げていると思いますか? とある私立大学は、ランキングを上げるためにわざわざ有利な情報をこちらから提供し、その結果大幅にランキングが上昇した。 という話もあるくらいです。

小山太郎:
確かに、去年のカンブリア宮殿での小宮山総長もそのような感じで言っていたけど。
でも、それでも本当に誰もが認めるトップなら、恣意的に作ろうがトップになるわけで。
そして、そのような情報があるからなのか?東大は、他のトップレベルの大学に比べて、アジア圏が多く、西欧からというのはほとんど見たことがない・・・。

工学系について言えば、中国からの留学生が言ってた言葉が印象的でした。
中国にも確かに有名な大学はあるが、東大に来たのは工学で教える教授がすごいのはやっぱり日本。だから来た。と。

トップレベルな分野はトップレベルだが、全体としてはまだかな?と思うのでした。しかし、10位くらいになってもいいと思うが・・・。

こんどぅ氏:
とにかく、 東大はまぎれもなく世界トップレベルの大学であって、 そういう「場」で自分を試すことが、将来の自分の可能性を広げ、さらには世の中で活躍する人材へと 成長をとげるための一番の道なのだと自分は信じています。
ただ、必ずしも東大だけが全てではないということを書いておきます。 特に工学の分野では、「工学の細分化・複雑化」が進み、大学ごとに得意とする研究が異なるため、 東大がなんでも一番!ということは絶対にありえません。

「東大生活体験談」は、
自分が東大に来てどうだったの?何やってるの?
ということを、編入試験に合格した人、東大に編入したいと思っている高専生たちに伝えることで、 後輩たちの勉強へのモチベーションが少しでも高まればいいなと思っています。

高専生が大学で活躍することを願っています!!!

2008.08.15

 

 


〜小山 太郎流〜