高専生活5年間、絶対東大に受かる!という気持ちで勉強してきましたが、甘いところはたくさんあったように思います。
数学に関しては独学しないといけない範囲に翻弄されすぎて演習不足が顕著だったことも失敗の原因だと思いました。独学は学習と演習のバランス配分にはかなり気を配る必要があると思います。独学がメインになると自分が面白いと思うものばかりやったりつまらないものは適当にしたりしてこの辺のバランスは急激に難しくなります(周囲に比較対象が少ないことも要因です)。なので、授業がある人はそれを大切にしましょう。独学する人は細心の注意を払いましょう。
物理に関しては、自分が完全に納得していないものはいくら演習を積んでもなかなか実力がつかないことを痛感しました。ちょっとした公式や法則でもどういった理屈と状況の下で成り立っているのか完全に理解してから演習を積むべきでした。本質を理解しないまま反射条件的に公式を当てはめるだけのような付け焼刃的な演習を繰り返した部分があったのも私の失敗の一つでした。
英語に関しては発音と音読の重要さに気がつくまではかなり無駄な学習を繰り返していました。その後、今度は「文法を知っている状態」から「英文を解釈して読む」という段階に至るまでにもかなり無駄がありました。あと、英検の2次試験の面接のために先生とスピーキングの練習をしたのがリスニング力と読解力の改善につながったことがありました。英語はスピーキングがリスニングに繋がったりリスニングが読解力に繋がったりするので、好き嫌いせず早い段階から4技能すべてやるのが良いと思いました。
私は昔から焦りっぽいところがありミスすることが多く、それによってテストも100点を逃したり資格試験をあと一歩で落としたりというような経験を何度もしていました。東大本番でもそうなると思ったので事前にいくらか対策をしていたつもりでしたが失敗してしまったようです。
東大受験直後に見つけた当日の対策として、「本番は自分を褒める」というものがあります。試験勉強中なら「こんなの解けなきゃ、理解できなきゃ受かるわけがない」「他の受験生はこれぐらい当然できている」くらいは常に考え、自分が出来る、解けるものは他の人も出来るものだと考えて然るべきですが、本番は自分をほめながら解くと良いです。苦しくなってくると自分をほめるのが難しくなりますが、些細なことからほめてください。そうすることで焦ることはいくらか防げました。筑波大学を受けた時はこの作戦がうまくいきました。間違っても本番中には「この程度の問題が解けなきゃ落ちる!」なんて考えないでください。
あとは、たとえ試験が望む結果で終わらなかったとしても私のように諦めてしまわないよう心の準備をしておくことです。私は運よく全落ちは免れましたが、東大終了後の取り組みを考えれば十分考えられる未来でした。
そして、過去問の答案について良い意味でお互いに議論し合える友人を早めに見つけておくことです。教えるばかりや教えられるばかりでももちろん力にはなりますが、本当に力が付くのはやはり対等に近い関係があってだと思いましたし、かなり刺激になります。学内外を問わず優秀な仲間を見つけましょう。
東大編入を目指して後悔はしているか?についてですが、しておりません。私は東大を目指していなければここまで来ることもなかったでしょうし、筑波大と東北大に受かることもなかったと思います。英語はなんだかんだと苦労させられましたがTOEIC等を面接で褒められることもあり、物理も東大ではだいぶ足を引っ張る存在でしたが筑波大・東北大は物理に救われました。しかし得意だったはずの数学で納得のいく解答が出来た大学は東工大だけでした。
これから目指す人で私のように焦りっぽかったりミスが多かったりする人は普段からプレッシャーがかかっても実力が出せるようになりましょう。 むしろ、試験は絶対に緊張した状態なるのだから本番で普段の6割しか出せなくても合格点を超える実力をつけられるぐらい頑張ってください。
試験会場には「何かが違えば受かったかもしれない」という人は私以外にもたくさんいたのだと思います。それらに負けないように頑張ってください
小山太郎:
さ〜どうでした?
高専入る前にこのサイトを見つけてくれたというのは凄く嬉しい&先輩方の体験談が蓄積されての目に止まるに至ったのかなと!
ホント、送っていただいた体験談さまさまです^^;
(今年は編集するのがイチイチ遅いのは内緒・・)
焦った分だけその分脳を消費するので、問題に集中したくてもどしても散漫になってしまいます。焦るなと言われても焦ってしまうもの。簡単なミスも焦りと同じで、これらは解く上でのプロセスをきちっと身につけることで結構修正出来ると思っています。
わかっている問題に対しても、サッとやってしまうのではなく、注意深く見る癖をつけて今一度各プロセスをきちっとこなしているかチェックする。
ひょっとすると以前やったことのある問題とは1文字違いで逆をついてきているかもしれない。受験勉強期間は限られていますが、集中力を切らさず問題を注意深く見、問題をしっかり理解することを習慣にすると、ミスは低減され=>焦る頻度も少なくなる、と思います。
自分の経験からなんですけどね^^;
東大編入目指して勉強すると、他の大学編入の勉強も兼ねることになりますね!対策中に他大学の過去問を見ることもあるでしょうし。懐かしいですね〜自分もいろんな大学の過去問を集めましたよ。東大狙うとなれば、意識的に「ライバルもきっと凄くやってるんだろう」となり、他の大学狙うよりも勉強するようになると思います。
で、wiseacre氏は合格した大学のどっちに行くんだ!?
来年も東大編入目指すか!?いや、それなら大学院から東大という手も!
高専から東大編入だけではないのでちょこっとググると東大院試情報も出てくるんじゃないかな?
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