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fallimento氏(27年度受験)から学ぶ!

2014年7月に編入試験受験、が惜しくも不合格だったfallimento氏から体験談が送られてきました。
彼のメールがなければ、この「失敗から学ぶ」ページは作られていません。
さてさて、記念すべき第一号ですね。 

2014.12.04 更新

〜小山太郎流〜にメール 

fallimento氏:
小山太郎さん 初めまして、とある高専5年のfallimentoと言います。簡潔に言います、東大編入失敗体験談のコーナー作らないですか!?
私は今年東大編入を目指し、試験を受け、失敗し、結果的に来年から阪大へと編入することになりました。 編入勉強中はよく小山太郎流を読んで自分なりの勉強法を考えて絶対に受かるんだという気持ちでしたが実力がつかなったようです(笑)
〜ちょいと中略〜
人は成功よりも失敗から学ぶことのほうが多いということは広く言われていると思います。これは東大編入でも同じでしょう。 そこで私の東大編入挑戦失敗談(やらなきゃよかったこと、やっといたほうがよかったことのリスト)をぜひ小山さんの力でおもしろく編集して載せていただけないでしょうか? よろしくお願いします。

小山太郎:
失敗体験談ねぇ〜 どれ、まず書いてもらおうじゃないか!! 実はこれ以前にもそういう話があったが、お流れだったんですよね。 まぁ、自分の失敗談を公開するのは、なかなか勇気のい
〜自分のメッセージに鬼カット@〜

fallimento氏:
おくれてすいません! とりあえず書いてみたので添付します! 余分なところ、足りないところがあれば修正します。

小山太郎:
体験談確かにいただきました!
〜自分のメッセージに鬼カットA〜

成績開示見ると、数学あと少し取れてれば合格してた可能性が十分にある。 ので、数学を例にとってどの辺をどのくらいやっておけばいけたのか? 具体例があると嬉しいですね。 例えば、自分は計算間違い時々するのだけど、ここをそこまで重要視せず解の流れを理解することに重点を置いていたが、 今思うと時々計算が合わず、途中でどこでつまづいているのかわからなくなることがあった。 とか、自分の弱点は案外、後輩も同じところでつまづいていたりする。
〜自分のメッセージに鬼カットB〜

fallimento氏:
結構書きなおしてみました。  ギャップについて自分なりに書いてみましたが、小山さんが思ってる通り書けているかよくわからないです(笑) 足りないところ、修正箇所があれば言ってください!!!


【きっかけ】  

僕がやってる卒研の権威の方がいらしたこと、あとは東大のキャンパスを見て感動したことです。

【スペック】
・順位: 7位 (東大目指す人の中では低いですね…)
TOEIC
 3年11月 : 605 (IP)
 4年5月 : 625
 4年11月 : 780(IP)
 英検2級,数検2級 ,基本情報技術者(すべて2年生のとき)


【4年春】

編入試験の情報を集めました。編入体験談を読みあさったり先輩に聞いたりしながら志望校をしぼっていきました。ただ、まだこの時期は部活をしていたので本格的に勉強はしてませんでした。


【4年夏〜冬】

【英語】
DUO 3.0 やりこみました。この時期に誰よりもDUOをやりこんだおかげで英語の試験でそこそこの点数をとれたり、阪大に合格できたのではないかと思います。
TOEICで780とれたのでもういいやと思い何もしてません。

【数学】
教科書をやりました。ですが!!!今考えると甘かったです…合格者の方はかなりの方が教科書で基礎を固めたとありますが、僕は固めきれませんでした。当時は固めたつもりでしたが… (自分に力がついたかどうか、まだ同じ本を使い続けるかどうかを見極めることってホント難しいと思います)

徹底演習(線形代数版)や編入数学過去問特訓 をやりました。過去問特訓は3周弱しましたが、まだ自力で解けない問題があったのに問題集に飽きたという理由で別の問題集へ鞍替えしま した。自分のこういう甘いところが後々しわ寄せがきて、実力が十分つかなかったのではないかと思います。


【4年春休み〜6月】

【英語】
とくになにもしていません

【数学】
大学編入試験問題 数学/徹底演習(第3版) をやりました。
4月からは演習大学院入試問題〈数学〉 をやりました。


【試験】

試験問題については合格者の方が書いているので書きません。
とにかく数学で焦ってしまったのが敗因です(笑)数学の大問1はどっかで見たことがあり、そのときもできなかったのですが「まあこんなん出んやろ」と放ったらかしにしていました…試験が終わったときは本当にほったらかしにしたことを後悔しました。
試験結果を見ても数学がかなり足を引っ張っています。


【試験結果】 

英語:350/500 数学:290/500


【試験後〜阪大合格】 

不合格になってから1〜2週間ほどめちゃくちゃ落ち込みました(笑)
しかし家族や友人に励まされ,なんとか阪大に気持ちを切り替え,東大に落ちたことで後がなくなったので死ぬ気で勉強してました.。特に東大終わるまでは専門科目にノータッチだったのでかなり焦っていました。
結果的に阪大に合格できたのでホッとしています.


【思ったこと】 

約1年勉強して,東大編入に失敗した理由として一番大きな理由「常に自分の実力を疑う」ことができていなかったためだと思います。例えば特に5年になってからが多かったのですが, 計算ミスをしても「今回はたまたまだ」とか「今日は少し眠いから頭が動かなかったんだ」と自分に言い聞かせて自分の実力不足から目を背けていたことです。
ただ,多くの先輩方(落ちた方も含め)が「東大編入を目指して後悔はしていない」とおっしゃっていますが僕も全く同意見です。人生のなかで何かに必死になるという経験ができたこともそうですが, 東大用の勉強が阪大で活きたりしたので(笑)(今年の阪大工学部数学はガラッと傾向が変わり,一回も出たことのなかったベクトル解析が出たりしました. 東大編入がなければ勉強していなかったと思います...)
これから編入を目指す方にとって東大を受けるかどうかはとても大きな選択になろうかと思いますが,全てが終わったあとに後悔しないような決断をすればいいと思います。僕は後悔していません。
これを読んでいただいた全ての後輩が東大へ行けることを願っています!!!

小山太郎:
さ〜どうでした?
fallimento氏の言うように、受験勉強中は既に十分頑張っているはずで、こればかりはその時その時に足りてる・足りていないを判断するのは難しいです。後で振り返ると「あ〜ここが足りなかった」は小山太郎もまだたくさんあります。
ちなみに小山太郎が東大通ってる時、クラスメートを見て一番思ったのは、何をやるにも到達度というか、妥協点というかが、とにかく高い。彼らにとってはそれが普通なんだろうけど、昔ダメダメだった自分にとっては、これが本当に新鮮でしたね。
その時は大丈夫と思っても、常に壁はさらに高いと心に留めて更に完璧にする(特に基礎)気持ちを忘れないようにする必要がありますね。

「東大編入を目指して後悔はしていない」。これ、自分も試験受けた後、合否問わず思いました。なんというか、本気で挑戦して苦しいこともあったからか、やって来た事にある達成感を得られたので。これが「落ちてもいいからまぁとりあえず受けよう」だと、こうは思わなかったかと。
fallimnate氏は、この経験を得て、かつレビューもしたので、次に重大なことに遭遇した時はきっとこのことが生かされるでしょう。

これから東大編入受験する高専生!
falliminate氏の体験談中にある、「固めきれてないか?」をその都度再確認して着実にしっかり理解するようにしましょう。


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