2016年7月に東大編入合格した、宇月幸成氏から体験談第2号が送られました。
合格報告メールは1番だったけど、体験談は僅差で2番目となり第2弾となりました。
って、何度も言いますがここで競争しようとせず筆記試験、面接試験に集中してくださいよ~
っと、体験談に早速行ってみましょう。
~管理人~に報告メール着
宇月幸成氏
始めまして。平成29年度東京大学編入学試験に合格した宇月幸成と言います。編入体験談を送りたいのですが大丈夫ですか?
管理人
宇月幸成氏、東大編入おめでとうござんす!!!!
最近更新をかなーーーり怠り気味なサイトだけど もちろん今年も編入体験談お待ちしておりますよ! メールもらって合格発表に気づいて東大工学部HP見たんだけど、 16名合格になってましたね。 面接も厳しくなってきたってところなんでしょうか? 面接の事にも触れていただけたら嬉しいっす(催促笑)
宇月幸成氏
今年は16/18が受かりましたね。これを易しいと取るか、厳しいと取るかは個人次第だと思いますが、私は例年並みだと思います。 今年の東大の面接では、面接官が10人くらいいました。そのうち実際に質問してきたのはメイン1人、サブ3人でした(以下体験談で)
管理人
ほー。 自分が受けたかなり前の時と内容変わらないですねぇ。 5分くらいで終わると焦るよね・・ 俺もかなり焦ったもんな笑
きっかけ
平成29年度東大編入試験に合格した宇月幸成と言います。試験直前、このサイトには起床時に、電車での移動中に、寝る前にも見てで、今確認したところ累計187回も見るほどとてもお世話になりましたので、そのお礼に体験談を送ろうと思います。
私はもともと一般入試で大学に行くつもりでしたが、高専2年の時に受けたセンター試験の模試で国語が30点という快挙を成し遂げたので、清く諦めて編入試験を選びました。元々は東工大を目指していたのですが、なんと試験科目に化学があったので切り捨てて東大を選びました。選んだ理由としては専門科目がなくて、比較的簡単だからでした。編入試験の特徴に一般入試の難易度と編入試験の難易度が比例していない点がある(多分最高難易度は東工大か京大)ので、私としては「あの東大にこんな簡単な試験で入れるのか!?」と言うよう眼前の餌に食いついたわけです。
初期状態
4年の冬に受けた初TOEICが650点でした。
2年
センター模試で自分には一般入試は向いていないと分かった2年から編入へ気持ちを切り替えた訳ですが、そこはまだ2年、今から勉強せずとも何とかなるだろうとの言い訳をしつつ定期試験との赤点チキンレースを繰り広げていました。数学と物理だけは好きだったので、割りと勉強した甲斐もあって100点を切ったことはありませんでした。(実は120点満点。底上げでせこいって?)
3年
専門科目も増え、数学の有用性を身に染みて感じます。数学を学べば専門が進み、専門を学べば数学の使い方が分かり、と良いサイクルが起きました。おかげでこの年には数学の勉強はかなり進み、高専の範囲は全て勉強し終えました。勉強するにあたっては同一の教科書を何度も味わって読む様にしました。こうすることで小手先だけのテクニックではなく根本的な理解が出来ると考えています。自分で教科書を書いてみても良いでしょう。書いてみると、理解していたつもりでも、いかに理解が浅いものかということが身に染みて感じます。
4年前期
3年のときに数学の勉強を進めておいたおかげで物理の勉強もすいすいと進みます。古典物理学に量子力学を少々勉強し、数学と物理に自信がついたところで東大のネットに公開されている古~い過去問の数学と物理を解いてみて9~10割できたのでこれで良しとしました。物理は原理と定理を息を吐くが如く自然に出来るぐらい身に付けて下さい。そうすればあとは数学的な問題へと帰結できるので機械的に処理できます。(数学と物理…何か忘れているような…。)
4年後期
東大では英語があるのをすっかり忘れていました!英語は嫌いじゃないけど好きじゃない科目で今までほったらかしにしていたので、4年後期は英語以外していません。放課後に入ったら図書室に行って英語の教科書をひたすら(小声で)朗読&リスニングを閉館直前まで繰り返しました。好きではない英語の勉強に加えて一人でひたすら虚空に向かって呟く行為は辛いものでしたが、これを乗り越えたからこそ今の自分があると考えています。これで一応受験の準備は整った…かな???
