2018年7月に東大編入合格した、エリー氏から体験談第7号が送られました。
今年の合格者20名。エリー氏で7通目。1/3超えましたね。
いやーー俺もよく編集した!頑張った俺!俺!笑
あ、もっと合格して体験談送ってくれた方々に敬意をと。
そりゃ勿論してますよ^^;
っと、体験談に早速行ってみましょう。
~管理人~に報告メール着
エリー氏
本年度の東大編入試験でシステム創成学科に合格したエリーと申します。 ぜひ体験談を投稿したいと思ったのでメールさせていただきました。 体験談を書く上で気をつけた方がいいことなどはありますか? お時間のある時で良いのでご返答よろしくお願いします。
管理人
エリー氏、おめでとうござんっす!!
さて、体験談ですね。 メールくれたからには書いていただきますよ^^ 既に5通来ていてまだ1通しかアップしてないので かなーーり遅くなるかもしれんけど汗
※最初のメールが随分前に来ていた
エリー氏
体験談が遂に完成しました.遅くなって申し訳ありません。 いや~今年本当に多いですね. 編集お疲れ様です. とはいっても僕も仕事を増やすんですが(笑)
よろしくお願いします.
管理人
皆仕事増やしすぎや・・・
ただ悪意ではなく善意なのでこれはきちっと編集しないと^^
今年はこれで最後かもしれないからな。
きっかけ
私は2年生の頃から大学編入をしようと思い、東京大学を受けようと思ったのは3年生の頃からです。 東京大学は日本の研究予算の半分を持って行っています。その為、優秀な教授も、豊富な設備も、潤沢な研究資金も最も揃っているのは東京大学です(学科による場合もある)。そして日本一の大学に集まってくる学生も優秀だと思います。このような環境で学生生活を送れるのは非常に魅力的であり、工学部であれば東京大学を目指すのがベストだと思います。
初期状態
1年 2位
2年 1位
3年 1位
4年 1位
TOEIC 750(4年生1月)
800(4年生3月)
TOEFL iBT 67(4年3月)
受験校
東京大学 システム創成学科 合格
筑波大学 理工学群 応用理工学類 合格
京都大学 情報学科 未受験
1〜3年
1年生のころはテスト勉強だけ
2年~3年前期
英語
英単語
「鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁」を使用していました。正直、東京大学の英語はこれ一冊を完璧にしておけば乗り切れると思います。私は各単語についている例文もほぼ全部覚えました。これによって単語力だけでなく、英作文の能力もついたと思います。そのため、文法についての勉強はほぼしませんでしたがフィーリングで英語が書けるようになりました笑
リスニング
TEDよく聞いていました。あとTEDICTというアプリもオススメです。このアプリではTED上にアップロードされている動画のうち7割くらいの動画のディクテーションができます。私はこれを利用してディクテーションとシャドーウィングをよくしていまし た。
数学
「1対1対応の演習/数学 (大学への数学 1対1シリーズ)」を少しだけ勉強していました。これは普通の大学受験用の参考書で編入試験には全く役に立ちませんでした笑。
3年夏休み
ニュージーランドで2週間の短期留学をし現地の語学学校に通いました。鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁で例文を覚えまくった成果が出てスピーキングはあまりしたことがなかったですが割と話せました。ニージーランドでは英語力が向上したというよりも、英語に対する自信がついたことが最大の収穫でした。
3年後期〜4年夏休み
この期間から編入試験を意識した勉強を始め、この間で編入試験のための基礎ができたと思います。何事においても基礎が一番重要なのでこの期間にしっかりと実力をつけることができて良かったです。
英語
リスニング
引き続きTEDオンリー(リスニングはこれ以外やっていないのでこれから先では省略)
英単語
鉄壁を完璧にするために3周目くらいをしていた。
リーディング
毎日新聞の英語版を読んでいた。無料で読めるのでオススメ。難易度もそこまで高くない。
数学
数学はマセマ キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!をとにかくやっていました(偏微分方程式を除く)。学校の教科書では証明が省かれていてちゃんと理解ができません。マセマシリーズで基礎をしっかりと固めたこと、証明をしっかりすることで数学的な思考力がつき編入試験でも役に立ちました。ただ、すべてやるには量が多いため受験まであまり時間がない人がやると演習に入れず編入試験で爆死すると思うので注意が必要です。
4年9〜12月
基礎が出来上がったので演習を開始しました。基礎があっても初見の問題はわからないもんが多くありました。ただ基礎ができていたため問題をしっかりと理解して進むことができたのは良かったです。
英語
英単語
「【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)」をやり始めました。鉄壁には無いアカデミックな単語を身に付けることができました。ただ流石に難易度が高すぎるものも多くあるので(カモノハシの英語名とか)余力があればという感じで良いと思います。ちなみに私はrank3までやりました。
