一気に秋らしい気温になってきた10月第1週日曜に一件のメールが・・・
おいおいまさかの2か月時間差体験談ですか。
もう編集の仕方忘れてしまってますよ(毎年忘れてるんかーい)
第6弾となりました。今年も多くの体験談ありがとうございます!
書いてくれてやっぱり嬉しい管理人。
管理人に報告メール
フッキー氏
こんにちは、明石高専のフッキーといいます。
この度、東京大学工学部機械系学科群に合格しました。その受験の際、体験談は貴重な情報源になったので、僕も体験談を残そうと思いご連絡させていただきました!
丁寧に書きすぎてしまいました…遅くなり、また想像以上に長くなり申し訳ありません。是非よろしくお願いします!
(本当に遅くなり申し訳ありません。ご多忙、もしくは受け取るにはもう遅い!等であればおっしゃってください。)
管理人
フッキー氏
まずは東大編入おめでとうございます!!
毎年7~8月はある程度心の準備があるからぶつぶつ言いながらも
編集するモチベーションがあるが、体験談今来るか!笑
一管理人としていつ来ようが編集させていただきますよ
(編集モード切替えに時間かかります笑)
サラっと見たけど確かに長っ!!
もう少し短くならんかね~?
今なら再編集可能でっせ。
2日以内に何もなければ今回もらったのでやります。
フッキー氏
今さらになって本当にすいません!!!モチベーションよろしくお願いいたします…(T-T)
今日明日中にちょっと削って再送信させていただきます、ありがとうございます。
(で、すぐに送られてきた)
管理人
お!早い!!
そして正直まだ長い!笑
が、しょうがありませんね。
これで行きましょ~
きっかけ
この体験記には、勉強面(勉強内容など)をメインで書こうと思います。
受験の背景(きっかけなど)については、もしよかったらこちらのサイトをご覧ください
明石工業高等専門学校 機械工学科
志望大学・学科
第1志望:東京大学 工学部機械系学科群(合格)
第2志望:大阪大学 工学部応用理工学科機械工学科目(未受験)
第3志望:大阪大学 基礎工学部システム科学科機械科学コース(合格)
当時のスペック
学校の成績(最終順位)
1年:2位
2年:15位
3年:9位
4年:7位
5年:5位(参考 前期期末)
TOEIC
3年3月:720点(リスニング400点:リーディング320点)(←東大に提出)
4年1月:670点(リスニング415点:リーディング255点)
5年7月:785点(リスニング410点:リーディング375点)(参考 IPテスト)
勉強について
勉強量
今まで死ぬ気で勉強に打ち込んだことがないな、と思い、この受験くらい全力でやろうと決めました。自分の中では今までにないくらい頑張ったのですが…蓋を開けて見返してみると他の人と比べて勉強量は少ないのかなと思います。(バイトも受験3か月前まで続けていました。)
ある友人に「お前の勉強時間で落ちたら俺後悔するわ」と言われました笑笑(それでも、自分からすると涙が出るほど頑張ったのですが…。)一番勉強できた日で6時間ちょっとで。頑張ってこれだったので、努力できるのも才能なんだなと痛感しました。
よく合格体験記を見ていると「私は勉強しなかったほうで…」というコメントをよく見ますが、僕からすると「いやいやめっちゃやってるやん!嘘つくな!」と内心思っていました笑笑
ただ、ナメ腐っていたわけではなく、僕は勉強において『量より質』という考えを大事にしてきました。なんとなく机に向かってなあなあで勉強する、といったことはしませんでした。なので、短い時間でも充実した内容だった自信はあります。
勉強方針
勉強の方法
僕は基本をしっかり覚えたり理解したりできたら、それを応用するのは得意な性格でした。自分の性格を踏まえ、本を読むことに重きを置いていきました。問題を解く作業というのは比較的していません。(各問題集も1周しかしてないです。)
勉強の環境
僕は友達と勉強すると集中できないタチで、わからないと思ったことも自分で読んで解決する方がスッキリする人だったので、1人で勉強していました。
問題の解き方
わからなくても答えを見ないようにしていました。ある問題がわからなくても30分は考えて、それでも糸口がつかめなかったら諦めて答えを見る、というように進めていました。実際の試験で諦めずにしっかり考える能力はついたのかなと感じます。
自分に合った勉強方法があると思うので、それに合わせて勉強するのが何より大事だと感じました。
1~3年