5年4月
暇つぶしで始めたゲームに大ハマリしてしまう痛恨のミス!結局受験間近になってもゲームをやめなかったので今後受験を考えている人はゲーム封印推奨です。
5年5月
東大の願書(ネットでDL可)が公開されました。東大は願書の公開から願書締め切りまでの時間 が早いです。志望調査票(今まで何をしてきたか、なぜこの大学に?入ったら何をしたい?)に書く内容は早目に考えておきましょう。他には過去問を請求しました。
5年6月
久々に過去問に取り掛かります。とりあえず過去問を解いてみて、難易度に劇的な変化が無いことを確認して一安心。あと、この時期は千葉大や筑波大といった人気大学の願書の提出時期なので願書ラッシュが起きます。私は直前までこれらの大学の願書を書いていなかったので、度重なる書類の記入には骨が折れました。こんな目にあわずに済むように、皆さんは書類の提出は早めに片付けてしまいましょう。
試験間近
東大の試験前日には交通手段を調べたり試験会場への準備をしていました。会場の下見は面倒なのでしてませんが、可能であればしたほうが良いでしょう。
試験
前日に交通手段を調べた甲斐あってか、会場には予定時刻通りに着きました。
試験内容は他の人の方が詳しいと思うので超テキトーに書いていきます。
英語
苦手科目なのであまり解けませんでした。内容が理解できてないので、そもそも問題をあまり覚えていません。燃料電池やIPS細胞がなんたらだったような気がします。
数学
問1 他の大学の編入試験と比較しても明らかに簡単な微分方程式。
問2 確率密度関数。序盤で正負の符号を間違い、全滅。
問3 サイクロイドみたいな図形問題。どちらかと言うと高校内容。
問4 複素積分。非常にオーソドックスで、非常に簡単。
問5 行列式。漸化式を作るだけ。超簡単。
物理
問1 可動の斜面に乗る質点の問題。質点が離れない条件を見つけられるかがポイント。
問2 球体の静電エネルギー。特に特筆することは無く、教科書レベル。
問3 まさかの音。円運動のドップラー効果でしたが実は高校レベルと後に知る。
面接室に入ると面接官が10人くらいいましたが、そのうち実際に聞いてきたのは4人程度でした。大体志望調査票と調査書に書かれたことがベースになるみたいです。
<聞かれたこと>
- 志望動機 なぜ専門を変えるのか
- 部活動は?→してない
- 放課後は何してる?→習い事
- インターンシップ先では何をしたか
- 習い事はどの程度のレベルか
- 趣味は?
前の人が15分くらい面接した後に大体5分ぐらいの短い面接だったので不安でしたが、無事受かることが出来ました。
思ったこと
去年は流体が出たので今年は何か、と思っていたらまさかの音が出ました。音に関しては完全にノーマークだったので、油断大敵といったところでしょうか。来年受ける人ももしかしたら変なジャンルが出るかもしれないのでご注意を。 ベストを尽くせば結果は出せる、と私は考えています。ベストを尽くして悔いのないようにしましょう!
管理人
さーどうでした?
っとその前に・・・えーー。実はこの体験談書き直し版です。
(今後、体験談は書き直し版受け付けません!)
それは置いといて、3年時のコメントが凄くいいですね。根本的な理解。理解しているつもりでも書いてみると案外難しい。インプットは比較的皆出来るんですよね。それを踏まえた上でのアウトプットって相手(読み手や聞き手)の立場になって構成することも考慮するなど、ただ単純にインプットしたものを出すだけではないですよね。
他の体験談にもありますが、同じクラスの人に教えるというのも同様に効果的だと思います。
願書などの書類は複数の大学を受ける場合、それぞれの大学について調査し記載内容を考えなければなりません。記載されているように、準備に時間がかかるし高専の授業もあるしで時間は案外少ないので、受験を意識し始めた時から書類を取り寄せて(東大編入HPからダウンロード出来る)、準備しておきましょう。
参考書一覧
学校の教科書やネットに転がっているPDFとか。教科書で基本を知り、大学の講義用のPDFで発展を学ぶといった感じです。