リーディング
TOEFLを受ける予定があったため「受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング」を使用していました。正直この参考書、東大の英語のリーディングよりも難しいです。ただリーディングがアカデミックな内容で東大の英語と似ていたので非常に良かったです。
英作文
「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」を使用しました。上記の例文暗記をしていましたが、足りない英語表現もあったのでドラゴンインイングリッシュをやりました。量はそこまで多くないですが英文の質が良いので勉強になりました。
数学
基礎が終わったので演習を始めました。
「編入の微分積分徹底研究: 基本事項の整理と問題演習」
「編入の線形代数徹底研究: 基本事項の整理と問題演習」
「大学編入試験問題 数学/徹底演習(第3版)-微分積分/線形代数/応用数学/確率-」
「編入数学過去問特訓: 入試問題による徹底演習」
の4冊を上から順にやっていきました。これらの4冊は解説がかなり丁寧なので最初に始める演習書としてはかなりオススメです。これらの問題集を完璧にこなすことができれば編入試験問題も解くことができると思います。
4年1月〜春休みまで
英語
引き続き同じ参考書を進めた。あとTOEICとTOEFLを初めて受けました。点数は上にまとめて書いてあります。
数学
「詳解 大学院への数学―理学工学系入試問題集」を使用しました。編入試験よりもハイレベルな問題もあり、かなり実力がついたと思います。特に複素関数が良かったです。留数定理を使う問題は上記の参考書にはあまり載っていませんがこの参考書にはかなりあったため良かったです。
また、確率には「細野真宏の確率が本当によくわかる本 (細野真宏の数学が よくわかる本)」を使用していました。東大の確率もこれができていれば基本的には大丈夫だと思います。ただ、編入試験ではたまに大学でやるような確率の問題も出るので他の参考書を用いてしっかり確認した方が良いと思います。
それと今まで使ってきたマセマと編入シリーズの復習もしました。やはり、抜けている部分がありました。復習の方が大事だと個人的には思います。
4年春休み
英語
過去問を見たところ問題なさそうだったのでお休みしました笑笑
数学
今までの参考書の復習をしつつ過去問を解き始めました。出来は悪くて6割、平均8割、良くて9割といった感じです。最終的に10年分解きました。東大の問題は良問が多いので他大学を受験する人でも時間に余裕があれば解いてみて損はないと思います。
5年4〜6月
英語
今まで使用した参考書をざっくりと確認しながら、過去問を解き始めました。過去問はほぼどの年も7割程度だったと思います。
数学
過去問の2周目をしていました。また、微分方程式、複素関数、確率の理解度をもっと深めたいと思ったので「弱点克服 大学生の複素関数/微分方程式」、「弱点克服大学生の確率・統計」の2冊を始めました。それぞれ100問ずつあり解説が丁寧なのでこの本も良かったと思います。ただし、あまり受験直前に新たな参考書に手を出すと終わらずじまいになってしまう場合があるので手を付けるのであれば慎重に考えてからの方が良いと思います。最後まで終わらせる事ができ、しっかりと復習ができる時間があれば良いと思いますが。
試験
試験会場まで徒歩15分の「ホテル江戸屋」とういうホテルに泊まりました。前日に試験会場の下見に行きましたが、東大でけえ!なかなか会場が見つかりませんでした。絶対に前日に下見に行くことをお勧めします。
その後ホテルに帰り12時くらいに床に就きましたが緊張のためか少し寝つきが悪かったです。多分眠りに入ったのは12:30くらい。 当日は試験開始1時間前には会場に着きました。 以下試験の出来です。
英語
リスニング 8割
和訳 9割
英訳 8割
読解 5割
読解 8割
合計 7割
といった感触です。リスニングが始まるのが試験開始30分後なのでここの時間配分だけは気をつけましょう。
数学
微分方程式 9割
確率 8割
幾何 2割
複素数 8割
線形代数 8割
合計 7割
計算量が多かった。とにかくそこに尽きます。東大は計算量が多い傾向にあるので過去問を解くときから制限時間を自分で2時間に設定して解くなどした方が良いと思います。何よりも幾何で死んだのが悔やまれる。テンパって死にました。
2次試験まで
筑波大学が控えていたので物理の勉強を再開しました(今回は省略しましたが3月までは物理もしっかりやっています)。ただ、東大が終わって気が抜けたのか風邪をひき、3日間くらいくたばってました。そして、結果発表、無事合格しました。嬉しいというよりはホッとしました。 その後面接練習を2回、英語の面接練習を留学生と2回行いました。例年の傾向からまず落ちないと思ったのでそこまで頑張りませんでした。英語はまあ一応。
面接
英語面接はありませんでした。
- 志望動機(人口減少がどうこう答えた)
- 人口減少に対するソリューションは?(ロボットがどうこう)
- ロボットを導入すると失業者が増えるのではないか?