受験に関する意識は全くありませんでした。普通に部活でめちゃめちゃテニスしていました。授業に関していうと、2年生からは異常なくらい常に眠くて、授業中に寝ることも多かったです。
1年生の終わりに、たまたま見ず知らずの先輩からある話を聞きます。「4,5年は忙しくて大変だから、遊ぶなら2,3年のうち。」というわけで僕は、2,3年は成績のことを気にせず、やりたいことをやることに専念します。本当に全教科ノー勉で定期試験に挑んだりしたときもありました。(その時の過去最低順位が15位)
そして、やりたいことにとことん挑戦していきました。高校生クイズ・アメリカ短期留学・大阪大学の高校生向け科学プログラムなどなど…。めちゃくちゃ充実していて、めちゃくちゃ楽しかったです!個人的には、この選択は良かったと思っています。
4年生
勉強を教えることが好きだったので、4年生の1年間個別指導塾でのアルバイトをしました。終わりの3か月は高3の女の子の物理を担当することになったので、教えながら自分の勉強にもなっていた気がします。(自分が勉強してから教えていたらよかったなと思います…。)
夏まではテニスを続けて、夏休みはバイトやインターン、東大のオープンキャンパス(明石高専が計画してくれたもの)に行ったり、遊んだりしていました。
うちのクラスは受験勉強に対する意識が高く、夏休み前から受験勉強を始めている子や、半年以上もの間ほぼ毎日1日12時間以上勉強している子が数人いました。いい意味で周りに流されて、僕も9月末に勉強を始めました。元々僕は受験勉強を秋とか冬ぐらいに始めればいいかと思っていたので、勉強を早めから始められたのはクラスメイトのおかげだと感じています。
4年10~12月
平均勉強時間 1時間
11月末から『Study Plus』というアプリを入れて、勉強時間を記録しました。このアプリのおかげで、勉強のオンオフのスイッチがしっかりつけられたと思います。本末転倒かもしれませんが、記録しているときしか勉強していないので勉強時間はかなり正確です。
僕の受験期間の総勉強時間は550時間ほどでした。
数学
『編入学徹底研究』1~11章
この問題集、特に1~3章はわからなさ過ぎて、やるたびに泣きそうになっていました。
『予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」 線形代数入門⑫~⑭』
これは参考書でなく、YouTubeの動画です。固有値・固有ベクトルを勉強するために見たのですが、ビックリするほどわかりやすかったです。概念を理解することができたので、固有値や固有ベクトルを使う問題の頭をひねるようなものもわかるようになりました。
物理
『名問の森』力学 10問
個人的にこの問題集は簡単で、時間をかけさえすれば解けてしまうのであまり必要ないかなと思いやめました。今思うと、この時はなんとなくの勉強になってしまっていたと思います。
4年1~3月
平均勉強時間 1時間30分
過去問
1月初旬に、初めて過去問をしました。当時確率や複素、物理はほとんどやっていない状態でH24の過去問をやったのですが、
数学 7割 英語 6割 物理 5割
でした。
意外と太刀打ちできるんだなと感じました。(これがのちに悲劇を生むことに…)
(今思うと、この点数は既に合格圏内だったのかもしれません。でも当時きちんと計算していなくて、合格ラインも知らなかったのでまだまだだと思っていました。気付いていたら調子に乗って気を抜いてしまっていたかもしれません…良かった。)
数学
『編入学徹底研究』12~18章(最後まで)
『細野真宏の確率が本当によくわかる本』1周
4日で1周しました。離散確率の範囲を勉強でき、かなりわかりやすかったです。
『編入数学過去問特訓』1周
小問の正解数をメモしていたので載せておきます。C問題は難しすぎるという話を友達がよくしていましたが、個人的にはだいぶ解けた気がしていたので密かに自信に繋がっていました。
例題 41/65(63%)
A問題 54/74(73%)
B問題 124/175(71%)
C問題 155/237(65%)
英語
『DataBase4500』 単語ほぼ全部
僕は単純記憶が苦手ということもあり、英単語を全然覚えていませんでした。(学校の英単語テストで、10点満点で平均2点の時期もありました。)単語がヤバいと思い、学校で使っていた単語帳をやりました。
『ドラゴンイングリッシュ 基本英文100』 1周
『120構文で攻略する 英文和訳のトレーニング』 1周
後述する予備校の先生に貰いました。
ここで、コロナウイルスが大流行します。
