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二三郎氏(23年度合格)の東大生活体験談

今年度から編入した、二三郎氏から編入してからの1年間を振り返っていただきました!
二三郎氏の体験談はこちら。

高専生にとって、東大生活って実際どうなの!?
工学部なのに、高校から入った東大生と同じ教養課程受けるって何!?
受かってみたはいいけど、どうすればいいの?

なんてのを、今回はマニュアルっぽく二三郎氏が編集してくれました。
これ見てイメージ沸かせましょう!

2012.03.11更新

生活体験談メニュー

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■ 東大について
■ 授業について
■ サークルについて
■ バイトについて
■ 学費・奨学金について
■ 住居について
■ 学生生活について
■ 編集後記(追加)


東大について

(1)教養課程について
東京大学に高等学校から入学した人たちは始めの2年間を教養学部の学生として過ごします。入学時に決まっているのは「科類」、つまりおおよその進学先だけで、2年生の後期まで進学先の学部は決まっていません。2年生の夏に行われる「進振り」で、はじめて進学先の学部・学科が決まるのです。
高専編入生は例外で、入学時から工学部生になります。これは、編入という制度を管轄しているのが大学本部ではなく工学部の部局だからです。
ただし、編入生も始めの1年間は教養学部で学ぶことになります。つまり、高専卒業生は他大学のように3年ではなく2年に編入することになるのです。ここが他の大学と異なる所なのですが、東京大学では専門課程の基礎科目が教養課程第4学期から始まること、および卒業要件を満たす教養科目の単位を取得するのにどうがんばっても1年余分にかかること、などを理由に2年次編入を実施しているようです。ただし、所属はあくまでも工学部なので、「他学部履修」という制度を活用する形になります。

(2)キャンパスについて
東京大学といえば安田講堂や東大病院のある本郷キャンパスが有名ですが、教養課程の学生は主に駒場キャンパスで勉強することになります。編入生も1年目は同様です。
駒場キャンパスは京王井の頭線で渋谷駅から2駅目の駒場東大前駅から徒歩すぐの所にあります。渋谷にも、下北沢にも近くて便利です。

(3)学内施設について
(3.1)図書館について
駒場には駒場図書館が、本郷には総合図書館と各学科図書館があります。どちらも静かできれいで勉強にはうってつけの環境なので、ぜひ活用しましょう。

(3.2)ECCSについて
Educational Campuswide Computing Systemの略です。年度始めに講習会があり、それに参加しないとアカウントをもらえません。入学手続の時にもらった案内を参照してください。授業や課題で必ず使うので、早めにアカウントをもらっておきましょう。

(3.3)生協について
生協に加入しなくても買い物はできますが、加入しておくと書籍が10%引きになります。

(4)各種窓口について
全般:工学部事務局(本郷
成績等:学科事務室(本郷
学費・奨学金・寮:本部奨学厚生課(本郷
履修:教養学部教務課(駒場)


授業について

(1)授業形態について
(1.1)受講形態について
教養学部の学生は、前期の必修科目と語学科目については第2外国語の選択言語ごとに分けられたクラス単位で、その他の科目は個人で受講します。編入生にはクラスがないので、どちらも個人で受講することになります。
後期になると進学先が決定するので基本的に学科ごとの授業となります。

(1.2)成績について
優3割規定」というものがあって、優が来るのは上位3割に限られます。ただし、人数10人以下のクラスでは例外が認められています。

(2)履修について
(2.1)履修登録について
履修登録はガイダンスのときにもらった用紙で、教務課に直接申請します。もしも登録を変更したいときは、変更期間があるのでその時期に登録と同様に教務課で行います。

(2.2)シラバス、逆評定について
履修登録は教科のカタログである「シラバス」と、恒河砂というサークルが発行している口コミ誌「逆評定」を参考に行います。もちろん、気になる科目をいくつか見てから登録、ということもできます。

(3)前期科目について
(3.1)語学科目
英語、および第2外国語の単位を取得しないといけません
英語は「英語T」という全学共通の科目ともう1科目、「英語二列」という科目群から自分で選んで履修することになります。英語Tは普通のコースとEnglishOnly コース、リスニング重視コースがありますが、English Only もそんなに難しくないのでぜひチャレンジしてみてください。テキストは「OnCampus」という東大出版会の本ですが、一般の書店でも売っているので購入して予習していても良いでしょう。もう1科目、これは自分で選ぶのですが、英語二列は洋書講読など自分に合うものを適当に見繕って履修しましょう。
第2外国語はドイツ語、フランス語、イタリア語、中国語、韓国語などがありますが、高専で履修していなかった言語でも履修可能です。週に4時間、計8単位取らなくてはなりません。内2単位は一列、二列の同一クラスの授業にお邪魔させてもらって履修します。
周りはみんな同じクラスなのに、自分だけ編入生なのでかなり精神的に辛いです。おそらく周りからは留年生と思われることでしょう。なお、できるだけ理系クラスの授業を取りましょう。文系クラスだと難しすぎてついていけなくなる恐れがあります。
残り2科目は文系学生向けに開講されている演習の授業から、簡単なものを選んで履修することになります。おすすめはドイツ語のE・ヘルメル先生の授業です。優しい先生で、真面目にやっていればきちんと評価してくれました。