- そもそもロボットでは根本的な解決にならないのではないか?
- 移民の受け入れは賛成か?
- 化学生命工学科を第二志望にした理由は?
面接官は10人程度。志望動機をまず答えてそれに関する質問が次々とされる。 もっと楽な試験を予想していたらグイグイ聞いてきてビビりました。ただ、2次試験は全員合格していたため志望動機が不純じゃないとか、質問に全く答えられないとかじゃない限りまず合格すると思います。
2次は合格率がかなり高い分落ちれないというプレッシャーがすごかったです笑。正直1次の結果発表よりも2次の方が緊張しました。
思ったこと
編入試験を通して思ったこと、それは「努力し続ける」これも才能の一つだということです。高専に通った5年間で「やれば出来るから」、「次は頑張ろう」このような言葉を何度も、何人からも聞いてきました。しかし、これをいった人の中で本当にそれを実行した人はほとんどいません。勿論、「やれば出来る」というのは本当なのかも知れません。
しかし、「やる」という事も才能の1つです。もし編入学を目指しているのであれば「やれば出来る」という言葉を口実に使うのではなく、今あるその現状を受け入れるべきだと思います。 編入試験はしっかりと対策すれば結果が出やすい試験だと思います。なのでこれを読んでいる人は是非とも頑張って欲しいです。
管理人
さーどうでした?
まず最後の思ったことから。
やればできる、次は頑張ろう。歳を取る毎に先延ばしにする人が多くなります。
しかもしょうもない、やらない言い訳をつけて。
ってあぁぁぁああっ!!!
管理人のことじゃん!!!
Shift-JISのテーブルレイアウトという今では重要文化財級のHTMLで出来ているこのサイトをレスポンシブ&SSL化対応すると言って早数年・・・
はい。わたしのような人間が無能なわけですよ。言い訳して先延ばしする。結果やると言った時点から何も変わってない。時代は変化し続けているのに。さて、いつやるんでしょうかね、管理人(自分に言ってる)
※2019年Yahooのジオシティーズサービス終了により強制的にWordpressに移行しました。
っと、体験談に戻りましてっと。
いつからか、短期でも語学留学する体験談が増えました。しかも比較的若い学年での語学留学。これ凄くいいです。国はどこでもいいんです。比較的リーズナブルなフィリピンでもいいと思います。
外国行って日本語使えない状況に自分を置くと、英語に対する姿勢が本当に変わります。そして、単語並べるだけでも通じるという、文法通りじゃなくても平気な事実が英語を受け入れやすいものにしてくれるのかなと思います。単語だけでも相手が読み取ってくれますからね。という気持ちで頭で変に考えすぎずに言葉を発してみると楽しくなり、英語もっと習得したい!となればしめたものです。
エリー氏は、第6弾むかい氏体験談のコメントで触れたんですが、過去問は春休みあたりにと書いていたことをエリー氏はやっています。春休みに一度やっておくと時間的な余裕あって良いです。ウィークポイントがあればそれを克服する時間もあるので。
「基礎を固める」と記載しているのもいいですね。
あれ、これも今年の体験談で。あ、第1弾まりぼー氏ですね。
基本なくして応用なし!(再度)です。
さて、なんかコメントが他の体験談引用的な感じになっていますが、それだけ合格した人の体験談には共通点があるということです。それら共通点を体験談に書いてある時期よりちょっと早めにやっておくと、より合格率は上がるでしょう。
時代の変化と共に東大編入試験も変化していくかもしれませんので(来年度は変わるらしい)、時間に余裕を持たせたスケジュールを組んで合格を目指しましょう。
試験結果
数学はもともと自信があったのでこの点数はショックでした。大問3のできが悪かったのが影響したと思われます。