その影響で、2月末から学校が閉鎖になりました。実はここだけの話、家では集中できなかったので今まで自習するスペースのある近所の大学にちょくちょく潜入して勉強していました。(すいません。)しかし、その大学も入れなくなってしまいました。
そんなとき、たまたま近所の予備校で、コロナで困っている中高生のために自習スペースを開放してくれるという看板を親が発見。(自分は中高生に入るのか…?)と思いつつも1週間お邪魔しました。そして、予備校の先生に編入するという事情を説明すると、英語だけなら添削とかできるよと言ってもらえました。かなり迷いましたが、生徒になれば自習室が使えるということも考えて4月から週1で英語の過去問の添削・解説をお願いすることにしました。
ゲームと友達
僕は、4年生くらいのときからidentityVというスマホゲームをめっちゃしていました。ほぼ毎日、友達数人と夜に通信してやっていたくらいです。この3月も、勉強時間とゲームをやる時間が同じくらいになっていました。でも4月、友達が全然やらなくなったことに加え、久しぶりに帰ってきた友達が上手すぎて挫折し、受験終了までこのゲームをすることはなくなりました。
実はこれは後で知ったのですが…友達の2人が『フッキー、ゲームしすぎちゃう?大丈夫か?』『…俺ら一旦やめるか。』という話をしていたそうです。なんと恥ずかしい笑笑
僕は友達に助けられ、このゲームから離れます。
5年4月
平均勉強時間 3時間30分
なんと、コロナの影響で学校開始が1ヶ月延期になりました。。。
自習室に入り浸ろうと計画していた予備校も休校となり、自習室が使えなくなってしまいました。ただ、厚意で添削は特別にしてもらえることになりました。
そして、コロナの影響で家族が1日中家にいました。僕は自分の部屋がないんです。でも家でするしかない。ということで、あんま集中できませんでした。バイトはこのタイミングで辞めたので時間は多く取れたはずなのですが…。生活リズムも崩れ、4時寝12時起き+昼寝もするという生活が毎日続きました。
過去問
東大・阪大(基礎工学部)・阪大(工学部) 1年分
過去問を本格的に始めました。
数学
『編入学徹底研究』見直し・ノートまとめ
覚えておくべき基本のことをノートにしてまとめました。このノートは受験直前に見返したりできたので役に立ちました。
英語
『過去問の添削・解説』 東大4年分
『システム英単語』1~3,5章
この月の勉強時間全体の1/3くらいをシステム英単語の暗記に費やしました。
物理
『物理のエッセンス』読むだけ1周
『スバラシク実力がつくと評判の熱力学キャンパス・ゼミ』1周
この本は阪大対策のためにやったのですが、ビックリするくらいわかりやすかったのでこの参考書の信者になりました。後々このシリーズの他の本を買うことになります。
マセマ社のこの参考書シリーズは、なぜそうなるのかということを丁寧に説明してくれるので深く理解することができます。そのかわり、問題を解くにあたっては必要ないほど丁寧に証明をつけてくれていたりするところもあるので、必要ないと思った部分は飛ばすのもありかもしれません。問題集ではなく参考書なので、問題数は必要最低限になってます。
勉強の分析
最新4年分の東大の過去問をやったのですが。その平均が
数学5割 英語6割 物理4割
でした。
そう、良くなっていなかったんです!今まで頑張ってきたのはなんだったのか。そして、1月では“この時期ではいい方”だったのに、いつしか5月の“この時期では厳しい方”になっていました。めちゃめちゃ焦ったことを覚えています。
ここで、少しリスキーでしたが、勉強内容を東大に全振りしました。「過去問をこれ以上やっても、必要な知識がないからこれ以上伸びない!」と思い、一度徹底的に分析し、計画を立てました。まず、東大の試験に何が出るか過去問を基に整理し、自分に足りない知識は何か、苦手な分野はどこかを把握しました。そして、その部分を勉強するためにどの本を使うか、どんなスケジュールで行くかの計画を立てました。
今思うとこの分析が合格への決め手だった気がします。このおかげで、この後2ヶ月弱の間にめちゃめちゃ伸びました。結局スケジュール通りにはいかずできなかったことが多いのですが、一度しっかり把握したことで、必要な部分だけを、目的を明確に、勉強を進められました。
やるところを書き出していたものです。これを基にいろいろ読みました。
5年5月
平均勉強時間 4時間