(3.2)必修科目
生命科学」という科目のみが必修科目になります。おすすめは石浦先生の授業です。普通に勉強していれば優がきました。

小山太郎割り込み
石浦先生は、強烈だったので覚えてるなぁ。この人自分のハゲもネタとして使ったりと、とにかく授業が面白かった。

(3.3)総合科目
分野ごとにいくつかずつ、自分の興味のある科目を選択して履修します。理系科目では数学系なら高専ではあまりやらない数学、たとえば線形代数や多変数関数の微積分、イプシロン‐デルタ論法などを、物理系なら解析力学を履修しておくと後々便利でしょう。

(3.4)主題科目
軽いゼミ気分の授業です。研究室に入れてもらえたり、発展的な内容を教えてくれたりするので自分の興味のある所を選んで履修しましよう。

(4)後期科目について
学科ごとに決まった科目を黙々と受講します。先輩や有志が作った「シケプリ」を活用して、テストを乗り越えましょう。ただし、シケプリに頼ってばかりではいけません。出来れば積極的に予習・復習して実力をつけましょう。後期科目は専門の入り口なので、ここで実力をつけないと後々困るそうです。

(5)U-task web について
教務関係の手続はほとんど全てU-taskで行います。ただし、履修登録は教務課に紙で申請します。


サークルについて

入ってませんでした・・・


学費・奨学金について

(1)入学金
よほどのことがない限り28万2千円払わないといけません。

(2)授業料
年額53万5800円。家計収入が400万円以下の家庭は成績要件さえ満たしていれば全学免除になりますし、そうでなくても半額免除になることがあります。なお、初年度の成績要件は合格を以って可とする規定なので、ぜひ応募しましょう。窓口は奨学厚生課、締め切りは年度始めの4月ごろです。

(3)奨学金について
日本学生支援機構の奨学金(無利子:月5万1千円、有利子:月3万円ないし12万円)があります。他に公益法人の奨学金がありますが、枠が少ないのあまり期待しないほうが良いでしょう。窓口はともに奨学厚生課です。


住居について

東大生の住居には次の3形態があります。
(1)自宅通学
都内の人はたいてい自宅から通学しています。交通費・時間がかかる場合がありますが、最も安上がりです。

(2)下宿
東大生は日本全国から東京大学にやってくるので、たいていの人はアパート等に下宿しています。大半は井の頭線の駒場東大前以北に住んでいるようですが、家賃の相場は7万円前後、最も安くて5万4千円(新代田)でした。

(3)寮
教養学部生は三鷹寮を申請できますが、編入生は所属の都合で申請できません。その代わり、普通なら3年生以上の学生しか申請できない豊島国際学生宿舎を申請できます。申請期間は入寮年度の前年度の2月なので、早めにHP(http://www.u-tokyo.ac.jp/index/h04_j.html)を確認して自分で申請しましょう。


学生生活について

大学生になったからには勉強あるのみ。バイトもサークルもやらずにひたすら勉強していました。
(1)平日
7時20分 起床。朝食。登校
9時00分 午前授業開始
12時10分 昼休み
13時00分 午後授業開始
17時50分 授業終了。夕食
18時30分 図書館で勉強
20時50分 図書館で新聞
21時20分 帰宅
23時00分 就眠

(2)休日
8時00分 起床
10時00分 図書館で勉強
12時00分 昼食
12時30分 図書館で勉強
19時00分 帰宅。夕食
20時00分 読書・本屋等
23時00分 就眠

(3)長期休暇
帰省していました。学科専門科目の予習をしたり、洋書を読んだりする毎日。


編集後記

小山太郎:
ストイックやね。勉強あるのみって凄いなおい・・・
しかも、休日も図書館、そして生活サイクルが全然乱れていないってか!
いやいや、勉強もいいが人と繋がるというのも大事だぞ。
普段接することがないような学部には、違った視点を持った人もいるし、中には刺激を受ける人もいるだろうから、是非そういう人見つけてみて!

っと話を戻して。
小山太郎は、出身高専で東大編入した人がいなかったこともあり、最初何していいかわからず、サークル逃したり(まぁ入ったのが29とかだから勧誘されなかったかもしれんが(笑))、手続きなどの仕組みがわからんかったりと、チャンスを逃した感もありますね。

こういう情報ってのは、多いほうが良いっすね。
特に学内施設なんかは、俺ほとんど活用してなかったのかもしれん(泣)

しっかし、懐かしいね。駒場。半年くらいだったけど「これぞキャンパスライフ」って感じたもんなぁ。まわり見ててホントそう思った。
本郷行ってからはあんまりそう思わんかったけど。なんだろうねぇ。駒場は高校出たての大学生が多数だったからかなぁ。
いやーー懐かしい。

 

 


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