学校がオンラインで始まりました。受験組は受験勉強のため前期にあまり授業を取らずに後期に取る流れがあるのですが、僕は取れるだけの授業を全部取るという暴挙に出ました。
数学
『スバラシク実力がつくと評判の確率統計キャンパス・ゼミ』2周
『スバラシク実力がつくと評判の複素関数キャンパス・ゼミ』2周
1周目は読むだけ、2周目で問題を解いていくという感じに進めました。
『大学編入のための数学問題集』 東大に出る範囲
確実にしていくため、最終確認として解いていきました。
英語
『過去問の添削・解説』 阪大4年分
『英熟語ターゲット1000』1~800
阪大(工学部)では英熟語を問う問題があるので進めていきました。
物理
『物理のエッセンス』電磁気分野
『名問の森』電磁気分野
『スバラシク実力がつくと評判の力学キャンパス・ゼミ』読むだけ1周
ちょっと難しすぎるなー、必要ないかな、と思っていたのですが、この参考書が奇跡を起こしてくれました。読んだ範囲が、今年の東大の力学・阪大(基礎工学部)の機械力学で出たのです。5時間で軽く読んだだけですがたまたま読んでいて本当によかったです。(参考書の範囲としては難しめ、説明や証明が多かったのですがあまり理解していませんでした。今年に関してはもっとちゃんと読んでおけばよかった。。。)
『おい!東大オンライン試験って書いてあんぞ!』予備校から帰るとき、友達からのLINEを目にします。めちゃめちゃビックリしました。それと同時に、どうなるかわからない怖さもありました。。。とりあえず、出る問題に大きく違いはないのかなと思い勉強を続けていきます。
5年6月
平均勉強時間 3時間30分
受験前最後の1ヶ月。分析した内容をやって、仕上げていきました。
過去問
東大の数学・物理 5年分
阪大 1年分ずつ
分析して分野ごとに勉強をしていったおかげで、かなり解けるようになっていた気がします。
数学
『大学編入のための数学問題集』 東大に出る範囲
英語
『過去問の添削・解説』 東大2年分・阪大4年分
『システム英単語』
やった単語もかなり抜けてきてしまったので、確認のためにやりました。
物理
『スバラシク実力がつくと評判の電磁気学キャンパス・ゼミ』読むだけ1周
過去に知らない範囲が出ていたので、その範囲を勉強するためにも読みました。
試験前日
自分で言うのもなんですが…、大きく失敗しない限り合格できるかな、と思えるようになっていました。
1時間くらい勉強して明日に備えようと思っていましたが、いざ最終確認すると不安に思ったりしてあれもこれもと5時間くらい勉強してしまいました。
早めに寝ようと思っていたのですが、日頃の生活リズムの乱れから全然眠れませんでした…。4時間睡眠くらいで試験に挑むことになってしまったのが悔やまれます。
試験本番
オンラインで行われました。カンニング対策なのか、個人的には難易度がかなり上がっていたと感じます。特に、英語は量が1.5倍ほど、物理はシンプルに難易度がめちゃめちゃ上がっていました。(物理という名の専門科目でした。)
数学
数学を受けている間、エアコンの効きがおかしくて汗ダラダラの状態で受けていました。かなり集中できなかったことを覚えています。体温調整は本当に大事です。
- (8割) 微分方程式
珍しく証明がありました。 - (0割) 確率(離散確率)
完全にやらかしました。(1)で間違えていることに、試験終了後の待っている間に気付きました。簡単な問題だったはずなのですが…。取れる問題で取れなかったショックはかなり大きかったです。 - (8割) 複素解析(複素関数・実数積分への応用)
頭を柔らかくする問題が出てきました。計算量が多く最後まで解けませんでした。 - (7割) 固有値・固有ベクトル
ケーリー・ハミルトンの公式を使った連立方程式を解くので、計算量が異常に多かったです。単純計算が苦手な僕はかなり時間がかかりました。
ここで昼休みに入ったのですが、一緒に受験していた友達からのLINEを見てしまいます。『数学、小問1つ以外は全部解けたかな』という内容でした。(蓋を開けてみるとそんなことなかったようなのですが。)大問まるまる1問落としてしまっていた僕は、ここで完全に挫折します。完全に心が折れて、「うわーーーやらかしたーーー」と言い続けながら昼ご飯を食べました。実はこの後受ける英語にもこの心持ちを引きずってしまいまして…。LINEを開かなければ良かったと今でも後悔しています。
英語
遠隔操作でなぜかマウスをずっと動かされていたので、最初の5分は全く集中できませんでした…。
- (8割) 和訳
量が多かったのですが、いつものペースでやりました。 - (6割) 英訳
一番得意だったはずなのですが、量が多く焦ってしまいとりあえず書くみたいになってしまいました。 - (2割) 長文
半ば長文を諦めていたので他に時間をかけ、長文に充てられる残り時間は15分でした。15分かけてもビックリするくらい読めませんでした。テキトーに書き、やってしまったなーと思いました。
理科
3問とも物理を選択しました。
問題をざっと見たとき、第2問が電気電子工学という授業で、第3問が機械力学という授業で見たことがあったので「これはいける!!!」と感じて思わずニヤけました。
- (8割) 歳差運動(コマの回転)
正直あまり理解できなかったのですが…。前述した奇跡の参考書を読んでどういう挙動をするか少し覚えていたので、ある程度答えが導けました。 - (6割) 交流回路(インピーダンス・共振角周波数)
電気電子回路という授業を受けていたので、複素数を使って解きました。取れる授業を全部取るという暴挙がここに来て役に立ち、復習できていたので本当に良かったです。でも複素数から電流を導く方法を忘れてしまっていたので、やむなく諦めました。 - (5割) n自由度系の変位振動
阪大(基礎工学部)のために機械力学を勉強していたのですが、桁違いに難しかったです。諦めかけていたのですが、めげずに考えていたら最後の15分で閃いてかなり解き進められました。
物理はかなり手ごたえがありましたが…大きく失敗してまったので、合格は厳しいかなと思っていました。
試験後
阪大(基礎工学部)の試験が6日後に控えていたので、今まであまりできていなかった専門科目(材料力学・流体力学・機械力学・熱力学)の勉強をしました。試験2日目に即日結果発表だったのですが、無事合格しました。(落ちていたら神大にも出願する予定だったので)すべり止めがあるだけで心持ちが全然違いました。
1次結果発表
製図の授業中に発表でした。上から順に見ていこうと心に決めてサイトを開いたら、なんと一番初めに番号が。ビックリしました。
僕より周りの友達の方が喜んでくれたので、合格して嬉しいというよりもみんなが喜んでくれて嬉しいみたいな感じでした。
うちのクラスは3人合格したので、その3人で面接の練習をしました。アドバイスや嫌な質問をしたりしながら5,6回やりました。数をこなすと慣れていくので、そういう意味では先生に見てもらう前に友達とやるのもいいんじゃないかなと思います。
2次試験当日
初のオンライン面接かつトップバッターという、なにがなんだかわからない状況での面接でした。人数は1(僕):10(面接官)くらいの割合で行われました。
面接の内容
- 希望の学科はどちらか(機械工学科か機械情報工学科か)
- 志望動機を簡単に
- プログラミングをしたりロボットを作ったりした経験はあるか
- どんな研究をやってみたいか
- 学部での勉強を終えた後どういうことをやっていきたいか
- 他にも情報系の学科がある中で、なぜこの学科を選んだのか
- これからはwithコロナと言われる時代がやってくると思うが、機械情報工学科に入って何か作れるようになったとしたら、次に向けた社会のためにどういったものを作ってみたいか(これが一番答えるのに困りました。)
- オンラインの試験はどうだったか
緊張はあまりしませんでした。「プログラミングでテトリス作ったことがあります!」と言ったらアピールになるかなと思っていたのですが、言いそびれたのが悔やまれました。
2次結果発表
哲学の授業中に発表でした。結果は無事合格。少しホッとしました。(合格発表に関して周りの方がはしゃいでいたので、おいてけぼりを食らったような感情でした。実感がビックリするくらい湧きませんでした。。。)実感は今でも湧いてないですが、本当に良かったです。
後で予備校の先生が「後からなんで何とでも言えますけど笑笑 英語から見ると、正直阪大は受かると思ってました。東大は受験生のレベルが高いから五分五分かなと思ってました。」と教えてくれました。あと、“基礎ができないのに応用ができる”変なタイプの子だったらしいです。
その後、阪大(工学部)とどちらを第1希望にするか東大合格後も悩んでいたのですが、東大に進学することに決め、僕の受験生活は幕を閉じました。
成績開示
自惚れですが、今年の物理でこの点数はめちゃくちゃ頑張ったと思います。
予想より数学がかなり高くて驚きました。途中式は書いていたので、部分点をくれたのかもしれません。答えは出なくとも、最後まで諦めずに頑張ってみてください!
思ったこと
受験生の皆さんへ
僕は大したことは言えませんが、これだけ。
勉強の方法に正解はありません。正確に言うと『人によって正解が違う』と僕は思っています。「絶対に頭の良くなる勉強法!」そんなもの存在しません。僕のこの編入体験記も、こんなやり方もあるんだ、と考えてくれたらと思います。
僕のように理解することに念頭を置いた方が身につく人もいれば、問題集を解いた方が身につく人もいます。僕は『量より質』ですが、『質より量』の方が合っている人もいるかもしれません。
だからこそ参考程度にしてくれたらいいのですが、僕が実際に受験勉強を通して全員に共通して言えると思ったことは
- 自分に合った勉強の方法を探す
(一人でするか友達とするか。読むのメインか解くのメインか。など) - 勉強すべき分野を分析する
(どの範囲が出題されるか。どの分野が苦手か。など)
同じ勉強時間でもより内容の充実したものにしたいと思う人は、めんどくさいかもしれませんが、時間をかけてでもこの2つをするといいと思います。
合格は決してゴールではありません。合格しても、そこで燃え尽きてはせっかくの大学も意味がなくなってしまうんじゃないかなと思います。その先の未来を見つめて頑張ってください!僕もこれから頑張ります!
こんな長い文章を最後まで読んでくれてありがとうございました。
管理人
さーどうでした?
相変わらず明石高専は凄いですね。今年も数名合格ですか。やる気にさせるいい環境が整っていますよね。いい風を学校が作っていてそれに応える学生もいるって素晴らしい!東大見学ツアーをやるのは東大って名前は聞くけど身近で触れる機会がない地方の高専生にとって凄く刺激になるし、なによりあの都会の中なのにゆっくりとした空気感とここでの生活をイメージできる経験は一気に学生をやる気にさせてくれますね。いやーーーーいいです!(ちょい興奮気味)
ところで明石高専、高校生クイズ。あれ?今年の体験談にそんなキーワードが出ていたのありましたね?77.かたかたかた氏ですね。
フッキー氏と比べてみると、同じ高専(同じクラス!?)なのに違いがありますよね。
フッキー氏の「問題の解き方」とかたかたかた氏の「勉強面」を見てみると面白いです。
人によって正解が違う。まさにその通り。
そうは言っても、自分がどういうスタイルかってなかなか見い出すのは難しいですよね。管理人の場合は、自分のレベルに合った参考書を見つけることが重要でした。付け加え、編入試験の傾向も分析し対策(こっちは自分ではかなり厳しかったので勉強を教えてくれていた父親が担当)することで、限られた勉強期間の中で選択と集中することが出来、学んだものについてはしっかり回答することが可能になり運よく合格しました。
思った欄に書いてあることと重なりますね。
以前の体験談でも孫氏の兵法「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」に触れていました。
自分だけではなかなか難しいかもしれないので、そういう時は周りに助けを求めてみましょう。
手伝った側も頑張っている姿を見ていたらきっと応援してくれますよ!
参考書
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スバラシク実力がつくと評判の複素関数キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!
複素が全然わかっていなかったのでこれで勉強したのですが…。冗談抜きで、この参考書をやったら1週間で東大の複素の問題が解けるようになりました。複素の勉強はこの参考書1つで済むし、本当におすすめです。
英語
分析して作られている単語帳だけあって、よく目にする単語が多くおすすめです。初めにやる単語帳はこれがいいんじゃないかと思います。長文と和訳がビックリするくらいやりやすくなりました。
物理
河合塾シリーズの難易度的には、物理のエッセンス < 良問の風 < 名問の森 の順に難しくなるそうですが、これは参考書として読むと基本をしっかり押さえられるのでおすすめです。
先輩にもらったり、予備校の先生が貸してくれたり、メルカリで買ったりしていたのでURL先が少し古いですが…。